一寸の虫に五寸釘

だから一言余計なんだって・・・

健全な肉体を求めることをもって精神の健全さを判断するのは健全か

2009-05-15 | あきなひ

今読んでいる『だまされないための年金・医療・介護入門―社会保障改革の正しい見方・考え方』から(本書のレビューは後日)
 

検診をはじめとした予防医療は、その実施率が高まれば高まるほどむしろ医療費が増加するということは、私たち医療経済学者の間ではほぼ常識となっています。これは、検診がこれまで見逃していた新しい病気をどんどん発見することや、予防医療自体の費用がかなりの高額となることが原因です。

J-Soxによる内部統制報告制度にも似たようなことがいえるのではないかと。

検診を自発的な受診に委ねて事後的に治療を行うことと制度として強制することについて、費用対効果をどう考えるか、「突然死」や「手遅れ」のリスクをどう評価して誰に負わせるか、制度設計によって診断する責任を負わされた当事者にどのようなインセンティブが働くか、などなど。


健康オタクや過剰に神経質な人と付き合うのも疲れますが、あまりに無茶をする友人がいても心配になります。
若いうちの不摂生が後になって影響することもありますし、若い頃に無理をした経験が財産になることもあります。
若いときのガンは進行が早く、致命的になります。

さしずめ脳の快楽原則は、個体に対するエージェンシー問題というところでしょうか。




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