一寸の虫に五寸釘

だから一言余計なんだって・・・

『会社は毎日つぶれている』

2009-02-27 | 乱読日記
著者は経営危機に陥った2002年に日商岩井の社長に就任し、その後ニチメンと経営統合した双日の共同CEOに就任した西村英俊氏。

ライターを使ったせいなのか、表題の「会社は毎日つぶれているんです」や「ねえ、社長」というような外国の歓楽街の呼び込みのようなフレーズが乱発されているのが読んでいてわずらわしいく、最初の三分の一くらいまでは正直言って退屈だったのですが、6章あたりから俄然面白くなってきます。

組織が大きくなるほど社長には情報が上がりにくく、社長の考えは現場に伝わりにくなること、会社は常に右肩上がりの業績を上げられるわけではないのだから、決算発表においては業績の数字だけでなくその背景や企業は定性的にどういう状態にあるのかをきっちり伝えることが重要なことなど、修羅場を経験した人としての重みがあります。





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