面白い本ではある、ただ、別の人にこの本を引いてわかった風な講釈を垂れられると反発したくなりそうでもある。「小商い」というキャッチ―なタイトルや、副題の「『経済成長』から『縮小均衡』の時代へ」、帯には
「いま・ここ」に責任をもつ。地に足をつけて、互いに支え合い、ヒューマンスケールで考える。
などスッと入ってくる言葉が並んでいるが、著者の理路を辿った後に、それらのフレーズやキーワード以外に何が残るかが大事なのだろう。著者の論考には納得するところも多いが、その「構え」から行動に出るときに具体的にどうするかというところの取捨選択は非常に難しいと思う。
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