ライフネット生命の出口治明氏は今さら紹介の必要はないだろう。
「『無敵の50代』になるための仕事と人生の基本」という副題も説得力がある。
おおざっぱに言えば
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リスクはリアルに認識すればコストとして計測可能になる。
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50代になれば様々なリスク-たとえば教育費や住宅ローン、アップサイドでは今の会社でどこまで偉くなれるか-がコストとして認識できるようになる。
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一方で人生はトレードオフで、「あれもこれも」を求めてもうまくいかないし、そもそも「思い通りに行く」ということはほとんどない、ということがわかってくるのが50代。
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一方で人生にはチャンスはそれほど多くない。
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起業について言えば、「目利き」と「お金」が重要だが、50代は前者は過去の経験から、後者は今までの人間関係から得ることができる分かえって若者より有利なくらいだ。
という50代へのエールと、若者世代へのエールを送っている。
まさにそのとおりだと思う。
そして「中高年は組織にしがみついていてもグローバル化の波の中で淘汰されてしまうぞ」という北風アプローチよりも、自分のようなオッサンの目を開かせるには効果があると思う。
(でも、「そのとおり」と言いながら年末ジャンボを買ってしまった自分がいるのだが・・・)