一寸の虫に五寸釘

だから一言余計なんだって・・・

「絶対に負けられない戦いが、そこにはある」

2005-02-03 | 余計なひとこと
テレビ朝日はサッカーの国際大会などになると、必ずこのキャッチフレーズが出てくるが、
このフレーズは好きではない。

ぜひ勝って欲しい大事な一戦というならほかにも言いようはあるだろうに、
自分が戦うわけでもなく、責任者でもないのに「負けられない」などと言い放つところに、
図々しさを感じてならない。


それとも、トーナメント方式だと負ければ終わりだ、という意味なら、単にルールを言っているだけに過ぎない。

それじゃあ阿呆だ。




そもそもテレビ朝日とか朝日新聞は、
「絶対に負けられない」の信念のもとに国家総動員をし、
「絶対に負けられない」の呪縛から不完全な情報分析・戦力分析をもとに無謀な戦略を立て敗戦に終わった
60年前の戦争(および戦争指導者たち)に一番批判的だだったはずではないのか?


「絶対に負けられない」というスローガンの背景にあるメンタリティについて、少しは考えてみてもいいのではないか


それとも彼らの報道は、現象面への批判であって、分析・解説・提言は含まれていないのだろうか?
たとえば靖国参拝報道などを見ると、参拝した事、私人としてか公人としてか、中国が怒っているぞ、などということばかりが云々されている。
なぜ問題なのか、何が問題なのか-存在自体の問題点、閣僚の参拝の問題点-等について掘り下げた議論がなく、恒例行事化してしまっている感じだ。


このフレーズを叫ぶたびに、自分を薄っぺらなものにしてしまっている。


まあ、とりあえずは、「絶対に負けられない」NHKとの戦いに、せいぜい頑張ってほしいものだ。
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