一寸の虫に五寸釘

だから一言余計なんだって・・・

日本海紀行(その1)

2010-04-11 | うろうろ歩き
Twitterでは実況中継していたのですが、週末日本海の方に行ってきました。

前日は関西電力の原子力発電所見学だったのですが、さすがに写真撮影禁止でした。
警備と安全対策の厳重さが印象に残りました。
中で事故が起きても放射能漏れをしないような設計なんだから、外部からの物理的な攻撃には強いはずなので(外で核戦争が起きても原発の建屋の中の人は生き残るということもありそうです)、注意すべきは出入りする人間ということなのでしょう。


このあたりは東京からの時間距離が日本で一番遠いというだけあって、せっかくここまで来たんだから、と思うところをぐるりと回ってみました。


スタートは小浜駅。



小浜市といえばオバマ大統領が候補の頃に勝手に応援する会を作って話題になりました。
ホテルのロビーにもこんなステッカーが。



実際大統領になってしまうと話題も日常のニュースになってしまっているので、この後の展開が難しそうです。


小浜から普通列車で東舞鶴へ。
小浜市は福井県で舞鶴市は京都府になります。


父親は海軍に入ってすぐに終戦だったのですが、配属先が舞鶴の鎮守府(海軍の重要拠点で横須賀と呉と舞鶴に置かれていた)で、そこで終戦を迎えて、下級職員はしばらく引揚者の世話をしていたそうです。
そのおかげで戦争直後も食いっぱぐれがなかったのはラッキーで、たまに支給品の毛布などを実家に横流ししていたとか(汗)
ただ戦争直後の混乱期はなんでもありだったようで、基地にあった古タイヤがいつのまにかなくなってたり、終戦直後に逃げ出す将校の荷造りを手伝わされたら、その初稿は司令官室にあった横山大観の画も勝手に持って行ってしまったとか。

僕は舞鶴は初めてだったのですが、湾の周りは切り立った丘になっていて、狭いけど水深の深い天然の良港であることを感じさせます。
至るところに釣りを楽しむ人がいるのもその証拠。




早速舞鶴引揚記念館へ。



当然のことながら引揚者のシベリア抑留や満州での苦労などを中心にした展示で、引揚対応作業に関する展示はありませんでした。

近くに引揚者用の船の桟橋を復元したところがありましたが、当時の写真と見比べても現物とはかなり大きさも違うようで、ここは観光スポットというとこでしょう。


viewのいいところを探していて見つけたのが「浮島丸殉難者追悼の碑」




終戦後、徴用された朝鮮人労働者を帰国させるため青森から舞鶴に寄航した際に(おそらく米軍の敷設した)機雷に触れて沈没し500人以上の犠牲者を出した事故だったようです。
強制労働から晴れて祖国に帰れるという矢先の事故は心が痛みます。
人の運不運を改めて考えさせられます。
(浮島丸事件については

そのあとは海軍記念館へ。
海上自衛隊の総監部の中にあり、土日しか一般開放されていません。




ただ、中の展示は、場所柄仕方ないのかもしれませんが、舞鶴鎮書守府の初代司令長官である東郷平八郎中将(当時)にまつわるものの展示とか日本海軍の栄光や美談にまつわる展示ばかりです。
入場料も取らないので文句も言えないですけど。


土日は自衛隊桟橋も公開され、護衛艦に乗ることができました。
「あまぎり」という護衛艦



全長137mというのは護衛艦の中では大きいほうなのか小さいほうなのかは不明。
(でも、自衛隊は基本全部「護衛艦」なんですよね)





前方にある76mm速射砲とアスロック(空中に打ち出してパラシュートで水中に降下して魚雷になる対潜魚雷)





ハープーンミサイル(対艦)




短魚雷。アスロックに比べて射程が短いということでしょうか。




シースパロー対空ミサイル





ヘリポート。対潜ヘリコプターを搭載しているようです。
カタパルトもあるのですが、ヘリの緊急離陸に使うのか、小型機の離発着もできるのでしょうか。


改めてみると、小型艦とはいえ戦闘能力は相当高そうで、ソマリアの海賊程度なら一蹴できそうです。



次は西舞鶴にある道の駅「舞鶴港とれとれセンター」




中に入ると、地元の魚屋が軒を並べ、魚(一匹を捌いてくれたり、干物もあり、貝類など多彩)や魚介の串焼きなども売ってます。またかまぼこも名産とか。




地元の人も買いにくるようで、なかなかの賑わい。


これで舞鶴に別れを告げて更に先に進みます。
(つづく)












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