先週末は友人と月1回の山行きの予定だったのに、朝から台風の様な暴風雨。
私たちの山行きは、雨が降っても雪が降ってもどこかに登って来たのに・・・
この日はさすがに予定の山に登れそうになりません。
その上、国道151号線も土砂崩落の為に通行止めになっているらしく、
仕方がないのでちょっと大回りして県道1号線沿いを八嶽山の登山口のある浜松方面に向かい、
天気の回復を待ちながら、ついでに飯田線の秘境駅を見て行こうという事になりました。
まず、向かったのが千代駅。所在地は飯田市千栄。
「千代」という名前が縁起がいいので、いろんな事で話題には上りますが、周りには民家のない無人駅です。
民家までは歩くと15分くらいでしょうか。それでも車で駅まで行けます。
千代駅の次の駅は「金野」
駅は千代駅と同じ飯田市千栄地区にありますが、駅までの道は泰阜村から入って行きます。
民家のある県道を離れ細い路に入ると、盆地状の地形に耕された畑や果樹園や田んぼ。
降り続く雨の中・・
春の息吹を待つセピア色の田畑がありました。
棚田というよりも、長い階段の様に続く田んぼは珍しく、秋の実りの頃来てみようと思いました。
きっと黄金色の階段が続くのでしょう。
そこを過ぎると車1台やっと行ける幅の舗装道路が続きます。
約2kmくらいこんな道を下ったと思います。
次の「田本」の駅も大変でしたが、歩いて15分ほどで田本集落まで辿りつきます、が、
金野駅までは歩いて1時間30分以上はかかると思います。
しばらく行くと真下に天竜川が見えて来ました。
「金野」駅は人里離れたというよりも、何もない山の中にぽつんとある「駅」です。
何故駅なのか?
この時ちょうど、千代駅で見送った電車が入って来ました。
ラッキーでした。
今回運転上手な友人が運転担当してくれたので金野駅まで行けましたが、私の運転技術では無理な道路です。
対向車が来たら私には絶対無理でしょう・・・。
・・・という事は私には歩いても車でも行けない秘境駅の一つです。
再び県道1号線に出て阿南町方向に向かうと、先日「田本」駅から上って来た懐かしい
「田本」駅入り口の案内がありました。
「金野」駅を経験したら「田本」駅はまだ人に優しい秘境駅に思えるようになって来ました。
・・・・・ここなら私でも行ける!という変な自信?
この辺りで雨は益々強くなり、
先日見た田本駅周辺の景色はまるで墨絵の世界でした。
つづく