Genの思いつ記(Gen建築設計所)

人はいろいろであります。いろいろな日常を思いつくままに記録していく建築設計事務所のブログです。

虫眼鏡について

2018年05月17日 | 日記・エッセイ・コラム

事務所には大きな虫眼鏡がある。もともとは父が新聞を
読むときなどどこからともなく虫眼鏡を出してきて、虫
を観察するように新聞を読んでいた。若い頃、その姿に
なにかを感じたのか、欲しいと無理を言ってもらった虫
眼鏡である。直径10cm、鋼製にメッキの枠でレンズを
囲い、柄の部分は木製の円筒で中心部分が膨らんで握り
やすいようになっている。
 
どこで手にいれたか知らないが、いつの間にか家にあっ
て妙になじんでいた。父は細かいものなどをみる時に引
っ張り出してきては面白そうに虫眼鏡でみていた。その
虫眼鏡を無理やり譲り受け、思い出したように必要なと
きに出してきて使っていた。
 
ところが最近は毎日使っている。もともと近視で乱視な
のにそこへ老眼というものが加わって、メガネだけでは
みえないという緊急事態が発生してきた。そもそもパソ
コンのデータなどは拡大してみられるのであるが、図面
は紙に出力されているので拡大できない。それどころか、
最近は大きな図面も縮小してA3サイズに出力している
ので余計に見づらくなっている。
 
ただでさえ、小さな文字が縮小されると全くみる気がし
なくなるほどみえないのである。拡大コピーしてみる時
もあるが、いちいちそんなことはしていられないので、
虫眼鏡が登場するのである。この直径10cmの大きさ
は持ち歩くには無理があるが机の上であれば、重宝する
のだ。まるで手相を占うがごとく、小さなものまで確実
にみえるのである。そして観察者のようでもあり、気分
はシャーロックホームズなのだ。(←古い)
 
それはもう横からみていたら何を観察しているのか、と
いうほど頻繁に使う。ほとんどの場合は文字数字なのだ。
こんなに虫眼鏡を使う生活になるとは思わなかった。そ
してこんなに虫眼鏡が便利だとは思わなかった。
 
ただし、一つだけ気になることがある。深酒をした次の
日の朝は虫眼鏡でみてもみえない。虫眼鏡を使ってもみ
づらいのである。体調がいい時は虫眼鏡でハッキリ、ク
ッキリ気持ちがいいほどみえる。体調によってこれほど
違うのであろうか。それともアルコールは視力も悪くす
るのであろうか。


最新の画像もっと見る

コメントを投稿