「境界に生きた心子」

境界性パーソナリティ障害の彼女と過ごした千変万化の日々を綴った、ノンフィクションのラブストーリー[星和書店・刊]

話を聴いてもらうこと : ボーダーラインの人との意思疎通

2015年07月30日 20時31分48秒 | 「BPD 実践ワークブック」より
 
○ 正しいコミュニケーション方法を 選択すること
 
 BP (ボーダーの人) とのコミュニケーションでは、
 
 異なった状況において 異なった方法を 学ぶ必要があります。
 
・ 聞く能力と才能
 
 幼児期にトラウマを経験した人々は、 脳の回路が異なっているようです。
 
 ショックや否認によって、
 
 脳の情緒的部分が 認知的 (思考的) 部位を 締め出してしまうのです。
 
 non-BP (ノン・ボーダーの人) が 論理的な答を探せば探すほど、
 
 BPはnon-BPの反応を 理解できなくなります。
 
・ 激怒しがちな人に DEARを用いること
 
 激怒に関する境界を設けるためには、
 
 比較的穏やかなときに  「DEAR法」 を用いてください。
(http://blogs.yahoo.co.jp/geg07531/64719285.html 参照)
 
 BPが怒ったら、 その場を離れると説明してください。
 
 誰かナイフで脅されたら、 逃げるのに許可を求めますか? 
 
 言葉による虐待は 同じくらい危険なものです。
 
 境界を一度決めたら、 死守しなければなりません。
 
 その場を離れる時、 見捨てられ恐怖に対処するため、
 
 いつ戻るのか必ず伝えてください。
 
※ アクション・ステップ 37
 
 以下の、 その場を去る幾つかの方法で、 使えるものに○を付けましょう。
 
_ 電話を切る
 
_ 別の部屋へ行く
 
_ BPのメールを削除する
 
_ ヘッドフォンを付ける
 
_ 子供を望みの場所に連れていく
 
_ 友人を訪ねる
 
_ 迎えに来てもらうように、 友人と事前に約束しておく
 
_ 予め鞄に必要なものを詰め、 どこへ行くか考えておく。
 
  必要なら警察に電話する
 
 
 自分自身の方法を考え、 下に記入してください。
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〔「境界性人格障害=BPD 実践ワークブック」
 (星和書店) 〈ランディ・クリーガー著/監訳:遊佐安一郎〉 より〕