努力の末、 やっとうまくいくように なってきたのに、
また不安定になり、 悪かったときに 逆戻りしてしまうことがあります。
そんなときは 周囲も落胆し、 「やっぱりダメか」 と 無力感や苛立ちを覚えます。
けれども、 本人こそが傷ついているのだと 自分に言い聞かせ、
こちらの期待を押しつけず、 冷静に対処することが 大事です。
そうすれば、 「失敗しても分かってもらえる」 と 考えられるようになり、
安心感と信頼感が築かれていきます。
小さいときから 批判や揶揄に さらされて育てば、
失敗 = 悪いことという 二分法に縛られたまま、 心の成長が止まってしまいます。
失敗することによってこそ、
人間は成長するのだという 認識を育てていくことが大切です。
〔 「境界性パーソナリティ障害」 岡田尊司 (幻冬舎) より 〕
心子の父親は、 心子に完璧を要求しました。
学校のテストも 満点でなければ許さず、
99点だと 答案用紙を目の前で 破り捨てたといいます。
( のちに僕は母親からも、 そういうことはあったと 確認しました。)
100か0かという 心子の二分法は、
父親からも 植えつけられたのかもしれません。
それにもかかわらず 心子は、
失敗を恐れず どんな困難にも立ち向かっていく 気質に育っていました。
心子は ボーダーのひとつの特徴である、
ピュアで 究極の理想を求めるという 性向を持っていたのです。
しかし 些細なことで、 やっぱり何をやってもダメ という無力感に陥り、
希望と絶望の 両極端を行き来していました。
(以下の記事の、 それぞれ後段に 具体例の記述があります。
http://blogs.yahoo.co.jp/geg07531/60083961.html
http://blogs.yahoo.co.jp/geg07531/60087845.html )
(次の記事に続く)