「境界に生きた心子」

境界性パーソナリティ障害の彼女と過ごした千変万化の日々を綴った、ノンフィクションのラブストーリー[星和書店・刊]

「ダークナイト」

2008年08月23日 21時20分07秒 | 映画
 
 「バットマン」 シリーズ最新作です。

 「Dark Night」 かと思ったら、

 「Dark Knight」 (暗黒の騎士) でした。

 アクションとCGも 見応え充分で、一筋縄ではいかない ストーリー運びです。

 ただ 無類の正義漢である 検事のデントが、

 ジョーカーの手にかかって 悪に転落してしまうのは、

 心理的にも物理的にも 無理がありましたが。

 バットマンの葛藤も描かれて、アクション映画としては 上出来だったと思います。

 特筆すべきは 何といっても、

 異彩を放っている ジョーカー (ヒース・レジャー) の存在です。

 バットマン (クリスチャン・ベール) も 決して真昼のヒーローではなく、

 闇のにおいを漂わせていますが、ジョーカーは出色です。

 前作のジョーカーを演じた ジャック・ニコルソンは、

 陽気な異常者 という面持ちでしたが、

 ヒース・レジャーのジョーカーは、

 どこか陰があり、偏執的で、ユーモラスでもある モンスターを体現していました。

 メイクは相当崩れ、活舌もおかしく、

 ヒース・レジャーの役作りは 周到に練り込まれたものだろうと 想像されます。

 役者魂に脱帽です。

 そして、この映画の撮影後、ヒースが急死したというのは、

 何とも ショッキングなできごとです。

 死因は公表されていませんが、睡眠薬の多量摂取か とも言われています。

 非常に繊細な 青年だったといいますが、

 享年28才という あまりに惜しい 才能の損失でした。

 同性愛者の “純愛” を描いた 「ブロークンバック・マウンテン」

(http://blogs.yahoo.co.jp/geg07531/34019511.html#34019511) でも、

 心を揺さぶる 演技を見せたのが とても印象的です。