「境界に生きた心子」

境界性パーソナリティ障害の彼女と過ごした千変万化の日々を綴った、ノンフィクションのラブストーリー[星和書店・刊]

気分の不安定さ (3) (他の疾患との関連)

2008年05月04日 23時20分36秒 | 「BPDを生きる七つの物語」より
 
( http://blogs.yahoo.co.jp/geg07531/54055244.html からの続き)

○BPDと摂食障害

 過食症は BPDの摂食障害の中で、一番よく見られるものです。

 過食-排出 (嘔吐) は、

 緊張を和らげる必要があるとき、食べ物で 自分を満足させようとして起こります。

 これに続く 恥の感覚や自己嫌悪が、排出 (嘔吐) を促します。

 肥満に繋がる過食は、性的虐待の体験と関連があり、

 性的関係を回避する働きを していることがあります。

 過食症は 拒食症よりも衝動的で、拒食症の人は より強迫的で完全主義です。

○BPDと心気症,身体的障害

 多くのBPDの人は、自分を世話してくれる人を 求めています。

 身体症状を訴えて、医者の注意を 引こうとするかもしれません。

 心子も、腰痛や足の痛みなどを 訴えていましたが、

 病院で検査しても 原因が分からないことがありました。

 また 高脂血症のため、40才までに 心臓発作で死ぬと 医者に宣告されている

 と言っていましたが、僕と一緒に 病院へ行ったときには、

 それはないと 医者から言われました。

 ただし 心子の主治医の先生は、

 心の傷が 身体症状となって現れているのだ と言っていました。

 またBPDの人は 不健康な生活をする傾向があり、

 さらに医学的な治療が 必要となることがあります。

 飲酒,喫煙があって、運動をせず、家にこもることが多く、

 糖尿病,関節炎,高血圧,肥満,背中や腰の痛みなどが 生じることがあるでしょう。

(続く)
http://blogs.yahoo.co.jp/geg07531/54084455.html

〔参考文献: 「BPDを生きる7つの物語」 (星和書店) 〕