「境界に生きた心子」

境界性パーソナリティ障害の彼女と過ごした千変万化の日々を綴った、ノンフィクションのラブストーリー[星和書店・刊]

NHKに BPDの人が出演 (3)

2007年04月16日 19時32分27秒 | ボーダーに関して
 
( http://blogs.yahoo.co.jp/geg07531/46806811.html からの続き)

 たなかさんのように 回復しつつある人が

 スタジオ出演で 過去を語る形式のテレビ番組なら 撮影可能ですが、

 ボーダーの人をドキュメントで取り上げるのは 非常に難しいだろうと思います。

 以前 多重人格(解離性同一性障害)が話題になって、

 患者のドキュメント番組が いくつか放送されたことがありました。

 解離性同一性障害はショッキングで とても関心を集めますし、

 見るほうも 病気として割り切ることが まだできるでしょう。

 本人も 他の人格がやっていることの自覚がないので、

 病気で苦しんでいるのだろうということが 他人にも理解しやすいと思います。

 しかし ボーダーの人は言動の自覚があるし (コントロールできないとしても)、

 本人の性格の問題だと 思われてしまいがちです。

 そして ボーダーの人は 周りの人をも巻き込んで、

 怒らせ 傷つけてしまうという 難題があります

 周囲の人が “被害者” になってしまうため、

 “被害者” が “加害者” を理解するのは 非常に難しいという、

 不幸な状況に なってしまうのです。

( “被害” を受けた人の 傷や怒りが甚大なのは事実で、

 それもまた 充分にサポートしなければならない 重要な問題です。

 でも僕は、巻き込まれた人が ボーダーの人の内面を理解し、

 ボーダーの人の苦しみを 推し量ることによって、

 自分の感情を鎮め 傷を癒す手助けになると思っていますが、

 そのこと自体が 傷ついている最中の人には 理解されにくいことです。)

(続く)
http://blogs.yahoo.co.jp/geg07531/46872007.html