( http://blogs.yahoo.co.jp/geg07531/46546835.html からの続き)
○走るパトカーのサイレン
○民間の駐車場
傷害事件の現場。
停車したパトカーと救急車の赤いランプ
が闇夜にきらめく。
友辺,田所の姿も見える。
警官たちが辺りを調べている。
救急隊員が怪我した中年サラリーマンを
担架で救急車に運び込む。
田所「(被害者を横目で見送り)オヤジ狩り
か……酔っぱらい狙いの強盗だな」
友辺、メモを取りながら目撃者のOLに
聴取している。
OL「(興奮気味に)3人くらいであの人
(被害者のほうを指さし)を襲ってたんで
す……殴ったり蹴ったり……!」
友辺「犯人の年格好は?」
OL「……二十歳くらいで……そう、ゴーグ
ルをかけてる人がいました……」
手帳に書き込む友辺。
赤く瞬くランプ。
○なつみのマンション・寝室
パジャマに着替えているなつみ。
電話が鳴る。
なつみ「(受話器を取る)麻生です」
友辺の声『俺、友辺。悪い悪い、さっきは。
田所さんにいきなり電話切られて』
なつみ「(電話機を持ってベッドに座る)そ
うじゃないかと思った(苦笑)」
友辺『あのあと何ともなかったか?』
なつみ「うん、大丈夫。事件?」
○事件現場
携帯電話をかけている友辺。
友辺「河川敷の近くで傷害があったんだ。な
つみが見た男、服に血が付いてたっていう、
何か関係があるかもしれない。どっちの方
向から走って来た?」
なつみ『線路の北の方』
○なつみの寝室
友辺『男の特徴は?』
なつみ「(寝ころんで)ええと……二十歳く
らいで……Tシャツにジーパン……」
○インサート
車窓の光に照らしだされた裕司の顔。
○なつみの寝室
なつみ「あ……額に傷痕があったと思う、小
さいけど……」
○事件現場
友辺「(メモしながら)そうか、細かいとこ
までよく見てたな。一応合格点だ(笑)」
○なつみの寝室
なつみ「刑事の相方として? おあいにく、
あたしはあたしですから(笑み)」
(続く)
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