( http://blogs.yahoo.co.jp/geg07531/46579724.html からの続き)
○河川敷近くの路上/夜
パトカーがゆっくり走っている。
助手席に友辺、運転席に警官。
前方に裕司がうずくまっている。
友辺と警官、それを認める。
パトカーを裕司に近づけ、友辺,警官、
降りてくる。
友辺「(裕司を覗き込み)もしもし、どうし
ましたか?(裕司の体を軽く揺する)」
動かない裕司。
警官が裕司の体を懐中電灯で照らす。
Tシャツに真っ赤な血。
警官「どうしたんです? これは」
小さなうめき声を上げる裕司。
友辺のほうに虚ろな顔を向ける。
裕司の視線は宙を漂っているかのようで
ある。
額に傷痕がある。
それを確認する友辺。
警官、懐中電灯で裕司の顔を照らす。
光が裕司の目に当たる。
裕司「(光に激しく驚き)ぅあッ……!?」
顔を上げた裕司の目に、パトカーの赤い
ランプの点滅が飛び込んでくる。
裕司「ああ~~………!!(ひどく怯えて逃げ
だす)」
友辺「待て!」
友辺,警官、裕司を抑えようとする。
裕司「わあぁ~~……!!」
錯乱して友辺の腕を振り払う裕司。
友辺「おとなしくしろ!」
死に物狂いの裕司、やたらに手を振り回
し一発が友辺の顔を見舞う。
友辺「く……ッ!」
友辺、裕司を組み伏せる。
手錠を取り出して素早く裕司の腕にガチ
ャリと掛ける友辺。
友辺「公務執行妨害だ……!」
痙攣するように震えている裕司。
○警察署・外景/翌朝
○同・正面入口
なつみが出勤してくる。
なつみ「(警備の警官に)おはようございま
す(笑顔)」
敬礼して返す警官。
なつみ、入っていく。
○同・廊下
なつみ、すれ違う顔見知りの職員に軽く
笑顔で会釈しながら歩いていく。
掃除のおばさん「やあ、おはよう、女刑事さ
ん」
なつみ「おばさん、あたし刑事じゃないって
ば。何回言ったら分かってくれるの?(
笑)」
おばさん「あ、先生だっけ? ま、似たよう
なもんでしょ?(あっけらかんと笑う)」
なつみ「先生でもないんだけどなぁ・……
(苦笑)」
(続く)
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