「境界に生きた心子」

境界性パーソナリティ障害の彼女と過ごした千変万化の日々を綴った、ノンフィクションのラブストーリー[星和書店・刊]

「ユナイテッド93」(3)

2006年09月13日 19時32分46秒 | 映画
 
( http://blogs.yahoo.co.jp/geg07531/39971778.html からの続き)

 作品から感じられる 緊迫感の理由はもちろん、

 あまりにも重大な事実を 元にしているからであり、

 もし フィクションの話だとしたら、ただ でき事を羅列した、

 面白みもない アクション映画になっていたでしょう。

 しかし、事実の重みを 最大限に感じさせる 作り方に成功した、

 ポール=グリーングラス監督の手腕こそが 秀逸なのだと思います。
 

 監督は 遺族に徹底的に取材して 事件の真実に迫り、

 遺族全員から 映画化の了解を得たというのは、驚きに値します。

 リアリティを出すため、管制塔の音声は 事件の実際の録音を使ったり、

 旅客機の乗務員経験がある 俳優を起用したり、

 事件当時の 本物の管制官が 本人の役で登場していたというのは、

 あとになって知りました。

 映画の枠を越えた 作品と言えるのでしょう。
 

 ところで、旅客機を都市部に墜落させないために 戦闘機で撃墜するという計画は、

 ハイジャックされてから 時を置かずに 提案されていたのですね。

 大統領は その許可を出したそうですが、

 それが実行されなかった 理由のテロップも、興味深いものでした。
 
コメント
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