( http://blogs.yahoo.co.jp/geg07531/39971778.html からの続き)
作品から感じられる 緊迫感の理由はもちろん、
あまりにも重大な事実を 元にしているからであり、
もし フィクションの話だとしたら、ただ でき事を羅列した、
面白みもない アクション映画になっていたでしょう。
しかし、事実の重みを 最大限に感じさせる 作り方に成功した、
ポール=グリーングラス監督の手腕こそが 秀逸なのだと思います。
監督は 遺族に徹底的に取材して 事件の真実に迫り、
遺族全員から 映画化の了解を得たというのは、驚きに値します。
リアリティを出すため、管制塔の音声は 事件の実際の録音を使ったり、
旅客機の乗務員経験がある 俳優を起用したり、
事件当時の 本物の管制官が 本人の役で登場していたというのは、
あとになって知りました。
映画の枠を越えた 作品と言えるのでしょう。
ところで、旅客機を都市部に墜落させないために 戦闘機で撃墜するという計画は、
ハイジャックされてから 時を置かずに 提案されていたのですね。
大統領は その許可を出したそうですが、
それが実行されなかった 理由のテロップも、興味深いものでした。