「境界に生きた心子」

境界性パーソナリティ障害の彼女と過ごした千変万化の日々を綴った、ノンフィクションのラブストーリー[星和書店・刊]

境界性人格障害の治療(2)

2006年09月02日 20時48分58秒 | ボーダーに関して
 
( http://blogs.yahoo.co.jp/geg07531/38603280.html からの続き)

 臨床の治療現場は手探りで、悪戦苦闘の累積だといいます。

 ボーダーの人は 相手を見透かす目にたけ、感受性もさといので、

 治療者の一挙手一投足も 手加減なく突いてきます。

 治療者を 完璧な救世主としてあがめたり、

 一転して 最低の無能者だとおとしめたりします。

 猛烈な情動や依存で 治療者を翻弄し、その巧妙さは 見事なまでのものがあります。

 もちろん当人は 全く無意識の行ないですが、

 専門家の治療者でも 感情的になって 巻き込まれてしまったりします。

 患者は 治療者を信頼すると 診察時間を切りなく延ばしたり、

 時間外にも 会うことを懇願したり、要求が どんどんエスカレートしていきます。

 それに堪えかねて 治療者のほうが 燃え尽きてしまうこともままあり、

 自殺してしまった例もあるそうです。

 治療者が ボーダーの人の不思議な魅力に捕われ、

 治療に入れ込んで 自滅してしまうこともあります。

 ボーダーの治療には 苦労をしいられ、

 それに比べて 目ざましい効果が期待できないため、

 ボーダーの患者を 受け持つことを敬遠する 治療者もいるといいます。

(続く)
http://blogs.yahoo.co.jp/geg07531/39618516.html
 
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