医療マーケティングの片隅から

医療ライター・医療系定性調査インタビューアーとして活動しています。独立30年を機に改題しました。

乳がんの誤解

2009年01月30日 | 「がん」について

SNSでクラリネット仲間の女性Kちゃん(推定30歳)の日記を見ていたら、
「右のわきのリンパ線のとこにかたまりが」あって、「押すと激痛」で、しかも「もう随分前から」なのだそうだ。
「がんは痛くないっていうからダイジョブだろう」と思ってたらしい。ほぇ~~。


すぐ電話した。
「とりあえず、すぐ病院に行ってね」

まあ、必ずしも悪いものではなく、脂肪の塊ができることもあるし、
何より疑わしいのは「乳腺症」
(25~45歳の女性に多い、痛くなければ治療の要なし)だったりするけれど、
そこにガンが隠れていることもあるのでやはり検査は必要だ。

幸いにも脂肪の塊だったとしても、ある日突然破れてバクハツしたら、
それはそれはおそろしくくッさ~いのですぞ(なぜか知っている・笑)。

ともあれ一番「うわ」と思ったのは・・・

「乳がんのしこりは痛くない」って、少なくともそれは大マチガイ。


昨年、いくつか乳がん関係の仕事が重なって、乳がんを経験した方の話をうかがう機会が多かったのだが、
押すと飛び上がるくらいの痛みで発覚、という人が少なくなかった。

ちなみに上記の「乳腺症」の説明には、
「乳がんとの区別が付きにくい場合は、マンモグラフィーや超音波などの検査をすると、
乳がんか乳腺症かがはっきり分かります。」
と書かれていたが、これは間違っているのではないかと。
乳腺症と乳がんの区別はマンモではつきにくい。同じ、「石灰化」という画像にしか見えないはず。
決定打は超音波検診ではないでしょうか。

嫁入り目前のKちゃん。
早く検査して、「問題なかったデス~」と安心しようね。

私も今年はもっとがんの早期発見啓蒙の仕事をやらねば…と心に誓ったのでした。
…もっとも、仕事が来ないとできないのですが(笑)







は、赤沢温泉の夜明け。
朝にめっぽう弱いワタシが、朝にめっぽう強い友人Cさんにそそのかされて、
屋上の露天風呂で夜明けを迎えたのだった。
当然ながら、部屋に帰ってから朝食まで爆睡した。


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8 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (Tommy)
2009-01-30 17:50:33
ほほぅ、早速、記事にされてますね。
Kちゃん、何ともなければいいですね。

私も随分前に乳がん健診で、要再検査となりました。
結果、乳腺症。
痛みが我慢出来ないようなら治療するけど
そうじゃなければ放置でいいですって言われました。

結局、いつの間にかおさまったようです。

マンモグラフィーは、痛いです~。
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Unknown (tomohime)
2009-01-30 21:49:04
乳癌は痛くないと今まで思っていました。
10年程前に、胸に5個のタコ焼大の大きさのしこりがあって、検査をして、(専門的には何と言うのか分からないのですが、針を刺して細胞を検査)
結果、癌とも違うとも言えない・・と言われ、3個だけ手術で取りましたが、あと2個残っています。大きくなっている様子もないし、
それ以降検査もしていないので、した方がいいかな~と最近思っています。
確かにマンモは痛い。。
PETでもわかるのかな?
検査に行こう!と思いました。
ありがとうございます。
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いたかった (veranita)
2009-01-31 10:37:26
私も前にしこりが心配でやりました。幸いがんではなかったけど、針を刺したのはいたかった、でも2つの病院に行ったけど先生の技術と機材のちがいで全然痛さが違った。医者を選ぶのはむずかしですね。
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おお、皆さまも!! (nakaho)
2009-02-01 19:42:20
コメントありがとうございます。
いやあ、「乳」では皆さんいろいろご苦労されているのですね。。
かくいう私も全く他人事ではなく、マンモグラフィ検査で見事に引っかかり、昨日2度目の精密検査=超音波検査でした。

で、またもや「はっきりしない」ということがはっきりし、3ヵ月後に再マンモと相成りました…。
ったく、しこりもないのに何が映ってるんだ…。

Tommyさん
私も多数決だと乳腺症なんですが…土俵際で物言いがついて仕切りなおしって感じです。

tomohimeさん
手術は大変でしたね。残り物があるなら、たまには調べたほうが無難かもしれませんね。病院との付き合いを切らさず、一病息災で。

Veranitaさん
2回も刺されちゃったんですか??
でもなんともなくて本当によかったですね。
返信する
乳、ではないのですが・・・ (うみかじ)
2009-02-19 01:05:58
ある日突然バクハツしたら、恐ろしくくさいのですか??
実は私はそのバクダンを持っております。粉瘤というのだとか・・・。
気づいたのは昨年の春ですね。もうすぐ1年ですが、大人しいもので、まだ無事です。
ちょうど肩甲骨の所にあるのですが、みつけた時に、たまたま別の件で訪れた内科の先生に質問したら、(大きくならなければ特にすぐ切らないといけないようなものではない)と言われたので、放置していたのです。
でも、やはり気になるのでこの前、形成外科と皮膚科のある個人医院に行ってみたら、「臭いのが出ませんでしたか?」と言われ、ええっ??臭いって何?私知らない間に臭いもの出してたの??とびっくり(出してませーん)
即、超音波で検査。長い方の長さが1.2cmの袋ありタイプだそうです。
切り取る手術は簡単だけれど、単なる線で切って開くのではなく、V字状に切り込みを入れて袋を取り出し、傷口を縫い合わせるのだそうです。
今は私はホームヘルパーのスクールに通学していて春には実習もあるので、これを卒業するまでこのまま置いておこうと思っていますが、手術はどちらの医院にお願いに行くか、考え中。
ネットで調べたら、小さい傷口から袋をかきだす方法もあるとか、お医者さんを選びなさいとか書いてあったのです。
実際、皆さんどうやって手術されてるんでしょうね。
お手すきの時に教えて頂けると嬉しいです。
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>うみかじさん (nakaho)
2009-02-19 12:45:15
粉瘤(アテローム)は「本来皮膚から剥げ落ちるはずの垢(角質)と皮膚の脂(皮脂)が、剥げ落ちずに袋の中にたまってしまってできた腫瘍の総称」ですから、中に入ってるものは劣化した脂のようなすえたニオイが・・。

身内にこれが出来たときはもう口が開きかけていたので、ちょいと押してみたら、ニュルっと腐ったマヨネーズみたいなものが・・・・まあ押したから出たわけであって「突然バクハツ」はちょっと大げさでした。すみません。

で、バクハツ後に皮ふ科に行き、手術方法などなーんにも考えずに切開してもらっていました。
うみかじさんのは小さいので、それほど大変なことにはならないと思いますが、外から傷が目立ちそうな場所なら方法を相談してもよいかもしれません。

いずれにしても今は成長を見守るという感じでしょうか。信頼のおけるサイトとしてはこれなんかいかがかと。
http://www.dermatol.or.jp/QandA/aterom/contents.html

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Unknown (うみかじ)
2009-02-20 00:09:10
わかりやすい内容のリンクを有難うございます。
なんだかねー、母親も昔、背中にこういうのが出来て、取ったらしいので(昔の処方のせいか、結構あとが残っている)、体質が似たのかもしれないです。
医院で言われたことは、炎症を起こしてからだと、その時に袋も取ることはできず、炎症や化膿がなくなってからでないと、袋を取る手術ができないので、取るのは、思い立ったが吉日だと言われました。大きくなるとそれだけ傷口も大きくなるし、と。
あと、中身を出せばしぼむのではないか、と、わざわざ自分で中身を出す人がいるらしいですね。でも、袋がある限り、また溜まるそうです。
切るのは抵抗ないんですが、暑くなると色々面倒だから、寒いうちに取っとけばよかったー!
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>うみかじさん。 (nakaho)
2009-02-23 23:22:13
そうそう、まさに、これでした(笑)>中身を出せばしぼむのではないか、と、わざわざ自分で中身を出す人
まあ、出したいうか、出ちゃったというか・・・。

沖縄はそろそろ暑さが戻ってきたのでしょうか?
今年の冬が来るまで、何かの拍子につぶれないことを切にお祈りしています。
沖縄は満員電車がない点は、安心ですね。
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