医療マーケティングの片隅から

医療ライター・医療系定性調査インタビューアーとして活動しています。独立30年を機に改題しました。

がん5年相対生存率 64.3%

2015年09月16日 | 「がん」について

国立がん研究センターより、最新のがん5年相対生存率が発表されました。

国内のがん診療連携拠点病院177施設のデータをまとめたものです。

全がんの5年相対生存率は64.3%。

「相対生存率」というのは、同じ5年後に日本人が生存している確率に比べてどれくらい低いか、という意味だそうです。
がん治療も実際、だいたい5年がひとつのめどと言われているので、治療成績と考えてよい数字です。

少し前まで50%台でしたが、それでも「半数以上は治癒しているんだから、不治の病とか言わないで。」と言ってきたのです。6割を超えたというのは本当に嬉しい話です。
「がん放置療法」の人ばかりになったら、こうはいかないでしょう。

主要ながん種別の統計では、

胃71.2%、大腸72.1%、肝臓35.9%、肺39.4%、女性乳房92.2%

とのこと。

くわしくは、こちらのサイトをごらんください。
国立がん研究センタープレスリリース「がん診療連携拠点病院の院内がん登録による5年相対生存率初集計」 

 

乳がんは9割。ほとんど「治る」と言ってよい状況になってきました。
胃がんや大腸がんも含め、生存率の高いがんはわりとわかりやすい自覚症状があったり、検診で早期発見しやすいがんだと言えそうです。

逆に、やはり肝がんや肺がんは依然として厳しい状況ですが、とはいえ、こちらはある程度予防の方法が確立しているがんでもあります。
肝がんは C型肝炎ウイルスへの感染を調べ、感染していたら自覚症状がなくても治療しておくこと。
肺がんは、言わずとしれたことですが「禁煙」につきます。

 

S田さん撮影の福島県の光景。

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