医療マーケティングの片隅から

医療ライター・医療系定性調査インタビューアーとして活動しています。独立30年を機に改題しました。

熊本の豪雨に

2012年07月12日 | 旅★日記

6月末に、熊本での乳癌学会に参加し、帰りに阿蘇市の内牧(うちのまき)温泉に1泊しました。
旅館は「蘇山郷」 といい、かつて与謝野晶子・鉄幹夫妻が泊まったという歴史ある宿です。

その、ほんの2週間前に行ったところで、観測史上最高の豪雨が降っている。
ニュースを見て、今朝からこころが痛みっぱなしです。

(gooニュース)

阿蘇市では今朝、5時までの3時間で、約30㎝の雨、すでに土石流が発生しているとか。
生き埋めなど、行方不明者も出ているようです。
「蘇山郷」のスタッフのひとたちが、とても感じよくて、親切だっただけに、心配です。だいじょうぶだろうか。

もともと山地だから(海抜500mくらいある)、天気は変わりやすいところです。
今回訪れたときも天気は悪く、台風のような大雨だったし、雨が上がっても一寸先は見えないほどの濃霧でした。草千里も大観峰もあきらめました。
天気がよければ、地上の高天原のような景色(行ったことないけど)が広がるはずで、もう一度行ってリベンジしたいのです。
そもそも、熊本県は、いまやわたしのなかでは「どこかに引っ越すとしたら住みたい県ナンバー1」ですし。

 

上の写真は、JR九州の「あそBOY KURO」号。
わたしの感想は「のらくろのようだ!」程度のものでしたが、鉄ちゃんには結構垂涎ものらしいですね。

キャラクターが「KURO」なら、阿蘇駅も 黒一色。
きっと阿蘇駅の黒に合わせて、キャラクターがKUROになったのだろうと思い、その憶測のすばらしさを確認しようと駅員さん(たぶん駅長さん)に訊ねたところ、

 キャラクターに合わせて、駅を黒く塗った

とのこと。

なんと念の入ったブランディングでしょうか。 
恐れ入りました。

それにしても、今年の雨はどうしてこれでもか、というように降るのでしょう。
熊本の天候が一刻も早く回復し、被害がこれ以上大きくならないことを、心から祈ります。

 


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リスク

2012年04月25日 | 旅★日記

大震災以来、安全な住まいを求めて移住する人も多く、リスクへの関心が高まったように思います。
日本の地域全体で人口の減少がみられるなか、人々が移動した関西の都市だけは人口が増加しました。

放射線の影響で、移動せざるを得なかった地域の方はもちろんのこと、これを機に東京を離れる人がいても、無理もない話だとは思います。
(一部、ネットのなかで転居を強引に勧める人たちがいるのには閉口しますが)


しかし、考えてみると、どこに行ってもリスクがない場所なんかないのですよね。

 

1月に行った熊本県鹿児島県の桜島。
小さな噴火は、いまも続いています。
鹿児島市内のいたるところに黒い灰がつもっていました。
篤姫さまの実家の前も、道路のすみには灰がありました。 

NHK鹿児島放送局の桜島噴火情報によれば、これを書いている30分ほど前に、「今年470回目の」爆発が起こったようです。470回って。。

鹿児島市内から船で10分の桜島にわたり、公営の日帰り温泉に行ったのですが、脱衣所には「土地柄、降灰の清掃に従業員が入ります」との断り書きが。
鹿児島のひとたちは、つねに「噴火」というリスクにさらされているわけです。 
なにも、放射線だけがリスクなのではない。 

 

世界で起こるマグニチュード6以上の地震の2割は、日本で起きています。
世界一の地震国であることはまちがいない。

だから、どこの地域に住んだとしても絶対的な安全というものはないと考えるべきでしょう。
いつまでも想定外、想定外といってないで、歴史を上回るレベルのリスクを想定して、防災や都市計画、建築の基準をさだめるのが国や政治の仕事だろうと思います。

 

余談ですが、桜島の日帰り温泉には、もっと身近な「リスク」が潜んでいます。
それをここで公開してしまうと、犯罪の呼び水になるかもしれないので、ここでは書きません(笑)。
近く、桜島に行かれる方には、ご連絡いただければこっそりお知らせしたいと思います。
(あ、風呂場をのぞかれる、といったリスクではありません) 

 

 

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水前寺公園に行くなら

2012年01月07日 | 旅★日記

熊本での2日目、水前寺成趣園に行きました。通称「水前寺公園」。通称の方が有名ですね。

私にとっては30年ぶりの水前寺公園ですが、ずいぶん変わっていました。記憶にあるのは、だだっ広い睡蓮の池でしたが、蓮はなく、しかも池が小さくなっていました!(→どこなんだそれはw)

それはさておき、今日のめっけもんは水前寺公園の道路挟んで向かい側にある「江津湖」。一見、川としか思えない細長い湖ですが、とにかく水がきれい。ここの湧き水が水前寺公園の池の源泉です。

気温が低いわりには、地下水は温かいらしく、水前寺公園の池にはうっすら湯けむりがのぼっていました。温かい湧き水に惹かれてか、江津湖には写真のようにたくさんのデコイが!(違)

さすが、地元の野田さんが「水前寺公園もいいけれど、私の自慢はむしろ江津湖」と勧めて下さっただけのことはある。
水前寺公園に行く方には、ぜひお勧めします。プラス20分程度あれば、十分散策できます。

ところで、「いきなり団子」を水前寺公園入口のすぐ脇の「林ガーデン」で頂きました。以前食べたのは「…???」という印象でしたが、ここのは全く違いました。これも野田さんのおすすめの店。野田さん、色々どうもありがとうございました。


熊本のここがすごい

2012年01月06日 | 旅★日記

博多から九州新幹線、というルートで熊本に来ました。寒いけど、いい天気。

今日はお仕事でお世話になっている臨床検査技師・野田治代さんに、熊本城を中心にご案内頂きました。野田さんは伊勢丹健康管理センターで、永きに渡って指導的な立場を務められた方です。

熊本城がすごいのは、往時のままの建物が一部とはいえ現存すること。加えて、西南の役で不審火により焼失した本丸御殿などが、克明に復元されていることです。野田さんいわく「細川家がメモ魔なので、細部に渡るあらゆる設計図が残っていた」のだそう。

復元は熊本市によってまだ続けられており、完成にはなんと、あと60年かかるとのこと。なんだか、ガウディのような話です。

加藤清正公がいかに熊本県民に敬愛されているかもいろいろ聞きました。清正公亡きあと、城主となった細川家は、清正公の墓を天守閣よりも高い位置に作り、「臣下」としての礼を尽くしたのだそうです。そうすることが、人心の掌握に欠かせなかったのかもしれません。

歩き回ること4時間。全く休憩なしにもかかわらず、野田さんの歩みのテンポの速さときたら。恐るべし60代です。どうも、熊本出身の女性の元気さはハンパないような気がします(もう1人、三線姉弟子の熊本出身にものすごく元気な女性が。)母数2ですが、おそらく間違ってないような気がします(笑)。そしてわたくしは脚が棒です。情けない…。

以上、ホテルの部屋にて。


明けましておめでとうございます

2012年01月02日 | 旅★日記

新年明けましておめでとうございます。

お得意様、お取引先の皆さま。
取材先でお世話になった皆さま。
お友達の皆さま。
そして、これを読んでくださっているすべての皆さま。

今年もよろしくお願いします。

いつもと異なる空気のまま、慌ただしく終わった2011年。
正月を期に、もうそろそろ平穏な日常を、と思っていたのに、元旦から地震。しかも久しぶりにちょっと大きいやつ。
おまけに、今朝の朝日新聞をみると、こんなことになってるし。→記事
結局、原発問題の元凶はどう見ても官民の癒着。
こんなことでは、今回の津波がなくたって、いつか大事故は起こり得ただろう。
まだまだたたけばたくさんホコリが出てきそうだが、この際、出すべきものをすべて出してから、今後のことを考えるべきではないかと思う。

 

私個人としては、昨年は本があまり読めなかったのが反省点。
なんとなく気分が落ち着かなかったから、と言い訳したいところですが、単に目が悪くなっているだけかも(汗)。
新たに本を書くというお仕事の話を頂いていることもあり、今年はじっくり腰を据えて、読書をしたい。

良かったことは、琉球民謡音楽協会の沖縄三線コンクールで、三線の部と、太鼓の部で優秀賞に合格させていただいたこと。
それから、仙台定禅寺ジャズフェスティバルや、札幌沖縄フェスティバル、横浜市内の神ノ木地区センターまつりといった各地でのイベントで、三線や太鼓の場数を踏ませていただけたこと。
自分もいい経験をさせていただき、楽しかったし、少しでも被災地の方の気分転換になったのなら、こんなうれしいことはない。

 

今年、3月10日には、所属のクラリネット・アンサンブルGrowが、3年ぶりに定期演奏会を開く。
「シェヘラザード」全曲と「魔法使いの弟子」なんて、身の程知らずの選曲をしてしまった。
自分も明らかに言いだしっぺの一人なのだが、冷静に考えると、うわー大変。(この気づきは遅すぎる)
日々、指が回らない限界に直面していますが、もしどうしてもだめだったら、いっそシェヘラザードよろしく、一晩中舞台でしゃべり倒してごまかすかwww

三線教室の兄弟子でもある川上一道さんの、モーツァルトのクラリネット協奏曲を聴いたのは昨年夏。(珍しい管を使った、珠玉のクラコンでした
生のオケはそれ以来なので、少し飢えている。
今年は、海外のオケか、できればオペラを生で聴きたい。
特に「魔笛」、どこかで上演しないかなー。

昨年はブログもさぼりがちでしたが、今年はもう少しは(少しでいいのか?)マメに更新するつもりです。
今年も、どうぞよろしくおつき合いください。

 

写真はカメラマンの高木啓志さんが、さいたま市の見沼で撮影されたものです。見沼は龍伝説があるのだそうで、元日の写真にふさわしいと思い、了解を得て使わせていただきました。
高木啓志さんFacebook 
http://www.facebook.com/#!/profile.php?id=100001554729460
連絡先:有限会社フラッグ http://www.hello-flag.com/

 

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キャリーバッグを新調

2011年10月31日 | 旅★日記

10年ぶりにキャリーバッグを買いました。

これまでは、黒の1ー2泊用のキャリーバッグ(写真右側)がわたしの出張を支えてくれていた。
ANAの通販品で、もう10年以上、かなり手荒に扱っているが、びくともしない。

わたしはこの黒キャリーくんとともに、全国を旅してきた。
よく、お仕事をくださる方や、いろいろな方から

「ナカホさんっていつもいないみたいですけど、どれくらい出張してるんですか?」

と訊かれるが、多い年では年間60日間、つまり1年のうち2ヶ月間出張である。
そのほとんどが、このバッグといっしょだったので、よき相棒のような気がしてならない。

なにぶん、ひと昔前のものなので、タイヤは2輪。
それだけならまだいいが、問題は「騒音」である。マンションから出ると、近所中にけたたましく「お出ましだ~!」と宣言することになり、早朝や深夜は少し気が引ける。それでも使い続けているのは、ひとえに相棒としての愛着ゆえ。

だが、ここのところ、3泊以上の出張だの、着物(沖縄系)を持っていく旅行だのが増えたので、ついにひと回り大きいのを買うことにした。日数に応じてどちらも使うので、「買い替え」じゃなくて、「買い足し」だ。

布地張りの安めのでもいいかな、と思っていたのだが、サムソナイトの50ℓ用のあまりの軽さにいたく感動してしまった。4輪だし、音も静かだし、もうさすがにいたるところが進化していて、いちいち感動していた。10数年ぶりの冷蔵庫の買い換えで、「勝手に氷」ができるのを見て夫婦で感動してしまい(どの製品でも標準装備だった)、ビックカメラの人が引いていた、あの時のようだ!

キャリーバッグで特に目をひいたのはやはり「軽さ」。年齢を考えると、これから買うものは、素材が軽いことはかなりポイントが高い。だんだんモノ選びの視点がババくさくなってきているのがなんだが、重たいバッグはふだんでももう遠ざけるようになっており、ナイロン製のリュックサックの味をしめたら、もう革のバッグには戻れなくなった。グッチのバンブーバックとかね、重くて持てやしない(持ってないけど)。以前はなんともなかったバスクラのケースの重さが、やけに身にしむ今日このごろ・・・。

店頭のモニターでは、このキャリーバッグがとても衝撃に強いということを訴えるCMを流していた。なんでも車が突進して一旦つぶれても立ち直るのだそうだ。あんな衝撃を受けたらバッグの前にこちらがあの世行きだが、とにかく海外旅行に耐えうる強さのよう。お値段は張ったけれど(じつに予算額の2倍)、これから少なくとも10年間は、きっちり働いてもらいますぞ。

ちなみに東急東横店の売り場には、このくらい(3-4泊用)のキャリーバッグが多かった。
韓国旅行用のニーズが多いかららしい。なるほどねぇ。

 

 

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知らなかった「西原町」

2011年08月03日 | 旅★日記

コンクールの帰りに、今回は初めて読谷に行ってみました。
どうせコンクール惨敗の傷心旅行になるだろうと読んでいたので、「ええい贅沢しちまえ」と、勢いでホテル日航アリビラを予約。
幸い、おかげさまで、「傷心旅行」は「昇進旅行」になりましたが。

夕食も食べて、早めに部屋でゆっくりしているうちに、たまたまつけたテレビが、地元局の制作番組でした。
戦没者の遺骨収集にボランティアで取り組んでいる人々のドキュメンタリー。

西原町での遺骨収集作業を映し出していました。
記憶がややあいまいですが、10数名の若者たちによる、わずか数時間の作業で、30柱ほどの遺骨が見つかっていました。

西原町とは、那覇から車で30分。
じつは、わたしの所属する琉球民謡音楽協会が、毎年コンクールを行う場所でもあります。
わたしも前日まで、ここにいたわけです。

西原は、畑のなかに工場がぽつぽつ建っているのどかな町ですが、多くの住民がここで亡くなっていました。
毎年のように西原町に通いながら、初めてそれを知りました。

衝撃でした。
沖縄本島全体の3人に一人がいのちを落とした沖縄戦。
西原町だけでは、じつに2人に1人の住民が砲弾に当たり、亡くなったのだそうです。

知っている方も多いと思いますが、沖縄にはまだまだ多くの遺骨が土の中に残されています。
本来、国費でなされるべきことだと思うのですが、なぜか、国からの予算はもうつかないのだそうです。
時間がたち、戦争が風化したあげくの放棄です。

こういう国の対応を見ていると、福島第一原発の補償問題も、時間がたてばたつほど風化して、なかったことにされないとも限りません。
形だけ支払って、あとはおしまい、そういうことになるんじゃないかとつい穿ってしまいます。
だから、損害補償は早急に進めてほしい。
中途半端な補償で先送りしては、この遺骨収集のようなことになりかねません。
繰り返しますが、本来、遺骨収集は、国がしなければならない事業だと思います。

 

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震災後1週間の憂鬱

2011年03月23日 | 旅★日記

たった2週間前にはえらくのんきなブログを書いていたものだ。
こんな事態になるなんてほんとうに思いもよらなかったので、しかたない。

被災された方やご家族には心からお見舞い申し上げます。
そして、いまも寒い避難所生活で、あたたかい食事もとれずにいる方々、せっかく津波から逃れられたいのちを、どうかつないでください。

この一週間を振り返ると、これまでになかったほどマスメディアに対してうんざりした。

多くの人のいのちが飲みこまれた、凄惨な津波の映像を、朝から晩まで繰り返すテレビ。行方不明の家族を探す人に「いまの気持ち」を聞くインタビュー。亡くした子どもの死亡届を提出する夫婦のドキュメンタリー。同じ痛みを分かち合える者なら、目をそむけたくなる取材ばかりだった。かと思えば、東京の上空からヘリで「節電」の模様を中継する空中撮影。
もうなんというか、あらゆることがズレまくりなのだ。

わたしは一時、2つのテレビ局の制作スタッフとして、いくつかの番組にかかわったことがある。
視聴率は分きざみでわかるので、当時もいまも「インパクト重視」という基本姿勢はかわらないのだろうが、問題はその立ち位置である。今回の一連の報道を見て、マスメディアはここまで民心とかい離したか、と思った。ついでに、セ・リーグもか…。

インパクトといえば、原発付近の住民の放射線被曝を検査する医療者の姿もインパクト大でしたね、いろいろな意味で。
検査を受ける住民が普段着なのに、頭からつま先まで、目以外はすっぽりと白衣。もちろん、医学的にそうするべきことはわかっているが、あの映像から、被災者がさらなる「被害」を受けないか心配だ。O-157のときに堺市の人がうけた被害を考えると、福島の人たちがそれ以上の被害に遭いかねない。

そんなことを考えているうちに、ほんとに福島県民の宿泊を拒否したホテルがあらわれるし、某大手新聞社の週刊誌は「東京に放射能がくる」とやってくれた。記者はほとんど東京の人なのだろうか、まるで東京が被害者のようである。これはTwitterでも話題になり、福島県の方は「くやしい」と訴えていた。そりゃそうですよ、本当の被害者は福島県民なのだから。 

 

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西表島・うまいものノート

2011年03月07日 | 旅★日記

西表島での夕食は、2泊ともに「キッチンinaba」さんにお世話になった。
友人の口コミで行きたい店はいくつもあったが、軒並みお休み。
西表島、とくに上原地区は3月上旬までは冬眠中のようだから、行かれる方はご注意を・・。
某リゾートホテルは近くにあったので、食事はできたかもしれないが、そんなところを利用する気は、はなから無かったんです。

そのなかで、営業していたのが「キッチンinaba」。
宿泊先から徒歩20分、そして「送迎つき」。
島内はたとえ、徒歩5分の場所であっても、陽が落ちればあたりは真っ暗、懐中電灯なしでは歩けない。
私のように車なし、島内移動は路線バス+徒歩、という者にとってはありがたいサービスだ。

とはいえ、事前情報はないし、ほかの店が休みという消極的な選択だったため、正直なところさほど期待せずに行ったのだが、ふたを開けてみれば大当たり!

日によって時間は変わるが、三線のライブがある。
こんな感じ↓

(クリックで拡大)

ポップス中心の盛り上がれライブを展開する、よくあるパターンではない。
土地の文化と島唄を大切に歌い継いでおり、八重山民謡の教師免許も持っているオーナーの平良彰健さんが、島唄の意味を語りながらライブをされる。

店名の「inaba」の由来も、ご自分が生まれ育った土地である「稲葉村」からきている。
いまは廃村となり、しかもなぜか村の存在が竹富町史に書かれていない(なぜだろう?)ことに対する、オーナーの憤りであり、土地への思いからつけたそうだ。

で、肝心のお料理はといえば、これがとても美味だった!

●「ノコギリガザミ汁」定食。


ノコギリガザミのパスタもあったが、味噌汁を選択。
ノコギリガザミ」はワタリガニの一種で、英名では「マングローブクラブ」というらしい。
房総以南には生息しているらしいので、西表の名産というわけではないのだろうが、これがとにかくおいしかった。カニの身の味がパワーアップしていて、しっかり濃いのだ。
ちなみに、沖縄のカニはすべてうまいかというとそうでもない。宮古島で食べた「ヤシガニ」は、薬物(クスイムン)とよばれていて時価で売られている。せっかくだからと食べてみたが、値段のわりには味気ない感じだった。

●イノシシのたたき

以前関東の某所で食べたイノシシ鍋が、肉はかたいわ、クセはあるわでさんざんだったので、恐る恐るではあったが、味見程度に注文。女性のおひとり様なので、半量にしてもらった。
ここのイノシシは、まったく臭みがなく、やわらかいラム肉のようだった。
イノシシ汁もあったが、臓物が入っているのでどうしてもにおいが立つため、イノシシ初心者にはお勧めでないそう。

で、おいしくいただいたあとのイノシシは、こうなっちゃうわけです。↓
前回もちょっと触れましたが、やはりこれは写真でなくては!

わぁ。なんてシュール・・・orz
西表島では、イノシシを獲ると頭蓋骨を軒先にぶら下げる習慣があるそうだ。

「キッチンinaba」さん、ごちそうさまでした。
ちょっとガセネタを流してきてしまったので(こんなところでも!汗)、近く訂正のご連絡をさしあげますね。

 

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石垣港から西表島へ。

2011年03月01日 | 旅★日記
石垣港から西表島の上原港へは、小型の高速艇で45分。乗ったとたんに「竹富島にしとけばよかった」と後悔した。

竹富島、小浜島、黒島への船とはまったく違う。船が、飛ばすのなんの。そして揺れるのなんの。石垣島がすでに小雨だったので、覚悟はしていたが、お尻が浮かないように、しっかり座ってないと、空中浮遊してしまう。ちっともくつろげない。下からどん!とつきあげられてお尻もいたい。海上ロデオかこれは…。

船長さんらしきおじさんに聞くと、ちっとも時化じゃないそう。「うふふ、まだまだ。」とにこやかに言われてしまった。恐るべし…。

やっと着いた西表島ですが、寒いわ、雨だわ、強風(半端ない)だわでホテルから出る気にならず。
今日はこのまま、日没をながめながら、部屋で三線弾いて過ごそうかな。
★3月2日追記

昨夜聞いた話では、波のうねりには向きがあるので、船内でどこに座るかでもちがうらしい。ベストポジションは石垣→上原(西表島)では左列の後方、上原→石垣港では右列の後方、だそうだ。

ちっ、行きは逆だったか。どうりでw
ちなみに、今日は時化で欠航しているもよう。
同じ西表島でも、大原港の方が波はまだおだやかなのかも。まあ、五十歩百歩でしょうが(あふれる猜疑心)。

ひさしぶり!

2011年03月01日 | 旅★日記

雪冷えの東京から那覇へ。びっくりするほど蒸し暑い。出張を含めると、いままでに30回くらい沖縄に来ているはずだが、こんなに温度差を感じたのは初めてかも。証拠に半袖の女子を撮ろうと思ったが、もたもたしてるうちに、路地を曲がられてしまい失敗…。
かと思うと、タートルネックのニットアンサンブル姿のおばさまもいたり。体感温度はさまざまなのだなあ。

1年2ヶ月ぶりの沖縄。
慣れ親しんだこの景色には無言でただいま、とつぶやきたい気持ち。あっ、病院にはとくに用はないです。単に定宿のあるエリアなのです。

今夜は、内地から移住した男子2名とひさしぶりに飲んだ。当然、三線のはなし。「ナークニー」がナークニーらしくあるためには、といったマニアックな話題でもりあがる(ただし、わたしが全て理解できていたわけではないし、ましてや実行にはほど遠い)。お店でいただいた海ブドウは、東京では考えられないほどてんこ盛りで、しかも新鮮でおいしく、ほとんどひとりで食べていた気が。完全に割り勘勝ちだと思う。Mやん、M木さん、ご馳走さまでございました。

壷川のオフィス街は、最近開発された場所のようだが、使われるあてのない新品のホテルなどがあってかなしい。燃えてないけど、ホテルニュージャパン状態だ(知らないか)。

明日はまた那覇をでて、離島部に向かう。


ダイエット中なのに。

2011年02月26日 | 旅★日記

 

ブログ更新をさぼると、「だいじょうぶか」「何かあったんじゃないか」疑惑が噴出するらしい。
ええっと、おかげさまで、何も変わったことはありません。幸い、風邪もインフルエンザにもかからずにいます。

昨年のいまごろと違うのは、ここのところ働き者キャンペーン絶賛開催中で、去年とはくらべものにならないくらい、パソコンぶたと化しているのだ。
それでも、昨年9か月間もわたしを悩ませたしつこい腰痛が出ずにいるのは、友人Wちゃんが教えてくれた「立ったままやる腹筋背筋」が効いているのかも。

月6本更新のウェブサイト、医療者向けの定期刊行誌2冊。それにくわえて、今年は5~7月に10回くらいのまとまった新聞記事広告の仕事をいただき、医療者対象の調査の仕事もぽつぽつ飛び込んできている。ありがたいことです。不景気の底は脱したのかしらん。

今日は午前中、某社にてヒアリングを受けた。
キシリトールやコエンザイムQ10といった成分がなんでヒットし、いまも売れ続けているのか、とか。
エレベーターの中で、やはり外から来社したらしい男性が鼻からひとすじの鼻水をたらしたままなのを見て、ことしは花粉が大量飛散なのだということを実感する。
あの人、あのまま打合せに入っていったのだろうか。やはり、どうにか気づかせてあげたほうが親切だったかも。面と向かってはいいにくいから、突然「ハナミズき」をうたうとか。

お昼は、10年以上のつきあいになる仕事仲間のひとり、Kさんと黒豚つけ麺ランチ。
「女性はやっぱり、ジェネラリストというより専門性を高めて仕事をするほうがいいのではないか」などと話しあう。

昼食のあと、久しぶりに麻布十番にいき、友人Tさんと会い、彼女にいつの間にかTwitterでフォローされていたことを知り、びっくりする。
Tさんは昨年8月に卵巣がんの手術をし、抗がん剤6クールを終了するかしないかのうちに、術後の後遺症で腸閉塞になり、1か月もの間絶飲食という拷問のような目に遭ったのだがすっかり元気になってうれしい。
昨日は大阪出張だったそうで、おみやげまでいただいた。すっごく阪神色の濃いゴーフル、ごちそうさまです。

現在の仕事場は自宅なので、仕事がつまるとひたすらパソコンの前でほとんどひきこもり状態になってしまうので、今日のように人に会ってしゃべりまくるのも、とても気分転換にいい。

ちなみに、麻布十番の4番出口前にある紅茶屋さんは、最近としては貴重な「取材に使える喫茶店」だ。ふつうの打ち合わせ程度であれば、タリーズや上島珈琲店もあるけれど。
この紅茶屋さん、すこしお高めで、紅茶1杯が700円するくせに、ケーキセットだと880円、という不思議な価格設定が特長である。
おかげで、昼食を食べてからいったのに、むりやりフレンチトーストも食べてしまった。ダイエット中なのに!

 

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直島ドキドキ旅行

2011年01月28日 | 旅★日記

昨年末の「直島シッパイ旅行」の続編。
2日目に直島上陸にリベンジしたのだ。

とはいえ、その日は「全島休館日」…。
高松港では、人もまばらなきっぷ売り場のおばさんに「ホントにいいんですか?」と念をおされる始末。
そして、再上陸した直島は、昨日にもまして人がいない。
沖縄の離島とも異なる風情の、ひっそりとした静かなたたずまいだった。
ベネッセがここをアートの島として開発するまでの直島は、年中こんな閑静なところだったんだろうなあ…と想像。

いま、「開発」という言葉を使ったけれど、別段、否定的なニュアンスではない。
沖縄の離島に突然リゾート会社がやってきて、金の力で島の文化とは隔絶した大きなリゾートを「開発」してしまうことには、とても抵抗があるのだけど、直島は島の人の生活や自然のなかにアートがうまくとけ込んでいる感じがして、よい意味で魅力が「開発」されたのではないかと感じた。
たとえば、女性によい出会いがあっていいお付き合いを始めたとたん、「あれ、彼女ってあんなキレイだったっけ?」と言われちゃうような、そんな感じ。

島の北部には、三菱の製錬工場が大正6年から操業している。
「開発」の方向性によっては、工場だらけの直島になっている可能性だってあったわけで、そうならなくて本当によかった。
ベネッセの社長さんも偉いが、アートと共存する島にしていくという明確なコンセプトを選択した島民もまた、偉い。

この日の収穫としては、月曜の直島で唯一開館していた、「ベネッセアートミュージアム直島」。
展示も十分、見ごたえのあるもので、むしろ誰もいない日にゆっくり見られたのはよかった。トイレ少ないし。
私が特に気に入ったのは柳幸典さんの「The world flag ant farm」という作品。色とりどりの砂で万国旗をつくり、そこにアリが巣を作って作品を完成させる…。
こんな説明じゃワケわからん、という方は自分で見に行ってね。だいたい、現代アートはことばで説明できないからこそアートなのであって…。
ちなみに、↑のの海岸に置かれた2台のボート、あれも作品のひとつなんですよ。

モネの作品のある「地中美術館」も行きたかったところ。
同行の友人Cさんが「安藤忠雄作の建物だけでも見に行こう!お庭から見られるよ」というので、行ってみた。
前掲のミュージアムから20分ほど歩いて「お庭」らしきところについたが、たぶん裏庭だったのだろう。
公園気分で歩いていたら、突然警報が鳴り始め、

「ここは美術館の敷地内デス!あなたは不法侵入シテイマス!即刻退去シナサイ!」

と無人警報機から命令され、逃げ帰る40代女性2名…。
次回来るときは、月曜日以外の日に、正面から入ることにします。

以上、やっぱりシッパイのうちに2日目も終了しました。おしまい。

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直島シッパイ旅行

2010年12月28日 | 旅★日記

■11月28日
高松から船で40分ほどの直島。
以前から憧れの地で、女友だちと2人、深まる秋におおいにアートを堪能する予定だった。

が!

初の直島行きは、出だしから前途多難な状況になった。
いや、お天気には恵まれ、船の欠航は何ひとつなかったのですけどね。

直島は、たくさんの小さな美術館と、「家プロジェクト」という建築の展示(見てないので説明が曖昧)が目玉。
いわば、美術館でできた島みたいなものだから、いきおい月曜日は「休島」状態になる。

・・・ということを全く考えずに旅行計画を立てちゃったんです(涙)。不覚ww

高松に向かったのは日曜日昼の便。
当初の案では、日曜日は高松市内を見物しながらうどんを食べて過ごし、月曜日に直島、火曜日にイサム・ノグチ美術館を見るつもりだった。行きの飛行機内で「月曜休島」の事実に気づき、急きょその日のうちに直島に行くことに。

ただ、船の便がそんなに都合良くあるわけがなかった。結局、うどんを食べながら(やっぱりそれかよ)、フェリーの出航を待ち、直島についたのは16時半頃。これはもう美術館はあきらめようと、草間彌生さんのオブジェで満足することに。

でもまあ、せっかく来たんだし、「家プロジェクト」を外観だけでも見て回ろう、とトイレに入って考えているうちにバスに乗り損ねる。
次のバスを1時間待つ余裕はないし、島内にはレンタカーなし、タクシーの姿もない(後で調べたら、タクシーは1台だけあって、事前予約しておいた方がいいらしい)。

となると、私たちの選択肢はひとつ…

そうだ!自転車に乗ろう!

早速レンタサイクルを借りた。幸い、空いている時間帯らしく、自転車はよりどりみどり、選び放題だ。いいぞいいぞ。
港から、「家プロジェクト」のある本村エリアまでは約2.2Km。自転車だと15分、らしい。それなら楽勝だ。

と思ったのだが、何しろ日が短い。
自転車に乗り始めた途端に、あたりが真っ暗になった。

記念写真↓

(注:いちおう、ピースしてるわたしが写ってます。エラー画像ではありません)

不思議なことに、レンタサイクルにはなぜか、ひとつもライトがついていない。
要は、こんな夕暮れどきに自転車に載っている観光客はいないってことですか。
おまけに、地図がよく見えない。灯りは、自分の携帯のみという状況のなか、iphoneとXperiaのGPSを駆使したにもかかわらず、道を間違えた。
「家プロジェクト」というより、どう見てもふつうの「家」の並ぶエリアをひた走り、あげく、番犬に吠えられる妙齢の女性2名…。民家と民家の間でビバークしそうでした(笑)。

かくして、第1回直島行きは、かなり敗者モードのなか終了。
続きはまた。

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今年のコトは、今年のうちに!

2010年12月19日 | 旅★日記

早くも年末・・・このまま更新なしで来年に突入?

いやいや、今年最大のラッキーな出来事を書かずに終われませんがな。

 

■10月30日

所属の「金城盛長三線道場」の合同発表会@大田区民プラザ大ホール。
全国7か所の教室が集まって、タイトル通り、いっしょに「揃てぃ遊ば」しました。
台風上陸との報で、あちこち電車のダイヤが乱れたにもかかわらず、ほぼ満席のお客様。悪天候のなか足を運んでくださった皆様、いまさらではありますが、どうもありがとうございました。

当会の発表会では、数人がそれぞれ一番、二番とワンコーラスずつ歌う「独唱」がある。よその教室でもあるのかもしれないが、お客さんの話を聞くと、わりと珍しいプログラムのよう。

で、やってる方としてはこれが面白いんですね。
「でんさ節」「なりやまあやぐ」「ナークニー~かいされー」「小浜節」…全国の兄弟弟子さんたちによる、唄の味の違い。私は沖縄、金沢の姉弟子さんと「遊びしょんがねー」を唄わせていただいたんですが、やはりそれぞれの色があって、ほんとうに楽しかった。本番だけでなく、リハも前日の手合せも。

そして、今年最大のラッキー。

なんと、打ち上げの抽選会で師匠が提供してくださった

「1等賞」=黒木(黒檀)・蛇皮1枚張り高級三線をゲットしました♪

沖縄では古くから、三線の名器を「開鐘」(ケージョー)という。
良い三線は、大きな音でよく響くため、「鐘のような音」と評される。
この三線も響きは格別で、いままでのよりはるかに音量が出るが、こういう立派な楽器の前では、奏者は試されてしまう。
よく鳴る三線ではあるが、それはちゃんと私が銅まで鳴らせればの話で、クラリネットにたとえれば、初心者がいきなり「トスカ」をもらったようなものだ(→一般的にはわかりにくい譬えですが)。

いやいや、臆することはない(と、自分に言い聞かせてる)。
りっぱな三線に負けないような唄をうたえるようになればよいのだし(無期限的目標)、ある意味課題をいただいたようなもの。
ありがたく使わせていただきます。

余談だが、師匠は全国的に有名な沖縄民謡の唄者さんの三線の制作や、メンテナンスを請け負っている。
この三線は、某有名唄者のOさんと「蛇がいっしょ」だとのこと(超自慢)。こんど、Oさんのライブに行く機会があったら、楽屋をお訪ねして突然告白してみよう。

Oさんは発表会にも来てくださっていたそうだが、面識はないし、なんて言おうかな・・・。

「Oさん、あなたとは同じヘビで結ばれておりまして

これだと宗教っぽくてドン引きされてしまうに違いない!

「Oさん、このコ(三線)はあなたのと同じ皮をもつ兄弟なんです。

これだと実の子の認知要求のようであり・・う~む。。


■11月1日

がんの方のための生活情報サイト「がんコンシェル」オープン。
このブログを見てくださった主宰企業のKさんからお声がけいただき、企画・編集を全面的にやらせていただいている。
関心のある方は、ぜひ一度のぞいてみてください。
http://www.gan-concier.jp/


年内あと1回は更新します。断言。

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