蛾遊庵徒然草

おこがましくもかの兼好法師にならい、暇にまかせて日頃感じたよしなし事を何方様かのお目に止まればと書きしるしました。

NHK大河ドラマ「天地人」を視る。―面白くない!―

2009-02-15 23:17:40 | 日常雑感
2月15日(日)晴れ。暖。
 
  夜、NHK大河ドラマ「天地人」を視る。第7回、―母の願い―。
今夜の粗筋はNHK番組案内では、こうである。
『謙信(阿部寛)に蟄居(ちっきょ)を命じられた兼続(妻夫木聡)は、上田庄の雲洞庵にこもり、自らを見つめる。そこに弟の与七(小泉孝太郎)が訪ねてきて、母・お藤(田中美佐子)の容態が思わしくないことを伝える。しかし兼続は意地を張り、帰ろうとしない。一方、北条は関東の上杉方諸城の攻略を再開。上杉軍は七尾城攻めを中止し、北条討伐に向かう。謙信が再び七尾城攻めに戻るころ、兼続のもとに母の危篤の知らせが届く。』

少しも面白くなかった。脚本が平板すぎるのか。だいたいが上杉謙信ですら、戦国武将としては一地方の武将で終わった人物である。そのまた跡継ぎの景勝の家老だった人物を、いくら天下の秀吉がたかくかったからといって、連続50回ものドラマにして見せようというところに無理があるのではないか。
しかも、直江兼続の幼少時代の資料など皆無に均しいとか。謙信との直接の関係も不明という。確かに、だからこそドラマと断ってあるのだろう。
しかしそれならば、もう少しドラマらしく見せて欲しいものだ。

今回、直江兼続が主人公に選ばれたのは、(※『』内はウィキペディアからの引用です。)
『米沢への転封の際に上杉家は大変な財政難に陥ったが、兼続は「人こそ組織の財産なり。みんな来たい者はついてこい」といい、召し放ち等の現代で言うリストラをしなかった。米沢はかつての領国の四分の一の石高の地で、上杉家を待っていたのは厳しい暮らしであった。しかし、兼続はここで家臣と家族3万人を養おうと、自らは質素な暮らしをしながら、国造りに取り組む。米沢市の郊外には、兼続の指示で土地を開いた武士の子孫が今も暮しており、その家の周りには栗や柿そして生垣にはウコギが植えられている。いずれも食べられる食用の木である。兼続は実用的な植物を植えさせることで、人々の暮らしの助けになるよう心を配っていた。』
『妻・お船の方との夫婦仲は大変よく兼続は生涯側室を1人ももたなかった。』
と、いうようなところが、現在の、リストラばやりの世相への鏡として取り上げられたというところではないだろうか。

これに比べて、昨年の「篤姫」は、毎回が楽しみなドラマだった。主演の宮崎あおいや堺雅人といった配役や脚本が好かったからだろうか…。

それに比べて、今回は、今まで見た限りでは、予六を演じた加藤清史郎(せいしろう)君という7歳の子だけが抜群に可愛かっただけだ。
いただけないのは釣馬鹿日誌の社長の運転手役が、木下藤吉郎で出てくるところである。ミスキャスト、興ざめもいいところである。(※釣馬鹿日誌の三国社長の運転手役としては抜群である。)
どうやら、今年のこれからの日曜の夜の楽しみが一つ減ってしまったようである。

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