解剖学者三木成夫の名著「海・呼吸・古代形象」(うぶすな書院1992刊)で著者は、人間の“はらわた”と題し、男の性についてこう喝破している。
『俗に“食気”と“色気”を二足の草鞋という。…四六時中、発情し、しかも齢と共に好色の度を加えていく、世の男どもの姿をしかと見届けるがいい。かって地球上にこんな姿の動物が棲息したか…!』と。
まさにこの好例として、本日のZAKZAK夕刊フジの記事、以下のとおり。
『女好きの看板教授-。今年の司法試験で、自身の作成した試験問題を教え子の女性受験生に漏洩した疑いがもたれている明治大学法科大学院の青柳幸一教授(67)。東京地検特捜部は国家公務員法(守秘義務)違反の疑いで、関係先を家宅捜索するなど捜査を始めた。明大では看板教授として知られる一方で、男よりも女に過度に優しいとの評も。周辺から聞こえてくるのは「女好き」の横顔だった。』と。
この事例を見て、たちまち思い出すのは、かのノーベル賞級とまでもてはやされた小保方さんの「スタップ細胞事件」である。
こちらも小保方さんの愛くるしい女性性に忘我自失してしまって、その責任を感じてか自死されたノーベル賞級天才笹井芳樹教授である。
私は、男性にはその生を突き動かす二つの相反する核心があると信じる。一つは人間としての理性である。他の一つは性衝動としての獣性である。
大多数の男の人生の幸不幸、成功、不成功・失意を左右するものは、その男が、その自身に内在するこの相反する聖心と獣心をいかにバランスをとり男性性の本能として獣心を制御できるか否かにかかっているのでは…、と。古希を過ぎたいましみじみと納得するにいたった。
私は若い頃、まさに高校生の頃、頭の中では勉強しなくてはと思いつつも、目の前に出会う美しい女性にたちまち舞い上がり、寝ても覚めてもその面影を追い求め、勉強に身が入らず、大学受験に失敗し凡々たる人生に甘んじざるを得なかった。
そして今の今も若くチャーミングな女性をみれば、ひそかに心疼くのをいかんともしがたい。まさに冒頭の三木教授のおっしゃる『かって地球上にこんな姿の動物が棲息したか…!』の一匹である。
だが、若いときの心赴くままの女性遍歴のおかげか、叙上のお二方のような無様はさらさないですみそうである。
ところが、お気の毒に、お二人は若い日、その本来の獣性を人一倍強い意志で克己され、ひたすら勉学に励まられた結果、輝かしいその後の人生の勝者として、周囲の賞賛を得られたののであろう。
だが、その成功の果ての心の緩みが、みっともない人生の破滅をもたらすこととなったのでは…と愚考するしだい。
まさに役小角(エンノオズヌ)が空を飛んでいて眼下の川で、若い女が流れにまかせた白く美しい脚をみて墜落したようなものではないか。
この男の性の哀しみ、愚かさ、やるせなさに限っては、決して女性には理解しがたいところではないか…。
だが、皮肉にも、人類はこの男の獣性があってこそ遥かにも続き続いていくのではないか…。
『俗に“食気”と“色気”を二足の草鞋という。…四六時中、発情し、しかも齢と共に好色の度を加えていく、世の男どもの姿をしかと見届けるがいい。かって地球上にこんな姿の動物が棲息したか…!』と。
まさにこの好例として、本日のZAKZAK夕刊フジの記事、以下のとおり。
『女好きの看板教授-。今年の司法試験で、自身の作成した試験問題を教え子の女性受験生に漏洩した疑いがもたれている明治大学法科大学院の青柳幸一教授(67)。東京地検特捜部は国家公務員法(守秘義務)違反の疑いで、関係先を家宅捜索するなど捜査を始めた。明大では看板教授として知られる一方で、男よりも女に過度に優しいとの評も。周辺から聞こえてくるのは「女好き」の横顔だった。』と。
この事例を見て、たちまち思い出すのは、かのノーベル賞級とまでもてはやされた小保方さんの「スタップ細胞事件」である。
こちらも小保方さんの愛くるしい女性性に忘我自失してしまって、その責任を感じてか自死されたノーベル賞級天才笹井芳樹教授である。
私は、男性にはその生を突き動かす二つの相反する核心があると信じる。一つは人間としての理性である。他の一つは性衝動としての獣性である。
大多数の男の人生の幸不幸、成功、不成功・失意を左右するものは、その男が、その自身に内在するこの相反する聖心と獣心をいかにバランスをとり男性性の本能として獣心を制御できるか否かにかかっているのでは…、と。古希を過ぎたいましみじみと納得するにいたった。
私は若い頃、まさに高校生の頃、頭の中では勉強しなくてはと思いつつも、目の前に出会う美しい女性にたちまち舞い上がり、寝ても覚めてもその面影を追い求め、勉強に身が入らず、大学受験に失敗し凡々たる人生に甘んじざるを得なかった。
そして今の今も若くチャーミングな女性をみれば、ひそかに心疼くのをいかんともしがたい。まさに冒頭の三木教授のおっしゃる『かって地球上にこんな姿の動物が棲息したか…!』の一匹である。
だが、若いときの心赴くままの女性遍歴のおかげか、叙上のお二方のような無様はさらさないですみそうである。
ところが、お気の毒に、お二人は若い日、その本来の獣性を人一倍強い意志で克己され、ひたすら勉学に励まられた結果、輝かしいその後の人生の勝者として、周囲の賞賛を得られたののであろう。
だが、その成功の果ての心の緩みが、みっともない人生の破滅をもたらすこととなったのでは…と愚考するしだい。
まさに役小角(エンノオズヌ)が空を飛んでいて眼下の川で、若い女が流れにまかせた白く美しい脚をみて墜落したようなものではないか。
この男の性の哀しみ、愚かさ、やるせなさに限っては、決して女性には理解しがたいところではないか…。
だが、皮肉にも、人類はこの男の獣性があってこそ遥かにも続き続いていくのではないか…。
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