蛾遊庵徒然草

おこがましくもかの兼好法師にならい、暇にまかせて日頃感じたよしなし事を何方様かのお目に止まればと書きしるしました。

インターネット株取引の恐ろしさ

2005-12-10 01:20:30 | 時事所感
 昨日、みずほ証券では、「61万円売り1株」の発注に際して、誤って「1円売り61万株」として入力送信してしまったという。

 その結果、みずほ証券の損害額は300億円にも達するとのこと。しかし、さすがは大会社こんな損害をだしてもびくともせずに営業が続けれれるいう。
 私のようなしがない退職者であれば、破産、自殺するしかない。

 とは言え、ミスした担当者どうなるだろう?。そしてその上司は。どこまで誰が責任をとるのだろう。かって、いささかの組織で仕事をした身にとってはすぐにそんなところに連想がいく。

 そして思う。今、問題の欠陥マンションの被害者だってこれだけのお金があれば随分と救われるだろうにと。

 しかし、これは他人事ではない。

 私自身ささやかな自己資金で、なけなしの退職金の残りを少しでも有利に運用すべくさんざん本を買っていささか勉強し今はやりのインターネント株取引にのめりこんでいる。

 やってみれば実に面白い。今までなんの変哲も無い毎日が日々胸躍る毎日に変貌した。

 もう異性に胸をときめかせることもない初老のリタイアーマンにとってはもう一度現役の修羅場に戻れた錯覚さえ覚える。

 日々の新聞、TVのニュースに眼を耳を再びそばだてるようになった。

 だが、パソコンの入力画面の枠はごちゃごちゃ、文字は小さい。そんなところで瞬時の判断で売り買いを決断し、文字入力し発注のタグをクリックするのは、いつもながら清水の舞台から飛び降りる覚悟がいる。

 それでもこれまで数度発注ミスをしたことがある。思いがけない損をしたこともある。

 そのときつくづく思った。これは怖いなと。呆けはいつ始まるかわからない。

 これが窓口の対面取引なら良心的な普通の担当者なら、「ちょっとお客様」と注意を喚起してくれるだろう。
 しかし、パソコン相手にそんなことを望んでも無理である。

 引き際をどうするかそれが問題である。誰も自分が呆け始めたとは自覚できないからである。

 特に現物取引は怖い。うっかり自分の財布の範囲を超えた注文を出して約定したら一大事では済まない。決済日に決済できない金額となったら即、破産である。
 むしろこの場合信用取引の方が、建て枠の制限が有るからまだブレーキが効く可能性ある。

 したがって予防策としてはこの建て枠の範囲を自己の財布の範囲に止めておくことかと思案してみた。

 ついては諸賢のお知恵を伺いたいと存じよろしくお願いいたします。


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