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IPO大西電気についての判断(3)

2008-02-23 15:05:11 | 株式投資・資産運用
ということで、確定申告の計算をしないといけないのですが、全然できてない・・・。

トレーダーズショップモニターでもらった「まぐれ―投資家はなぜ、運を実力と勘違いするのか」を読んだりしています。
まあ、なかなか面白いんですが、どうも言い回しが聞き慣れない感じで、用語もあれこれ出てくるので読みにくいところもあり。
投資についての「まぐれ」ということについては、この要素というのは非常に大きいと思います、実際。

言い方だと、自分としては「ラッキー」とか「たまたま」というような言葉の方が感覚的には合うのですが、まあ、意味的には同じようなものでしょう。

実際の売買で損益が出た場合、感覚的には、比較的大きな利益が出た時は「ラッキー」と感じることが多く、逆に大きな損失が出た時は「自分が悪い」と感じることが多いです。

なので、株式投資を始めたごく最初の頃以外は、自分自身は「運を実力と勘違いする」ようなことはなくて、むしろ逆の発想になりがちです。

ということで、大西電気です。

検索してみますと、あちこちで当選報告があります。まとまった単位、といっても10単位というのはほとんど見ないのですが、での当選もわりとあります。

 基本的に割安な条件であるという認識に変化はありません。
相場環境がよければ、この条件そのものがもっと上になり、初値もそこから2割程度上というような展開も十分にありうると思います。

 が、やはり注目度は低いと言わざるを得ません。マイナーな銘柄でも掲示板などには公開前は書き込みが増加するのが普通ですが、それもないですし。一回、買い煽りでも書いてやろうか。やめときます・・・。

 あ、会社へ質問メールを送っているのですが、返信が全然ないので、「どない?」と再度聞いています。水~金まで質問メールを放置というのはまずいでしょう。返信はしてもらっていて、こっちで間違えて削除したのかもしれないですけど。公開前の時期だし、あまりあれこれ回答したくない、できないということであれば、回答については、いつにどうするということをなるべく早く返信するのが適当でしょうね。

 まあ「割安」と言っても、それは他社との比較とか他の金融商品の利回りと比較してとかいうことで、別に絶対的な基準があるわけでもなんでもないわけです。んで、ケインズの「美人投票」の例えのとおり、割安だからといってその銘柄が買われるとは限らない。株価はいつもそのリアルタイムの需給で決まります。

 しかし、まあ、特別の様々な事情がない限り、株価はその銘柄のファンダメンタルズ的要因によって決まるわけです。それは、つまるところは利益なり利益予想ということが中心になると思われます。だから、株価は「安すぎる」とか「高すぎる」とか思われたら、「適正」な水準にまで買われたり売られたりするわけ。株式市場はこういう個々の銘柄の値動きが集まったものですが、これらは相当程度「効率的」に動いているように見えたりするわけです。

 じゃあ、何が「適正」なのと言われると、そんなことは誰もはっきりとは言えないよと・・・。「まあ、こういう見方から考えてみればこうなりますが」というような曖昧なものしかないんです。で、最初に戻って、売りたい人と買いたい人がそれぞれどう考えていて、それが実際の市場での売買にどう反映されるかという需給のバランスで株価は決まるんだけど、これはもう相当程度に「気分」とか「雰囲気」に流されるわけで、時に大きく上下に行き過ぎますわね。というか、本質的にそういうもんですわ。

 と、堂々巡り状態に陥ります。

 大西電気については公募株を取得した投資家の判断、動向というのがポイントとして大きいように思います。公募価格が当然アンカーとして意識されますが、公募組が売り渋り、売り物が非常に少ない状態で、安いと見た投資家の買いがそれなりに入れば、初値はそこそこ高い水準となり、といっても1250円程度か、そうなると利益確保をしようとする公募組の売りが出て、株価は下押し、で、その後はまた少し反発してもみあう形。

 逆に、どうしても成行で売ってくる部分もあるわけで、買いが極端に細いと、初値水準は低くなり、そこからさらにやや下押ししたところから反発。

 ただ、この銘柄の場合、安くても売るというのが少ないのと同様に、高くても買うというのも少ないと思われます。まあ、このあたりの綱引きでしょうか。

 とりあえず初値予想は1100円としておきます。

まぐれ―投資家はなぜ、運を実力と勘違いするのか
ナシーム・ニコラス・タレブ
ダイヤモンド社

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コメント (2)
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