旧:鳳凰堂のランダムウォーカー <伏見の光>

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「プロ相場師の思考術」はなかなか面白かった

2008-02-09 21:26:37 | 株式投資・資産運用
「プロ相場師の思考術」はなかなか面白かったです。

 まず、言葉が平易でわかりやすい。具体的なトレードのシステムとか売買方法については一切書かれていません。そういう本ではないので。

 「プロ」=職業ということだと、やはり、気楽なサラリーマン投資家とは立場が随分と違うと思います。

 自分の場合なんか、通常の給与所得から日常の生活費を差し引いた分を投資に回しているだけのことで、別に株が大きく下がったところで、特に日々の生活に悪い影響が出たりすることはないし、生活の質が変わるということもありません。

 そもそも、既に利益を確定した範囲でしか株は持っていないというせこい、臆病投資ですし。

 「プロ」となるとそうはいかん。極端なポジジョンで勝負をかけるようなことはできんし、安定的に利益を出すことも重要になるでしょうし。

 著者はテクニカルを主体とした判断でのシステムトレードで利益をあげているということです。こういうプロのトレーダーというのは、いると思うし、そうした技術のある人というのは存在していると思います。が、まあ、本物はそんなに表に出てくることはないと思います。

 「一発勝負」で億単位の利益が出る場合っていうのは確率的にありうることだと思いますが、そうではなくて、安定的に利益が出せるのがプロだと思います。

 本の中で「予想も予測もしない」と書かれていたのがなかなか興味深い点でした。

 また、本を書いたりセミナーで喋ったりしている人が実際に相場で利益を出しているかというと、そうではないというのも指摘として面白かった。

 本を書いている人は「著作業」で、セミナー講師の人は「講演業」。それが仕事なんで、もし相場がうまくて安定的に利益が出せるのであれば、何も好き好んで、締切に終われて原稿を書いたりしなくていいわけですしね。

 なので、「評論家」の方から儲かる話を読ませてもらったり聞かせてもらったりできると考えるのは、そもそも誤りだと思います。それは結果として、その話のとおりになるかもしれませんが、これは別に星占いが当たるかどうかということとそんなに違いはありません。

 では、本や雑誌の原稿、セミナーなんかは意味がないかといえばそんなことはないわけでね。

 誰もがわかっていることであっても、それをあらためて新しい切り口で提示して見せるとか、イベントなどその場で求められる話を聴衆の質なども意識しながら的確にできるとか、みんなを楽しませたり、元気が出るような話ができたりと、まあ、そうした場に応じた対応がきちんとできる、そういう意味ではこうした方々の存在意義というのは十分にあると思います。

 木村佳子さんなんかはこういう意味で「プロ」だと思います。 
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経済産業省の北畑隆生事務次官はアホ?

2008-02-09 20:55:18 | 株式投資・資産運用
経済産業省の北畑隆生事務次官が講演会で以下のような発言をしたと伝えられています。

この人はアホなのでしょうか・・・・・

無論、全体の話の内容の一部だけを取り上げて、あれこれと言うのは誤解を生じやすい面はあり、この講演とやらの全体の内容は承知していませんが・・・。

それにしても、株式会社とか株式とか投資とか、そういうことの基本的なこともわかっていないのかと思わされます。こういう方が「次官」ですか・・・。

以下、発言要旨として伝えられている内容。
「会社は株主ではなく、社長以下の社員と取引先、地域住民が協力し合って利益を生み出しているとの議論が盛んになってきた。他方、堕落した株主がたくさん現れてきた。デイトレーダーは朝買って夜に売り、会社のことは何も考えていない。会社の所有者というのは納得感が得られない。
 危ない表現をすると、株主は能力がないという意味ではばか。すぐに売れるということで浮気者。それから無責任、有限責任、配当を要求する強欲な方だ。(米投資ファンドの)スティール・パートナーズになると株主・経営者を脅す。いい株主と悪い株主が分かれてきたのではないか。デイトレーダーは無議決権株式でいいと思う。最も堕落した株主の典型だ。ばかで浮気で無責任だから議決権を与える必要はない。」

 これなあ、最初のところね、株主が社長を初めとした社員らに経営を委託しているわけでしょう、形として。だから、「議論が盛んになってきた」んじゃなくて、株式会社とはそういうもんでしょう。無論、経営者が株主である場合も多いわけですけど。

 「堕落した株主」ってなによ?。「堕落」も何も、株式を保有していれば、その保有比率の分だけ株式会社に対する権利があるっていうことで、そういう意味での公平性があるわけでね。そこに「堕落」も何もないでしょうに・・・。

 上場株式であれば「すぐに売れる」ということは流動性の確保という意味で一般的に非常に重要なわけでね。だから流動性という意味で「安心」して株式を買えるわけですわ。

 「無責任」って、株主は会社の経営に責任があるわけですか。そんなもん、ないでしょう。委託されている側に責任があるわけでね。で、最大、損失は投資した金額に限定されるわけですよ。そもそも、そういうものですから。
 デイトレーダーは別に会社のことを考える必要も意味もない。なんでそんなことを考えないといけないのか。投資=インベストと、投機的なデイトレードは意味の違いやスタンスに違いは当然ありますが、上場株式であれば自由に売買していいわけ。

デイトレがそんなに楽なこととかいい加減なことでちゃんと利益が出せるかというと、そんなことはないわけ。また、デイトレーダーは流動性の確保という意味では、市場にとって重要な存在であるという見方も当然できるわけです。

 いわば「味噌も糞も一緒」的な言い方は「納得感が得られない」ですわ。

 同じ株式を持っているという意味で公平に権利があるということが重要なのであって、そこには「いい株主と悪い株主」なんてない。無論。非合法な手段とかいうことであれば、これは犯罪ですからね。

 「ばかで浮気で無責任だから議決権を与える必要はない」→繰り返しになりますが、「ばか」というのは会社の経営についてであれば、株主はそれを委託している立場、お金を出して。株主に会社経営の責任があるわけですか?。大株主であれば、会社側に投資する立場から要求を出すのはある意味当然ですわ。別に大株主でなくてもそうだけど。デイトレだろうが純投資だろうが、議決権は当然認められる必要があります。

 どういう文脈の中での発言かしらんけど、何が言いたいのかさっぱりわからん・・・。
 




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今日の当選、最近の当選

2008-02-09 17:12:49 | 懸賞
今日はぴあから「アメリカン・ギャングスター オリジナルギャングメモ」が届きました。

あと、最近の当選は以下の2つ。
昨日の不在票は勝間さんの書籍でした。この人、最近わりとよく見るような・・・。本は読んだことがないですが・・・。

とりあえず、2月は今日まで9当選で、1日1当選ペースは維持しております。

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勝間 和代
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