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てつがくカフェ@ふくしま

語り合いたい時がある 語り合える場所がある
対話と珈琲から始まる思考の場

第38回てつがくカフェ@ふくしまのご案内―「図書館とは何か?」

2016年08月07日 12時50分55秒 | 開催予定

メキシコ国立自治大学の中央図書館・フアン・オゴルのモザイク画,2016年】

【テーマ】 「図書館とは何か?」
【日 時】 8月20日(土)15:00~17:00
              ※いつもより1時間早い開始時間です。
【場 所】 福島県立図書館・第2研修室(3階)
      福島市森合字西養山1
【参加費】 なし(飲み物が必要な場合は各自でご用意ください)
【事前申し込み】 不要 (直接会場にお越しください)
【問い合わせ先】 fukushimacafe@mail.goo.ne.jp


これまでてつがくカフェ@ふくしまは、「フォーラム福島」や「はじまりの美術館」といった「映画」や「アート」の現場での哲学カフェを実践したことがありましたが、今回はいよいよ「図書館」という「情報/資料の収集/発信」の現場での哲学対話を試みます。
しかも、「図書館とは何か?」というテーマに示されるとおり、その現場のありようそのものを問い直そうというものです。

昨今、「図書館」は様々な変化にさらされています。
海老名市や武雄市、多賀城市にオープンされた「TSUTAYA図書館」は、カルチュア・コンビニエンス・クラブが運営主体となって公立図書館の民営化・コンビニ化(深夜営業・スタバ導入・ポイントカード導入など)を実現したものですが、その賛否をめぐっては今なお議論が続いています。
その一方で、「図書館のせいで本が売れない」といった出版社や作家からの批判も生まれています。
中には、新刊書が売れないのは図書館の貸し出しの影響があるものだという批判から、一定の貸し出し制限を加える必要性を求める意見もあります。
また、昨年は「学校が死ぬほどつらいなら図書館へ」という鎌倉市の図書館司書のツイートが話題を集めたように、子どもの安全な居場所としての図書館という役割についても様々な議論を呼んでいます。

いずれにせよ、いま、図書館がさまざまな変化の波にさらされているのは間違いありません。
しかし、これは同時に、この社会の文化の質そのものが問われているということでもあります。
かつて、ナチスドイツはナチズムの思想に合わない書籍をすべて焼き尽くすという儀式を行いました。
『ホロコースト全史』を書いたマイケル・ベーレンバウムは、この出来事を「ビブリオ(図書)コースト」と名づけ、「本が焼かれたなら、次に焼かれるのは人間である」と記しています。
つまり、図書館を問うということは、同時に私たちの民主主義のレベルを測り直すことに他ならないのです。
日本図書館協会が掲げる「図書館の自由に関する宣言」はこのことと無関係ではありません。

もちろん、多岐にわたる図書館の抱える諸問題を、ざっくりと「図書館とは何か?」というテーマだけで語り切れるものではありませんが、ぜひこの機会に一般市民の方々も専門職の方々もこぞって集まって「図書館」について語り、考えあってみましょう。
そのことが、財政難の克服を図書費や教育費の削減から始めるこの社会のあり方を問い直すと同時に、地域の図書館と図書館運営に携わる方々を勇気づける機会になれば幸いです。


お茶を飲みながら聞いているだけでもけっこうです。
飲まずに聞いているだけでもけっこうです。
通りすがりに一言発して立ち去るのもけっこうです。
わかりきっているようで実はよくわからないことがたくさんあります。
ぜひみんなで額を寄せあい語りあってみましょう。

≪はじめて哲学カフェに参加される方へ≫

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てつがくカフェの進め方については⇒こちら

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1 コメント(10/1 コメント投稿終了予定)

コメント日が  古い順  |   新しい順
☆・_・☆ カフェ (クッキングこめぞう)
2016-06-23 00:25:31
てつがくかふぇ@ふくしまさん
今日は四日市まちづくりカフェへ参加してきました。四日市とんてき協会(四日市大学総合政策学部教授小林慶太郎教授)に主催です。前半1時間はみえ出逢いサポートセンターの若林氏の講演があり後半は小林教授の家族とはというお題で全員がコメントしました。2時間の講座でしたが、雰囲気は大体わかってきました。尚名古屋にもてつカフェがあるので
駅ちかなので近々に申し込んで出かけてみようと思っています。とりあえず10月立ち上げに向けて頑張ります。よろしくアドバイスお願いいたします。

    こめぞう
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