今回も会場とオンラインでの同時開催となります。
てつがくカフェ@ふくしま2021.5.22.
【テーマ】「親の呪いは解けるのか?」
【日 時】2021年5月22日(土)
16:00~18:00
【場 所】福島市市民活動サポートセンター B会議室
チェンバおおまち3階 (福島市大町4-15)
【参加費】無料 (飲み物は各自ご用意ください)
【事前申し込み】会場参加:不要 (直接会場にお越しください)
オンライン参加:要(問い合わせ先までメールをお送りください)
【問い合わせ先】fukushimacafe@mail.goo.ne.jp
前回同様、会場参加の方は直接会場までお越しください。
オンライン参加の方は、問い合わせのメールまでお知らせください。
※会場の都合上、てつカフェ後のオンラインによるアフタートーク(交流会)は開催いたしません。
さて昨年の8月「嫁姑問題」をテーマにしましたが、
今回は親子問題について語り合いたいと思います。
まず親子問題がニュースで取り上げられた際に、
近年見聞きするようになったのが「毒親」という言葉です。
「毒親」とは、過干渉や暴言・暴力などで、子どもを思い通りに支配したり、
自分を優先して子どもを構わなかったりする「毒になる親」の略語です。
こうしたひどい親によって被害を受け苦労した体験を語った書籍や漫画は多く
「毒親もの」という一つのジャンルを形成しています。
ここ数年で定着してきた言葉ではありますが、
古くから映画や漫画などで「毒親」のキャラクターは登場していました。
『鉄腕アトム』(1952):幼くして事故死した息子への思いからアトムを製作するも、成長しないロボットを息子と思えずサーカスに売る天満博士
『巨人の星』(1966):幼い息子に対して野球のスパルタ教育をする星一徹
『キャリー』(1976):娘に女の子らしい知識も楽しみも与えない狂信的クリスチャンの母親
『イグアナの娘』(1994):娘が「醜いイグアナ」にしか見えず愛することが出来ない母親
『家なき子』(1994):ヒモ生活を送り飲んだくれて娘を虐待する父親
『新世紀エヴァンゲリオン』(1995):幼い息子を10年近く親戚に預け育児放棄した碇ゲンドウ
『塔の上のラプンツェル』(2011):生後間もない主人公を誘拐し、18年間塔に幽閉して、外に出ないように洗脳する魔女ゴーテル
『輪るピングドラム』(2011):娘の身体を「醜い」と嘆き人体改造する父親
また実体験をもとにした「毒親の言動のあるある」が
こちらのサイトにまとめられていましたので、
抜粋してみました。
1.「〇〇のせいで、最悪」など仕事のストレスやほかの家族の不平不満をぶつける
2.「自分が一番つらい」など被害者意識が高い(悲劇のヒーロー/ヒロイン)
3.「あなたのため」という理由をつけて自身の行いを正当化し、コントロールする
4.「お前は◯◯して、恥ずかしい」など世間体第一
5.「子どものくせに生意気だ」など意味の無い反省を促す(子どもの権利は無視/親としての立場を都合よくとらえている)
ここまでの話で、
「しょせんは親の愚痴とか価値観の押し付けでしょ?」
「そんなのどこにでもある話」と捉えている方がいるかもしれません。
あるいは過去「毒親」について相談された際に
「そんなこと気にするな」
「考えすぎ」
「昔のことなんだから忘れちゃえば?」
「子どもを愛さない親はいない」
「世話になった親を嫌うなんておかしい」
「許して和解すべきだ」
といった慰めや助言をした方がいるかもしれません。
残念ながら上記のような発言は、
相談者からは感謝されないどころか、
逆にやってはいけないとして
「毒親と毒親に無理解な人」のサイトで紹介されています。
※毒親の生態を知らない人からの雑音としてシャットアウト(無視)して良いとのアドバイスがされています。
こうした毒親の言動や
周囲に理解されない環境によって
精神的にも肉体的にも
辛い思いをしている子どもたちはいます。
「だからといって“呪い”とか大層なこと言い過ぎ」という方もいるかもしれません。
ですが、上記で紹介した毒親の言動はあくまでも「親の呪い」の一部に過ぎません。
親からDVを受けて育った子どもが、大人になって子どもにDVを行うといった
負の連鎖も「親の呪い」といえます。
また親が犯した罪のせいで子どもが苦労することも「親の呪い」といえます。
この犯罪がニュースやワイドナショーで取り上げられ
事件が世の中で有名になればなるほど
その呪いは強力なものになっていきます。
(例:地下鉄サリン事件や和歌山毒物カレー事件の加害者側の家族など)
「毒親の言動」「親からのDV」「親の犯罪」
これらは過去の負債として
今を生きる子どもたちを苦しめる
まさしく「呪い」といえます。
「親の呪い」は現代の呪いとして、
SNSや掲示板、コラムや漫画などの媒体を通じて
人格や家庭環境に様々な影響を与えていることが拝見出来ます。
・大人になっても親から解放されずに生きづらさを感じている人
・親を許せず、いつまでも怒りや憎しみを抱えている人
・自己肯定感が低く無力感に苛まれながら愛を渇望している人
・親子関係が修復できずに悩む人
・逆に「呪い」を「活力」に変えた人
・親と縁を切った人
他方で、「人を呪わば穴二つ」というように
(人に害を与えようとすれば、やがて自分も害を受けるようになるというたとえ)
親も自身がかけた「呪い」に苦しめられているのかもしれません。
さらに、親と子が呪い呪われる関係性は、
一世代だけの話ではなく、さらに前の世代からの
いわば「呪いの系譜」が続いていることも考えられます。
上記以外でも当日は「親の呪い」に関する様々な問いの設定から
皆様と一緒に考えたいと思います。
なお、当日参加を予定している方につきましては
当ブログに掲載されております
【「てつがくカフェ@ふくしま」当面の開催方針(2020年7月10日現在)】
の記事をお読みいただき、マスク着用等のルールを守ったうえで
ご来場いただければ幸いです。
「てつがくカフェ@ふくしま」は
親の呪いについて考えたことがある人でもない人でも
誰でも気軽に対等に、
安心して何でも話し合える場です。
初めての方もお気軽にご参加ください。
てつがくカフェ@ふくしま2021.5.22.
【テーマ】「親の呪いは解けるのか?」
【日 時】2021年5月22日(土)
16:00~18:00
【場 所】福島市市民活動サポートセンター B会議室
チェンバおおまち3階 (福島市大町4-15)
【参加費】無料 (飲み物は各自ご用意ください)
【事前申し込み】会場参加:不要 (直接会場にお越しください)
オンライン参加:要(問い合わせ先までメールをお送りください)
【問い合わせ先】fukushimacafe@mail.goo.ne.jp
前回同様、会場参加の方は直接会場までお越しください。
オンライン参加の方は、問い合わせのメールまでお知らせください。
※会場の都合上、てつカフェ後のオンラインによるアフタートーク(交流会)は開催いたしません。
さて昨年の8月「嫁姑問題」をテーマにしましたが、
今回は親子問題について語り合いたいと思います。
まず親子問題がニュースで取り上げられた際に、
近年見聞きするようになったのが「毒親」という言葉です。
「毒親」とは、過干渉や暴言・暴力などで、子どもを思い通りに支配したり、
自分を優先して子どもを構わなかったりする「毒になる親」の略語です。
こうしたひどい親によって被害を受け苦労した体験を語った書籍や漫画は多く
「毒親もの」という一つのジャンルを形成しています。
ここ数年で定着してきた言葉ではありますが、
古くから映画や漫画などで「毒親」のキャラクターは登場していました。
『鉄腕アトム』(1952):幼くして事故死した息子への思いからアトムを製作するも、成長しないロボットを息子と思えずサーカスに売る天満博士
『巨人の星』(1966):幼い息子に対して野球のスパルタ教育をする星一徹
『キャリー』(1976):娘に女の子らしい知識も楽しみも与えない狂信的クリスチャンの母親
『イグアナの娘』(1994):娘が「醜いイグアナ」にしか見えず愛することが出来ない母親
『家なき子』(1994):ヒモ生活を送り飲んだくれて娘を虐待する父親
『新世紀エヴァンゲリオン』(1995):幼い息子を10年近く親戚に預け育児放棄した碇ゲンドウ
『塔の上のラプンツェル』(2011):生後間もない主人公を誘拐し、18年間塔に幽閉して、外に出ないように洗脳する魔女ゴーテル
『輪るピングドラム』(2011):娘の身体を「醜い」と嘆き人体改造する父親
また実体験をもとにした「毒親の言動のあるある」が
こちらのサイトにまとめられていましたので、
抜粋してみました。
1.「〇〇のせいで、最悪」など仕事のストレスやほかの家族の不平不満をぶつける
2.「自分が一番つらい」など被害者意識が高い(悲劇のヒーロー/ヒロイン)
3.「あなたのため」という理由をつけて自身の行いを正当化し、コントロールする
4.「お前は◯◯して、恥ずかしい」など世間体第一
5.「子どものくせに生意気だ」など意味の無い反省を促す(子どもの権利は無視/親としての立場を都合よくとらえている)
ここまでの話で、
「しょせんは親の愚痴とか価値観の押し付けでしょ?」
「そんなのどこにでもある話」と捉えている方がいるかもしれません。
あるいは過去「毒親」について相談された際に
「そんなこと気にするな」
「考えすぎ」
「昔のことなんだから忘れちゃえば?」
「子どもを愛さない親はいない」
「世話になった親を嫌うなんておかしい」
「許して和解すべきだ」
といった慰めや助言をした方がいるかもしれません。
残念ながら上記のような発言は、
相談者からは感謝されないどころか、
逆にやってはいけないとして
「毒親と毒親に無理解な人」のサイトで紹介されています。
※毒親の生態を知らない人からの雑音としてシャットアウト(無視)して良いとのアドバイスがされています。
こうした毒親の言動や
周囲に理解されない環境によって
精神的にも肉体的にも
辛い思いをしている子どもたちはいます。
「だからといって“呪い”とか大層なこと言い過ぎ」という方もいるかもしれません。
ですが、上記で紹介した毒親の言動はあくまでも「親の呪い」の一部に過ぎません。
親からDVを受けて育った子どもが、大人になって子どもにDVを行うといった
負の連鎖も「親の呪い」といえます。
また親が犯した罪のせいで子どもが苦労することも「親の呪い」といえます。
この犯罪がニュースやワイドナショーで取り上げられ
事件が世の中で有名になればなるほど
その呪いは強力なものになっていきます。
(例:地下鉄サリン事件や和歌山毒物カレー事件の加害者側の家族など)
「毒親の言動」「親からのDV」「親の犯罪」
これらは過去の負債として
今を生きる子どもたちを苦しめる
まさしく「呪い」といえます。
「親の呪い」は現代の呪いとして、
SNSや掲示板、コラムや漫画などの媒体を通じて
人格や家庭環境に様々な影響を与えていることが拝見出来ます。
・大人になっても親から解放されずに生きづらさを感じている人
・親を許せず、いつまでも怒りや憎しみを抱えている人
・自己肯定感が低く無力感に苛まれながら愛を渇望している人
・親子関係が修復できずに悩む人
・逆に「呪い」を「活力」に変えた人
・親と縁を切った人
他方で、「人を呪わば穴二つ」というように
(人に害を与えようとすれば、やがて自分も害を受けるようになるというたとえ)
親も自身がかけた「呪い」に苦しめられているのかもしれません。
さらに、親と子が呪い呪われる関係性は、
一世代だけの話ではなく、さらに前の世代からの
いわば「呪いの系譜」が続いていることも考えられます。
上記以外でも当日は「親の呪い」に関する様々な問いの設定から
皆様と一緒に考えたいと思います。
なお、当日参加を予定している方につきましては
当ブログに掲載されております
【「てつがくカフェ@ふくしま」当面の開催方針(2020年7月10日現在)】
の記事をお読みいただき、マスク着用等のルールを守ったうえで
ご来場いただければ幸いです。
「てつがくカフェ@ふくしま」は
親の呪いについて考えたことがある人でもない人でも
誰でも気軽に対等に、
安心して何でも話し合える場です。
初めての方もお気軽にご参加ください。