てつがくカフェ@ふくしま

語り合いたい時がある 語り合える場所がある
対話と珈琲から始まる思考の場

第6回シネマdeてつがくカフェのご案内―「悪童日記」―

2014年12月12日 07時43分10秒 | 開催予定


「DANCHI NO YUME」でANARCHY本人をお招きした第5回シネマdeてつがくカフェの興奮が冷めやらぬまま、なんと第6回シネマdeてつがくカフェの開催が決まりました!
扱う作品は『悪童日記』!
この作品はアゴタ・クリストフの小説『悪童日記』が映画化されたものですが、偶然にも世話人二人はこの小説が大好きです。

時は第2次世界大戦中のハンガリー(らしい)。
戦火を逃れて祖母の家に疎開してきた双子の兄弟が、したたかに生き抜く術を手に入れていきます。
人間のさまざまな欲望や戦争の残酷さ、不条理をじっと見つめながら成長していく彼らの姿は、まさに「生きる力」を僕らに直観させてくれます。
同時に、彼らの「生きる力」は日常の道徳観念なんてふっとばし、「いったい倫理とか正義ってなんだ?!」と考え込まされてしまう威力があります。

実は、この映画は文部科学省選定になったようなのですが、これでは「生きる力」の育成と「道徳教育」の強化を目指す文科省の自己矛盾が暴露されかねません。
そもそも、これ、PG12作品(12歳未満の鑑賞には不適切な表現が含まれるものには、成人保護者の同伴が適当という作品)ですよ!
大丈夫か文科省!?
それとも、これは文科省に残された最後の心意気(良心!)なのか…

ともかく、この小説が映画化されただけでも驚きなのですが、これを扱っての哲学カフェが実現できることに世話人一同感激に打ち震えています。
哲カフェ自体は、またまた平日夜になってしまいますが、ぜひ多くの皆様にご参加いただきたいと思います。

【日 時】2015年1月9日(金) 
     上映18:00~20:00 哲学カフェ20:00~21:30
【場 所】フォーラム福島
【前売り券】1,100円
※ 前売り券はフォーラム福島でお買い求めいただけますが、こちらのメールにご連絡を下されば手配できます。
⇒fukushimacafe@mail.goo.ne.jp

 ※ フォーラム福島での上映期間は2014年12月27日~2015年1月9日までです。
 ※ 本作を鑑賞いただいた方全員に、1月9日のてつがくカフェ参加券を無料配布いたします。

シネマde哲学カフェとは、映画作品を参加者たちが鑑賞し、そこから浮かび上がる哲学的なテーマについて哲学的に語り合う場です。