風に吹かれてぶらり旅

まっすぐに生きる人が好き

しみじみと

2006-08-16 03:17:11 | 徒然
 13、14日と父と母の実家両方に里帰りしてきた。

13日に母方の実家へ行くと今年結婚したばかりの同い年の従兄弟がお嫁さんと一緒に来ていた。聞いたら、なんと妊娠4ヶ月なんだそーで。
おばさん、嬉しそうだったなぁ…。
というわけで、料理のお皿の乗ったお盆などは私が率先して運ぶことになり、なんとなく従兄弟のお嫁さんを女性として羨ましく思ったりした。そのお嫁さん、H美ちゃんは同い年で、最初はぎこちなかったけどこの日は結構話すことができた。あかの他人だった人が親戚になるって不思議だな…と思いつつ、歳が同じ女の子ということもあって嬉しいのも事実だった。
妊娠4ヶ月というのはお腹も殆ど変わらず、たまにつわりがあるくらいなんだそうだ。私の高校時代の同級生、暗黒の(笑)青春時代を送った同志も結婚4年目、今妊娠6ヶ月、もうすぐ7ヶ月になってこの間会ったらだいぶお腹が出ていた。そういえば!敬ママ先輩ももう生まれたんだっけ!!!…いやぁ~~~、おめでたい。
最近夏休みで街で子供をよく見かけるからか、小さい子供を連れた親子に目がいく。生まれてくる子供達はみんな宝物だ。どんな命もみんな同じ。

 田んぼの真ん中にある母の実家の台所でH美ちゃんに最近のこのどっちつかずの私の胸の内を聞いてもらった。夕暮れ時、窓の外には高速道路が遠くに見えて、その手前には青々とした田んぼが一面に広がっている。視界をさえぎるものなんて何もない。外からはリリリリリと虫の音が聞こえる。
「今の歳って微妙な年齢じゃない?仕事一筋になったらもうずっと結婚とかとは縁遠くなっちゃいそうで、なんていうか、一人で生きていけるぞ!ってなっちゃったら嫌だなぁって思うんだよね…。私の場合結婚や出産の予定があるわけじゃないし、あるわけじゃないんだけど、なんかこれからどういう方向へ行って良いのか正直わからないっていうか…、将来に対する漠然とした不安があるんだよね」
「そうだね、先への不安はあるある」
「なんかさぁ…子供が巣立った後のこととか考えちゃうんだよね…」
「エッ!!もうそんなこと考えてるの?!」
「な~にそんなこと考えたってしょうがないのよぉー」…台所で洗い物をしながら私たちの話を聞いていた叔母さんがすかさずツッコミをいれた。
「考えないですか?考えないかぁ、私考えちゃうんですよね、子供が巣立ったら夫婦でどうやって過ごすかとか、手に職つけておかなきゃとか…」
「う~ん、まだそこまでは考えないなぁ…」H美ちゃんは言う。
まだ結婚もしていないのにだいぶ先のことを考えて喋っているのは勿論私だ。
「今のこと考えなさ~い、先のこと考えたったてどうなるかなんてわかりゃしないんだから。今できることを一生懸命やればいいの。大丈夫、大丈夫。」
「そ、そうですよね。明日の心配してたってどうなるかなんて誰にも分からないんですもんね、ハハハ」

「そぉよぉ~。なに、なおちゃんはお付き合いしている人はいるの?親としてはね、誰か娘を大事にしてくれる人にお願いしますって託すつもりでお嫁にだすんだよね。そんな~、勿論何かスゴイ才能があるとかそういうんなら違うけど、女の人が一人で生きていくって…大変よぉ。だって仕事してくって男の人だって大変なんだから。仕事じゃみんなライバルでしょ?」
叔母さんはしみじみと語った。
「あの『人という字は』ってやつね(笑)」そう言いながらH美ちゃんと私は笑った。

 なんだか、私ががんじがらめになっていたのは「一人でも生きていけるように、何でもできるようにならないと」っていう気負いだったのかもしれない。それは決して独りでいたいからという思いからではなかったのだけど、誰にも頼らないで生きていけるように今自分が力をつけなきゃ、と思っていたところは否めない。
仕事のこともこれからどうするか、考えるとどうしても行き詰ってしまって答えがでないでいたけれど、一昨日H美ちゃんと話していて私はもしかしたら意地を張っていたんじゃないかと考えさせられた。

 私がこれからどう進むか、何か目に見えて進んでいるわけではないのだけど…、一昨日は「ああ、私も一人で生きてはいけないんだな」と意識する機会となって、こう書くのも恥かしいのだけど、私そういえば女なんだな…としみじみと思った。一つ、自分を認めたというか、気付いたというか、肩の荷がおりたように少し気が楽になったのだった。

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1 コメント

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はるちゃんゴメン! (ほん)
2006-08-16 14:10:26
 はるちゃんからのコメントに返信していたら…誤って削除してしまいました。ごめんなさい…ズーン



 怒らないで欲しいんだけど…はるちゃんは自由人って言うか、やりたいことをやるっていう意思がはっきりしてるというか、あまり先のことを気にするタイプじゃないのかと思ってたから…意外だった!
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