風に吹かれてぶらり旅

まっすぐに生きる人が好き

体験入学

2006-01-12 22:56:39 | Weblog
 今日は渋谷にある専門学校の夜間部へ体験入学をしに行ってきた。
内容は募集に関する説明と授業見学と簡単なパースの実習。
‥もちろん初心者対象なので、パースの実習は実に簡単だった。
半年前はこんなんだったんだな‥こんな自分でも成長してるんだ。
職業訓練で習った設計や製図の基礎は初心者の私には丁度良かったと思うけど、経験者の〇兄やKちゃんにはすんごく退屈な時間だったんだろなー‥と想像がついた。
 感想はといえば、たとえ社会人の学生のいる夜間であっても、
その専門学校で学んでいる自分の姿がイメージ出来なかった。
たった数分だが、見学した建築史の授業ではスライドを見せながら講師が解説していた。
教室に30人くらいの生徒がおり、机をくっつけて仲良く授業を受けたり、横を向いて座っていたり、これで平均年齢27歳?と疑いたくなる授業の受け方をしていていた。もし私がこのクラスにいたら確実に浮くだろうなーと想像ができた。なんて好き勝手言っていますが、全体的に夜学校にいってまで建築を学ぶぞ!という熱気は感じなかった。
それでも学校の担当者が「夜間のクラスはまじめです。教えがいがある」というのだから昼間はよっぽどひどいんだろうと想像がついた。
 去年の夏、職業訓練で4ヶ月講義を受けて感じたことだけど、
たとえ一級建築士の資格を持ち設計事務所を開設していている人でも、
介護事業所の人や看護士として現場の第一線で働いている人でも、
いざ人に教えるとなると中身の濃い講義ができるかといったらそうとは限らない。
やはり教えることが好きだったり話す技術、プレゼンの技術がないと聞いている方には伝わらない(プレゼン能力のない私が言える立場じゃないんだけど)。
 もちろん、「習う」という授業に比べ、講義(専門学校の1年次の科目は授業なんでしょうね)は自分から学ぼうという姿勢がなければ成り立たないものだから講師まかせではいけない。でも少なくとも学校が「事務所を開設してる人しか講師として迎えない」ことが授業の質とイコールではないと思った。

 今日の収穫といえば、私の他にも2人体験授業を受けた人がいて、自分と同じようにこれから建築を学ぼうとする人と話せたことだ。これは嬉しかった。
あとは製図用のシャープペンと消しゴムをもらった…箱をあけてみたら既に持っていて使いづらいなぁと思っていたのと同じものだった。こういうのって無駄だと思うんだけどな…といいつつ、いただいてきました。
一緒に体験入学を経験した人は私より年下と思われる男性、女性だったけど(っていうのも失礼か)
とてもこぎれいな身なりをしていて、うす汚れたジャケットにジーパンにスニーカー、がんがん使い込んで傷のついた愛用のPRADAのトートバッグを肩にしょって大して化粧もしないで出かけた自分が恥ずかしくなった。なんて、そんなことを感じてしまうのは私自身の精神的な幼さもあるんだろうな‥
これまで「本ちゃんは年齢の割に見た目も中身も幼い」と色々な人に言われてきた。
年末に乗ったタクシーの運転手さんにまで言われた。今日は本当に「そうかもな…」と思った。

 そして帰りの電車、相変わらず基礎数学を勉強しているとどこかで聞き覚えのある声が・・・
 私の隣の隣に、どうやら中学の同級生らしき女の子2人が座っていた。
おそらく絶対に同級生で同じクラスだった女の子だと気付いていたんだけど、
何となく、声をかけたくはなかった。
カッコいいブーツにブランド物のバッグ、右手の薬指には指輪、なんだかキラキラ輝いていた。
 このとき自分をみじめだなぁとは思わなかったけれど、なんとなく、「お!久しぶりだね」と声をかける気にはなれなかった。
人と比べるのはもうやめようと思ってから少し強くなったと思ってはいたけど、やっぱりもうちょっと身なりをちゃんとしないと恥ずかしいなぁと正直思った。
人生は本当にひとそれぞれ、別々の道を歩んでいるんだなーと感じた。
 
でも今日は行って良かった。

どうでもいい話だけど・その2

2006-01-12 02:03:42 | Weblog
 今日、学校見学へ行こうと駅へ向かう途中、
私道を通り抜けようと歩いていて、ふと垣根に目をやると、
女性ものの黒い下着がくたっと置いてあってびっくりした。
 きちんと手入れをされ、よく刈り込まれたドウダンツツジの垣根の上に、黒い下着。
見てはいけないものを見てしまったような気持ちになった。
どういう経緯で道路に面した垣根の上にのっかっちゃったんだろう?
風?べつに強風ではなかったから違うだろうな。
洋服ダンスの中にキチンと納まっていればちっとも違和感のない黒い下着なのに、
ドウダンツツジの上にあるとこんなに違和感を感じるというこの差はなんだと驚いた。
 同じモノなのに、置かれる場所、目にする状況ひとつで見る側の気持ちが変わるというのがちょっと面白かった。
同じモノといっても人の下着じゃ、比べようがないんですけどね。
こんなこと、わざわざ「ねぇねぇちょっと聞いてよ」と人に話すほどのことじゃないけど、私の胸にとどめておくにはあまりにもヘンな光景だったので書きたかったのでした。