活字日記

毎日読んだ活字系(雑誌、本、新聞、冊子)を可能な限りレポートします。

【8月15日】

2020-08-15 | 新書

帝国軍人を読了です。今や旧日本軍の生き残りの人はいなくなってしまいました。残されたのは公文書、私文書ですが、軍人の性というのか、公文書であるから正しいということにならない、改ざんや隠蔽がなされている。ところが、そういう文書を書いた人も、仲間が集っての座談では本音が漏れたりする。オーラル・ヒストリーというのですが、活字の間に埋もれている史実は取材した人にしかわからず、それが活字となることもなかなかないものです。今回の対談は二人の泰斗が旧軍人からの直接取材の経験から帝国軍人の姿を浮き彫りにしたものです。終戦の日の今日は戦争経験をどう語り継ぐかということが新聞でもテレビでも話題になっていますが、実際の戦争当事者の声も残してお置かないとならないものだと思います。

「帝国軍人」戸高一成、大木毅、角川新書電子版


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