池澤夏樹の本、HAWAIIを読んでいます。ハワイイと読むのですね。確かに英語ではハワイイです。この本はハワイ紀行の本でどこかのハワイ特集の中で紹介されていた本で、その時にアマゾンを探ったら版元(新潮文庫)品切れ状態でした。それが最近再版されて、5月末に入荷したのでゲット。12版でした。
沢木耕太郎の紀行文の後にこの本を読むと、沢木の地べたを這うような紀行文と、池澤の空から見下ろす紀行文の差があります。沢木は徹底的に人にこだわります。池澤は人だけではなく自然もなにもかも立体的に見るのです。純文学をほとんど読まないので、池澤が芥川賞作家であることも知りませんでした。WiKIを読んでいて一つ気になったのは、従軍慰安婦の偽記事を書いた元朝日新聞の植村記者を擁護したことですね。朝日を辞めて北海道の短大教授に収まったところを、強烈にパッシングされたのですが、よってたかっていじめるんじゃない的な擁護をしたのです。村上春樹もそうですが、文学者って時々政治的な発言をするのですがピントを外していることが多く、その一例だと思いました。
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