活字日記

毎日読んだ活字系(雑誌、本、新聞、冊子)を可能な限りレポートします。

【6月6日】

2020-06-06 | 文庫

子供の時の歌に、〽棒が一本あったとさ・・というのがあって、最後はコックさんを描くのですが、その中で6月6日に雨ザーザー降ってきてとあります。ちょうど両手を描くところ。昔は梅雨になっていたのでしょうかね。
今日は三体はお休みで、本棚に長い間あった「槍・穂高」名峰誕生のミステリーというのを取り出して読んでいました。この本はかなり前に図書館で超火山・槍穂高という単行本を借りて読んだのですが、その後文庫本化されたのでとりあえず買ったのであります。単行本が出てから10年で文庫化されて内容も最新の情報に書き換えられたものです。上高地から穂高、槍ヶ岳にかけてはじつは巨大なカルデラであったことがこの本の著者によって明らかにされたのです。176万年前と175万年前の2回にわたって破局噴火を起こしました。当時、穂高の辺りは1000mほどの台地だったようで、ここでカルデラを作る巨大噴火が起きたのですが、くぼんだカルデラに1500mもの火災堆積物が積もったそうです(この時の火山灰は千葉でも10m以上積もったとか)。外輪山はその後侵食で無くなりましたが、堆積物はその後隆起して穂高・槍の本体になっているのだそうです。この頃地球は冷え込んだということがわかっていて、それはこの穂高の破局噴火のせいではないかと考えられています。なにしろ、7500年前に南九州の縄文文化を破滅に追い込んだ鬼界カルデラの4倍の噴出量だそうですから、地球史上でも滅多に無い噴火ですね。さらに2回の噴火ともそれぞれ数時間の噴火で吐き出したと考えられるというのですから、当時の日本列島は火山灰にコーティングされて壊滅状態だったでしょう。穂高の地下にはその当時のマグマがまだ500℃ほどで溜まっているそうです。

 

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