活字日記

毎日読んだ活字系(雑誌、本、新聞、冊子)を可能な限りレポートします。

【12月10日】

2019-12-10 | 新書

今日の独ソ戦は10ページほどでしたが、この10ページでも戦況は刻々と変わりました。小学生の時に図書館でスターリングラードの死闘というのを借りて読みました。スターリングラードに突入したドイツ軍とソ連軍が市街戦をするのですが、最初はドイツ軍のが有利に戦いを進めたものの、やがてソ連軍の反攻が始まり、冬将軍の到来とともに一挙に戦局はソ連有利になります。何しろガソリンが凍結しそうだというくらいの寒波が来て、さらにソ連軍はスターリングラードに刺さったドイツ軍を逆に包囲するということになります。そもそもヒトラーはスターリングラードを当初は制圧する予定でしたが、何を思ったか占領に目的を変えました。制圧と占領とでは雲泥の差があります。これがドイツ国防軍に致命的な敗戦をもたらすことになるのですが、これはヒトラーが国防軍の総司令官に自らがなったということが原因でした。国防軍とヒトラーというのは当初からあまり仲がよろしくなかったからというのも原因です。とはいえ、ソ連もスターリンがドイツの侵攻を甘く見ていたため(猜疑心の塊みたいな人でしたから、せっかく上がってくる情報を真に受けなかったのです)、当初は大打撃を受けてしまったとうのもありますが、自分の国内での戦いですから、兵站も続くし兵員の補充も行えるという点はありました。小学生の時の本はそんなことまで書いてなくて、もっと簡単な戦争ノンフィクションでしたが、その時読んだ記憶は生涯残っていますよ。独ソ戦と言えばスターリングラード戦というイメージです。

 

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