活字日記

毎日読んだ活字系(雑誌、本、新聞、冊子)を可能な限りレポートします。

【12月7日】

2019-12-07 | 新書

ヒトラーの思いつきで開始された対ソ戦はバルバロッサ作戦と言われ、当初はスターリンの不手際(全く警戒していなかったことと、国内の大粛正により軍隊の質が低下していた)により、電撃的な勝利が続きます。それは日本の開戦当初の勝利と似ていますね。しかし、ソ連とは物量に圧倒的差があり、兵士も頑強に抵抗し当初予定の戦果が上がらなくなります。そして負ける側に通じる兵站が伸びきるという自体に陥ります。独ソ国境辺りで一気に勝負をつけようというドイツのもくろみは外れ、ソ連領内に立ち入らざるを得ず、そこは道路の質が悪く、ガソリンスタンドなど無く、最大の補給路である鉄道は(欧州の標準軌に対して)広軌でありつながっていません。作戦がそもそも杜撰だったというのもありますが、ナポレオンと同じような深みにはまっていったのです。

 

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