活字日記

毎日読んだ活字系(雑誌、本、新聞、冊子)を可能な限りレポートします。

【11月4日】

2008-11-04 | 選書
 神道は日本の民族宗教なのですが、太平洋戦争では国家神道として歪められて強制されてしまったことで、日本人に宗教を忌避する感覚を植え付けられてしまいました。国家神道はにせもの宗教だと著者のひろさちやはいいます。もともと神道は縄文時代から息づいてきた民衆神道の流れと、弥生時代から生まれた為政者のイデオロギーである皇室神道があるといいます。皇室神道は国家神道と姿を変えてしまい、我々と縁遠いものとなりました。民衆神道こそがやまと教として日本人が世界に誇る民族宗教として誇りに思うことができるといいます。ちなみに、正月もお盆(!)も神道の宗教行事だったのですね。正月の煤払いにあたる行事が七夕だっとは。

「やまと教」ひろさちや 新潮選書

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