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活字日記

毎日読んだ活字系(雑誌、本、新聞、冊子)を可能な限りレポートします。

【12月7日】

2024-12-07 | 電子書籍

以前にDLして買った大正文学小説大全を読んでいて、永井荷風の随筆と森鴎外の阿部一族を読みました。荷風はともかく、森鴎外はあんまり馴染みのある作家ではなくて、その作品はあまり読んだことが無いので、たまたま出てきたこの作品を読みました。タイトルは聞いたことがある鴎外の中でも有名な作品ですね。時は将軍家光、細川忠利が江戸への道々体調を落とし亡くなります。その時殉死が18名起きます。殉死はその後幕府から禁止されますが、この頃はそういう風習が残っていました。ただ切腹するだけでは追腹といって意味のないことなのですが、藩主が認めて死ぬと殉死となって、家督が残されます。切り米身分のものも、17歳の近習もいたりしました。阿部一族は千五百石という高位にありながら殉死を認められず、そのことが藩の中での立場を悪くします。最後はかくなる上はということで屋敷に閉じこもり、藩の追手と切りあいになります。阿部一族の悲惨な最期を書いたものですが、殉死というものは近代にまで続きましたね。自分の感覚では全くもって理解できないのですが、本人たちの意識は切り詰められたものであったのでしょう。

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【12月6日】

2024-12-06 | 電子書籍

完本人形佐七捕物帳の第一巻を読了。佐七は180話あることがわかっていて、この第一巻には20話が収められています。最初の20話ということで、佐七の岡っ引としての登場、妻お粂との出会い、辰や豆六の子分登場とか、この先の重要な登場人物が出てきます。全9冊あるので、ゆっくり読みたいと思います。

 
「完本人形佐七捕物帳」横溝正史 春陽堂電子版
 
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【11月19日】

2024-11-19 | 電子書籍

一説によるとドストエフスキーの五大長編は未成年、悪霊、白痴、罪と罰、カラマーゾフの兄弟の順に読みやすくなるそうです。最も長い作品が読みやすいということです。最後はまさに推理小説の解決編みたいな感じです。自分も読んだことがあるのは(たまたま)この作品でした。ゾシマ長老、大審問官などのところはよくわからないままとにかく読みましたね。ドストエフスキーの作品はロシア帝国後半のテロや革命気運が高まった時代で、宗教的にもロシア正教が異端派などが多く出て混乱していた時代です。そういう背景を知っていないとゾシマ長老などの話はようわからんのですな。いずれの作品も一行一行をじっくり読んでいくという読書スタイルが求められ、スカスカっと筋を追う読み方ではダメです。もう少し歳を取ったら手にしてみましょうか(本当は青年時代がいいらしいけれど)。

「別冊NHK100分de名著 集中講義ドストエフスキー 五大長編を解読する 電子版」亀山郁夫 NHK出版

 

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【11月18日】

2024-11-18 | 電子書籍

ドストエフスキーの講義は五大長編の最大、最高の作品、カラマーゾフの兄弟に入りました。この作品は読んだのですがね、重厚感に圧倒されながら読みました。が、こういう解説本を読んでからもう一度読むといいのかなと思います。ある人は最高の推理小説だとも言いますが、そういう感じで読んだ記憶はありません。

 

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【11月16日】

2024-11-16 | 電子書籍

罪と罰、白痴の後は悪霊、未成年の講と続いている集中講義です。俗に5大長編と言われているもののうち4つまで講義されました。未成年だけが一人称で書かれています。主人公の告白という形で書かれています。一人称で書くと他の登場人物の造形に深く入れないという難点があり、作家の力量が問われるところだそうです。

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【11月15日】

2024-11-15 | 電子書籍

ドストエフスキーの第2講は白痴です。白痴は恋愛小説なのですが、死人がいっぱい出ます。自殺や他殺で関係者がどんどん死んでしまうというストーリーです。ドストエフスキーの作品はロシア正教との関りがこの上なく深いと思います。キリストと登場者との関係が色々に姿や形を変えて描かれます。宗教を信じない自分としては、かつての人たち(あるいは現代の人たち)がこの上なく宗教に自分を重ねていたという感覚が今一つ判りませんね。

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【11月14日】

2024-11-14 | 電子書籍

昨日の続きで別冊NHK100分de名著のドストエフスキーの作品解説です。今日は罪と罰の講を読みました。そうかこうやって読むのかと感心しました。ラスコーリニコフの苦悩と殺人、収監と再出発と簡単に言えばそうなのですが、そこにドストエフスキーの重厚な筆が揮われているというわけです。ラスコーリニコフと周囲を取り巻く人々の描写力と構成力はマネできるものではありません。

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【11月13日】

2024-11-13 | 電子書籍

ドストエフスキーと言えば多くの文学史に残る名作があり、罪と罰、カラマーゾフの兄弟などそうそうたるものです。どれも大作で一度読んだだけではつかみきれない要素もあります。NHKで100分で名著という番組があり、見たことはないのですがそこでドストエフスキーを取り上げたものがあります。その単行本化したものを読んでいます。著者(解説者)は光文社文庫版のドストエフスキーを翻訳した亀山郁夫先生です。東京外語大学長(現在は名誉教授)を務め今は名古屋外語大学長をしています。悪霊などを加えた5編の解説をしています。カラマーゾフは読んだのですが、他の作品を読む前に解説をしてもらうと理解が進むと思っています。

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【11月9日】

2024-11-09 | 電子書籍

岡っ引さぶ(巻一)を読み終えました。2話収納ですが、半七と違って酒と女が大好きな「どぶ」はちょっと大き目な仕込み十手を持っていて、侍とも対等に渡り合うところが、眠狂四郎にもつながるチャンバラ活劇です。巻二の案内がKindleのレコメンドに上がってこないので続きが読めません。

「岡っ引どぶ(巻一)」柴田錬三郎 グーテンベルク21

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【11月7日】

2024-11-07 | 電子書籍

立冬に合わせて東京地方は木枯らし一号となりました。おまけに同日の富士山初冠雪というのは初めてらしいです。我が家も冬タイヤに履き替えました。これでいつでもスキーに行けます。柴錬の岡っ引き「どぶ」を再開です。半七とは違う岡っ引きのキャラクターで、半七は自身の推理力で事件を解決しましたが、こちらは盲目の元三千石の旗本が株を売って与力になったという親分との連携となっています。

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