化学の本を読んでいます。一度読んだら絶対に忘れない化学の教科書という少々長いタイトル。中学校で化学を長年教えていた著者が、一般人に向けて化学をおさらいしてくれる本です。自分も化学は聞いていて聞いていない授業でしたね。こう言ってはなんですが、授業そのものが興味を引くような内容ではなかった(自分にとってはという意味です)ということに尽きるでしょう。でこの歳になって色々な化学の本を読むようになっています。宇宙論から素粒子、量子論に話を読んでいると原子核の話になり、電子軌道の話が化学に結びついていくわけです。
ドコモにサイバー攻撃(DDoS攻撃)があってサーバーがダウンした2日でした。なのでこれは3日に書いています。
今年の読み初めは銭形平次でございました。3編ほど読みました。これまでかなり読んだつもりですが、全作品というのをDLしているのでまだ5%しか読み進んでいません。今年いっぱいかけて暇な時に読むことになりそうです。
蛭ヶ岳山荘は横浜から東京にかけての夜景が売りです。冬の澄んだ大気は夜景をよりよく見せてくれます。朝焼けも綺麗でした。5時半の朝食を食べて、−7℃の中を帰路につきました。昨日は鹿に会いましたが、今日は鹿のハンター(県から委託されている)に会いました。最近は熊の駆除に反対する人がいますが、鹿は人的被害はないものの、山野の花々や木々を根絶やしにする害獣です。適正な数に減らさないと、山は丸裸になってしまいます。丸裸になると水を保持できないので雨が降るたびに山は崩れていくことになるのです。勿論、花を見ることもできません。
帰りの電車で銭形平次を読んでいました。
山小屋に来ています。冬の丹沢ということで蛭ヶ岳山荘に泊まっています。登ってくる途中で昼ごはんを食べようとベンチに座ろうとしたら、じっと見る視線を感じ、それは2頭の鹿でした。それからしばらく歩いて、富士山が綺麗に見える場所で写真を撮ろうと歩みを止めた時、ふと前方の登山道に1頭の鹿が至近距離に立っていました。そんな道々を登って山小屋に着き、夕食までの3時間を銭形平次で過ごしました。1673mの標高は丹沢の最高地点です。
銭形平次を読み始めまた。野村胡堂が昭和6年頃から書き始めた捕物帳です。平七は幕末、佐七は文化文政でしたが、平次は寛永、明応の将軍家光の時代の話しです。その頃の江戸はまだ武家が殆どの時代で警察制度も完成していませんでした。第一話はがらっ八も妻のお静もいません。
木曽谷の忍者影と服部半蔵の戦いは最後に真田幸村と公儀(柳生宗矩)との戦いへと変わります。御前試合に提供された秀吉ゆかりの無名刀に隠された謎を解いた幸村は、ラストシーンで井の頭池の武蔵野原での壮絶な戦いをくぐり抜けて人跡未踏の黒部の谷へと向かい、そして・・という話でした。この作品は昭和半ばの伝奇小説ということで、その頃は忍者漫画も流行っていて、それを読んだ世代には痛快な話だと思いましたね。
「赤い影法師」柴田錬三郎 グーテンブルク21
舞台は家光御前試合から忍者同士の戦いに移ってきました。影は気配を消して相手の背後を取るということが主戦法で、半蔵は老獪な忍術全般で対抗してきます。母影(母親)を人質に取られた子影は思いもよらぬ戦法で奪還に動きます。そして大阪城で死んだはずの真田幸村や佐助、荒木又右エ門も登場します。
家光の御前試合は10試合あり、勝者には秀吉が大阪城に持っていた無名刀10振りがそれぞれ与えられます。木曽の忍者影は母影と子影の二人でこの10振りを勝者から奪いにかかります。その理由はまだ明かされませんが、柳生宗矩は服部半蔵にその防衛を図らさせます。第6試合まで進みましたが、伊賀対影の戦いが続きます。
柴田錬三郎といえば眠狂四郎ですが、最高傑作はという赤い影法師という作品らしく、もう(青空文庫で)無償で読めるので読んでみています。石田三成に従事した木曽の忍群は関ヶ原以後服部半蔵と関係を持つようになります。時は徳川家光の時代、柳生宗矩が武芸師範として柳生家が全盛の頃です。家光の御前試合で勝者に下された太刀をめぐり、木曽忍群の生き残りの影と言われる忍者が絡む話です。
20世紀論争史の3日目です。地球外生物は存在するかというのも宇宙時代になってから続いている論争です。カール・セーガンはかなり楽観的に考えていて、SETI計画などもあり(自分も自分のPCでその一角を担ったこともあります)コンタクトは取れると考えていました。しかし現実はそうもいかず、そもそも宇宙はそんな簡単に知的生命体が闊歩するようにはできていないのですね。物理がこの宇宙のどこでも同じものであるので、通信をしても光の速さ以上に早く相手に届けることはできません。2000年後の地球の科学がどうなっているのか全く想像もできませんが、この事実は乗り越えられないでしょう。もっとも新しい素粒子(ダークマターなど)が発見されていて、宇宙の大統一理論が完成していたならどうかと思ったりしますが、それなら地球よりも2000年早く文明を築いたどこかの惑星文明から何らかのコンタクトがあってもよさそうです。