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活字日記

毎日読んだ活字系(雑誌、本、新聞、冊子)を可能な限りレポートします。

【7月9日】

2024-07-09 | 新書

高校時代好きだった教科は世界史でした。受験も世界史でやりましたが、世界史は地理の要素もあるので好きでした。でも一国の歴史でも大変なのに日本以外全ての歴史を学ぶなんて大変ですよね。そういう意味で世界史概観というのが正しいのではと思います。人類史を俯瞰するとこの2千年余りは地球のあちこちに文明が栄えましたが、それ以前は東西はイランからエジプト、南北は黒海からアラビア海に面する地域をオリエントと呼び(呼んだのはヨーロッパ人ですが)そこに歴史は集中しました。人類史の半分以上はここで起きたことが歴史だそうです。文字がないと歴史とはいいませんから、縄文時代が5千年続きましたといっても歴史とはいえません(考古学の世界です)。受験の時にも苦労したのがそのオリエント史でしたが、古代オリエント全史を読み始めました。

 

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【6月23日】

2024-06-23 | 新書

フォッサマグナを読み終えました。フォッサマグナは世界で唯一の地形だそうです。それがどうやってできたのか、説がいくつかありますが、結論は出ていません。明治に日本にやってきた地質技師ナウマンが発見したフォッサマグナは、日本海、日本列島の成因にもつながります。諏訪湖から北は北部フォッサマグナといい、日本海の拡大とともにでき、海がつながっていた時は深さが6000mという深海があったそうです。南は南部フォッサマグナといい、八ヶ岳から南に富士山をへて伊豆に連なる火山帯となり、これはフィリピン海プレートの北上によって、南から地塊が衝突してできたものです。丹沢山塊などはかつて南の火山島でしたが、列島に衝突して今の所にあります。これらが絡まってフォッサマグナができたようですが、正解は出ていません。研究が進んでいますからいつか解明される時が来ることを願っています。

「フォッサマグナ」藤岡換太郎 講談社ブルーバックス

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【6月22日】

2024-06-22 | 新書

日本列島を東西に分ける糸魚川から静岡まで連なる構造線で知られる糸静線は、フォッサマグナの西端にあたります。東端はどこにあるかというとこれが判明していません。関東平野を含んでどこかに走っているのでしょう。そして西日本を南北に分けるのは中央構造線です。これが西からフォッサマグナにぶつかると不明瞭になって、再び関東山地で復活して千葉の北側あたりに伸びています。フォッサマグナは世界でもまれな地殻構造体と言われていて、研究が続いています。以前読んだブルーバックスのフォッサマグナという本を読み直しています。

 

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【6月17日】

2024-06-17 | 新書

物語イタリアの歴史Ⅱを読み終えました。全8話でなっていて、ハドリアヌス皇帝が霊廟を作ったところから始まります。この霊廟は今はカステル・サンタンジェロという名の城としてバチカンにつながる観光地となっています。西ローマ帝国がゲルマン民族によって壊滅させられ、イタリアは異民族に征服されます。霊廟は盛った土がはがされ、城として使われます。ローマ教会はコンスタンティ教会や他の教会と同じ地位にありましたが、権力を握ることでイタリアを支配しようとします。大教皇グレゴリウス、マローツア夫人とその息子、異端者アルナルド、教皇ボニファティウス、ロレンツォ・デ・メディチ、航海者コロンボ(コロンブス)、画家カラヴァッジョと物語が続きます。物語なので歴史が楽しく学べました。知らない人もいますしね。

「物語イタリアの歴史Ⅱ」藤沢道男 中公新書

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【6月16日】

2024-06-16 | 新書

冨里スイカロードレースを走ってきましたが、今年は例年10キロのところ、去年熱中症でダウン多発だったので7キロに縮小された大会でした。今年は普通の6月の陽気だったと思いますが、それでも倒れていた人がコース中に見受けられました。まあ7キロくらいの大会でダウンするなら、日ごろの練習が足りないか、今日の体調が悪いかのどちらかで、レースに出てはいけません。恒例の美味しい冨里スイカはたっぷりといただいてきました。家に一玉買って帰りましたが(2500円)、重いこと重いこと。
帰宅してからシャワーを浴びて、物語イタリアの歴史Ⅱを2章ほど読みました。

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【6月15日】

2024-06-15 | 新書

今日もイタリアの歴史です。10世紀、13世紀の頃の話ですが、この時代はカトリックがいかに権威と権力を握ろうとしていたかという時代の流れになります。カトリック教皇は世襲ではなく、枢機卿という聖職の上位者たちの選挙で行われますが、もうすでにこの時代聖職者の腐敗は甚だしく、宗教改革の萌芽のようなものがすでに起きていました。カトリックに限らず、どの宗教にも権威と金、権力欲がついて回りますね。

 

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【6月14日】

2024-06-14 | 新書

物語イタリアの歴史Ⅱは編年体で歴史を追うというよりも、時代の有名な人にフォーカスを当てて、時代全体を映すという書き方で、塩野七生のローマ人の物語のような物語形式になっています。これは著者が大学教授ではありますが、歴史学者ではなく歴史文学者であることによります。読む方は肩が凝らずに楽しいです。

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【6月13日】

2024-06-13 | 新書

イタリアにいつか行くためにイタリア語も学びたいと思いますが、歴史も学んでおこうと思って新書を2冊手にしました。藤沢道郎先生の物語イタリアの歴史とそのⅡです。Ⅱの方が本が新しいので(両方とも古本で入手)活字と行間が大きいので読みやすく、こちらから読み始めました。ローマ帝国五賢帝のハドリアヌスとカトリック教会で二人しかいない大教皇の名を有するグレゴリウス一世の2章を読みました。

 

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【5月31日】

2024-05-31 | 新書

最新宇宙論を楽しく読みました。超弦理論が必然的に生み出される多元宇宙(マルチバース)、素粒子の性質や質量の違い、真空のエネルギーの違いで無数の宇宙(泡宇宙)が生まれ、消え、あるいは存続し、ひょっとしたらこの地球と同じものがあって、ヒトもいるかもしれない。でもそれらの宇宙と接触することは不可能。SFではなんらかの都合で接触し向こうの生命体とコンタクトを取ることがあるのかもしれませんが。そして三角形の内角の和が180°であるかどうか。机の上ではそれは当たり前のことですが、広大な宇宙の中で3辺を取ったとき、果たしてそうか。これを曲率というのだそうですが、これが180°よりも小さい(負の曲率)であれば泡宇宙の存在に一歩近づき、大きかったら(正の曲率)多元宇宙論はそこで終わりを告げるそうです。いま観測が続けられていますが、誤差の追及にもう少し時間がかかるようです。楽しい読み物でした。

「多元宇宙論集中講義」野村泰紀 扶桑社新書

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【5月30日】

2024-05-30 | 新書

昨日に引き続き多元宇宙論集中講義を読んでいます。マルチバースの考え方によれば、無数にある宇宙のたまたま一つが「我々の宇宙」だったということになるそうです。無数の宇宙は物理定数や素粒子のあり方がそれぞれ違っていてもいいそうで、そういう宇宙では知的生命が存在しないこともあるし、あるいはもう一人の自分が無数に存在することもありうるということです。でもそういう宇宙と「我々の宇宙」が干渉しあうことは絶対に無いそうです。

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