サルディーニャ王国変わってイタリア王国になったイタリアは19世紀後半は南北問題(現在もそうですが)や列強の仲間入りをするべく、エチオピア侵攻をしたり(エチオピアは皇帝の元強くて負け戦が続きますが)します。王国ではありますが、制限つきながら議会が存在し、首相が行政を指揮して日本の明治維新とほぼ時を同じくしていますね。
サルディーニャ王国変わってイタリア王国になったイタリアは19世紀後半は南北問題(現在もそうですが)や列強の仲間入りをするべく、エチオピア侵攻をしたり(エチオピアは皇帝の元強くて負け戦が続きますが)します。王国ではありますが、制限つきながら議会が存在し、首相が行政を指揮して日本の明治維新とほぼ時を同じくしていますね。
この2月は久しぶりに本当に冬らしい冬を体験しました。八方尾根スキー場の積雪が650cm(現在日本一の積雪です)というのは何十年ぶりの積雪ではないでしょうか(というか最高積雪では?)。自分も1月に行った野沢温泉スキー場はその時は200cm位の積雪でしたが、いまは500cmを超えていますものね。違った世界があるでしょう。
イタリア史はフランス革命がイタリアに大きな影響を与えます。フランス革命は3回起きていますが、その3回とナポレオンによってイタリアは変わりました。オーストリアの影響は最後まで残りますが、1860年にサルディニア王国を中心として全イタリアがまとまるようになります(徐、教皇領とオーストラリア占領地)。
ローマ帝国が消滅してからイタリアは低迷期があったものの、12世紀から15世紀にかけて特に北部でヴェネチアやフィレンツェなどが交易を中心とした共和国体制をつくり、金融を含めて世界の中心になります。北部は神聖ローマ帝国下ではありましたが、神聖ローマ帝国はドイツ経営に専念することとなり、ミラーノやジェノバなども含めて群雄割拠となります。しかし、世界の覇権は地中海から東西インドを巡りイギリス、オランダに移っていき、北部共和国は農業国家に変質していきます。文化的にはルネサンスを生み出しますが、イタリア全体としてはスペインの王統に組み込まれ、逆に言えば国内は安定することになります。イタリアが世界の表舞台に再び登場するのはしばらく後になるのですね。
西ローマ帝国滅亡の後のイタリアは、北部はフランク王国分裂後の東フランク王国(これが神聖ローマ帝国になります)、中部はローマ教皇領、南部はムスリムの占領からノルマン朝によるシチリア王国建国へとおよそ三分割されます。北部は神聖ローマ帝国内のイタリア王国となりますが、神聖ローマ帝国皇帝(ドイツ皇帝ですな)のタガが緩んできてジェノバ、フィレンツェ、ベネツィアなどの都市国家の割拠となります。なるほどそうだったのかという感想です。
イタリア史は550P 近い厚い本です。100Pくらいまではローマ帝国史です。そこまで読んで、いわゆるイタリア史が本番となりました。西ローマ帝国がゲルマン人によって滅ぼされ、北イタリアはランゴバルト王国になり、やがてフランク帝国に取って代われ・・とかつて世界史の授業で聞いた国々の名前が出てきます。
かつて塩野七生のローマ人の物語の読んで以来、イタリアに行きたくてなりません。紀元前後に世界帝国を作ったローマ人の業績を肌身で感じたいのと、西ローマ帝国が滅亡して以来、都市国家の集合体となったイタリアが、現代はG7くらいしか世界的な地位を得ていなくて、国内も色々と問題を抱えているものの、それでもラテン人気質というのか、楽しげに生活している様をテレビで見たりすると、日本人も何か学ぶべきものがあるのではと思うのですね。こと、地震の防災については(イタリアは欧州の地震火山大国)、日本よりも対策が進んでいるところもあります。なかなか行けそうにないので、詳しい歴史を紐解いてみようと図書館から山川出版社が出している世界各国史の一冊、イタリア史を借りてきて読み始めました。
お正月の頃読みかけていた再読の宇宙のエンドゲームを読み終えました。現在の大方の予想では、宇宙は加速膨張を続けていることがわかっています(但し、観測可能な宇宙の範囲ではという条件がつきます)。なので宇宙はこの先どんどん希薄になっていきます。10^100年後にはブラックホールでさえ蒸発・爆発して無くなってしまいます。そもそも物質をつくる陽子が崩壊してしまっています。この冷たく暗黒の時代には電子と陽電子とダークマターが存在しているはずで、電子と陽電子の対消滅で放射がおきるという時代になります。
一方で、もし宇宙が閉じた宇宙だとしたときのシナリオ(どこかで膨張が終わって収縮に転じる)は凄いものです。それは500億年後に収縮して潰れる可能性(ビッグクランチ)です。宇宙の最後まで1千万年というとき、宇宙の温度は氷の融点(つまり0℃)にまで上昇します。あと600万年というとき、冥王星の氷もなくなり、そして液状の水がなくなります。夜空は現在の昼間より明るくなります。残すところ100万年になると、銀河も星もぐしゃぐしゃになり、宇宙の温度は4千度。最後の3分で原子核が破壊され、最後の瞬間、温度が10^28℃になると強い力、弱い力、電磁力の3つが統合されます。力の大統一です。そして残すところ10^-43秒というところで温度は10^33℃になり最後に重力も統合されますが、その時点のことは科学者には何もわからないそうです。できればビッグクランチは避けたいところです。
「宇宙のエンドゲーム」フレッド・アダムス+グレッグ・ラフリン 徳間書店
沈黙する歴史は著者が平成8年から10年にかけて徳間書店のオピニオン誌サンサーラ(現在休刊)に発表した評論集です。日本人は1945年8月15日に戦争は終わったと思っていますが、連合国からみればそれは戦闘が終わったに過ぎず(戦争は9月10日前後のミズーリ号艦上での降伏文書調印を持って戦闘終了と理解され、ソ連はそれを担保に北海道侵攻を仕掛けていました)、アメリカによる戦争は継続されていたというのが著者の見立てです。8月15日から9月10日までは日本では自由な言論が再開していましたが、その後は検閲が行われるようになり、アメリカの都合で教育や歴史認識が日本人に行われるようになったのです。特に日本人への道徳への手入れは、今回の戦争は全て日本人が悪いのであるとの植え付けを狙い、その後の自虐史観につながるのでした。著者は戦争に正義はなく、負けた側が悪者になるべきではないのだと言います。欧州の戦争もドイツはアウシュビッツを完全に切り離し、あれはナチスがしたことだ、ドイツ人とは関係ないと嘯いているくらいです。日本人はすべて我々が悪うございましたと周囲に頭を下げ続けてきました。それが、和を尊ぶという日本人だと勘違いしている人もいますし、外務省の外交姿勢にもなっています。
この本のエッセンスは最後の10%に凝縮されています。この部分と加藤康子氏の解説を読むのがいいですね。
「沈黙する歴史 電子版」西尾幹二 徳間書店
月一山行に行ってまいりました。山梨は大月の近くにある九鬼山です。大月市では富士山がよく見える山を秀麗富嶽十二景を選定していて、その10番山頂になります。先月は丹沢から富士山を見ましたが、今日は山梨からの富士です。標高は970mです。
行き帰り5時間ほどの電車行で西尾幹二の本を読み切るつもりでしたが、あと10%ほど残してしまいました。
昨秋、評論家の西尾幹二氏が亡くなりました。新しい歴史教科書をつくる会の初代会長を務めた人で、自虐史観といわれる日本人の歴史観を改めるべく活動しました。中国・韓国にいいようにかつての「罪」を責められて、日本の政治家は頭を下げることしか能がないという実態が続きました。政治家だけでなく外務省も脳が足らんのでしょうが。現在でも何かと日本を責め立てる風潮が両国にありますが、そういう日本の史観は実はアメリカが作ったのではないかということです。実は戦争は1945年に終わったのではなく、そこから戦争が新たに始まったのだと言います。沈黙する歴史という本を読んでいます。