天空☆faya-y的毎天☆

~faye-yの日常~ 天空疊著層層的思念。

イアン・マキューアン『愛の続き』

2008-10-19 23:59:46 | 
愛の続き (新潮クレスト・ブックス)
イアン マキューアン
新潮社

このアイテムの詳細を見る

先日、悪戦苦闘した『土曜日』と同じ作者の書いた『愛の続き』ですが、こちらは半日で読めました。あっちらこっちらと展開が遅い前者と違い、ぐいぐい読ませるストーリー。

愛は続く。一方的に、執拗に。永遠に。「ぼく」につきまとい、病的なまでに愛を乞う男。その男の存在すら信じず、「ぼく」の狂気を疑う彼女―。孤独と恐怖、強迫的な愛の織りなす奇妙な三角関係。

と端的な説明なんですが、ストーカー男は「ド・クレランボー症」という病気ではないのかと主人公は思うんですよね。実際に最後にはそう診断されているのですが、誰か読んだ方教えてください。この病気って本当にあるんですか…?
ストーリーは主人公の視点で語られるのですが、途中で恋人の視点や男の手紙(いわば男の視点)が入るために読者は主人公以外の視点も意識することができます。私は主人公がおかしいのでは?と思ってしまいました。日常のなかにある狂気、果たして正気なのはいったい誰か…。
ストーカー男をゲイとみる向きもありますが、ゲイではないようにも思えます。たまたま、彼が主人公を愛してしまっただけで。それも、病気のせい…。
巧みなイアン・マキューアンの心理描写にすっかりはまって読了。図書館にブッカー賞をとった『アムステルダム』を借りに行きましたが貸し出し中でした。残念。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

今週の「だんだん」

2008-10-19 23:43:23 | 趣味
毎週は書かないですよー、と宣言。今週はかなり好きな展開だったので書きます。
水から土にかけてが最高によかったです。
水曜は舞妓のぞみと島根娘めぐみが入れ替わるのですが、のぞみに翻弄されてあっという間に入れ替わる五分間のテンポのいいこと!細い路地を右往左往しているうちにめぐみは浴衣を着て、髪を結い上げられる。そして、めぐみが飲み込めないうちに花鶴さん姉さんに(無理やり)めぐみを託してのぞみは島根にしゅっぱーつ!
この五分で私はエンディングまで見ようと決意しましたね(できる限りは…)。
そして、18年ぶりにわが子と再会する京都の母(と祖母)、島根の父(と祖母)。特に京都の母と祖母の切なげな眼差しに涙腺ゆるゆる。
子を思う親の気持ちが交差します。
今回はなんでふたりが離れ離れになったのかという過去が明らかになりました。
えっ、そんなコントのような!というシーンもありましたがまあ過去はデフォルメってことで。そうそう、ボクシングジムの会長が赤井さんでしたが(またベタな配役)、また出てきはるんでしょうか。

今日は「ちりとてちん」DVDを鑑賞。一緒に見ていた人は初見だったので「なんで草々さんのスーツはあんなんなん?」「あれも意味があんねん!」と伏線の巧みさを噛みしめていました。
コメント (4)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする