土曜日 (Shinchosha CREST BOOKS)イアン・マキューアン新潮社このアイテムの詳細を見る |
読書会の為、読みました。読書会がなかったら読まないチョイスです。
あらすじを簡単に書くとイギリスの医者ペロウンの土曜日一日を追った一冊。簡単に書きすぎですが、そうなんです。
そして、一日の話なのに341ページ。長いっ!
三人称で進むのですが、視点はペロウン。たとえば、車を運転しながらでも意識はあっちへいったりこっちへ行ったり。実際に生活してるとそういうことはよくあるわけでそれを克明に書いたようなもの。
ですから、読みにくい…。読書会のメンバーの方々も最後まで読めなかった方、課題じゃなかったら途中でやめてたと公言する方。私も三分の一くらいまでが辛かった。移動中に少しずつ読むので進まないことこの上ない。
それでも、ある程度読みすすめると「読みにくさ」に慣れてきて早く「土曜日」を終わらせるために必死に読みました。
一日のなかに主人公の持つ背景、家族、仕事が入れ替わり立ち変わり現われ(思考のなかに)、しかし淡々と進む日常、そして非日常がその中には潜み。でも、主人公の視点なので極端な盛り上がりを見せることもなく終わっていくのです。
面白い手法だとも思うけど自分で進んでは読まないと思います。
他の作品と違うとのことで別の作品を勧められたので、こんどはそちらを読む予定です。
ちなみに映画「つぐない」の原作者なんだそうです。