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登子の山ある記

唯一の趣味であるハイキングの記録。登山道に咲く花々、山頂からの展望写真を添えて。

北アルプス:黒部源流/赤木沢遡行&薬師岳

2006-10-01 | 北アルプス
2006年9月29日(金)~30日(土)



9月29日(金) コ-ス・到着時刻:折立キャンプ場4:00~太郎平小屋7:39~薬師沢小屋/黒部川入渓9:24~赤木沢入り口10:34~大滝12:00~草原12:49~稜線13:46~赤木岳14:05~太郎平小屋15:50(泊)=行動時間11時間50分
9月30日(土) コース・到着時刻:太郎平小屋6:00~薬師岳8:08~太郎平小屋10:00~折立12:24=行動時間6時間24分

9月29日(金) 

当初、薬師沢小屋泊で計画したものの、それだと小屋に昼ごろ到着してしまう。
スタートを早朝4時にして、赤木沢から太郎平小屋まで一気に行ってしまおうとなる。
行きがけ、太郎平小屋で宿泊を予約し、着替えを預かってもらう。
受付の若者は「薬師沢小屋へ下りてからですかぁ!」と驚いたそうである。

【薬師沢小屋のテラスで入渓の準備をさせてもらう】

  
黒部川本流は右岸⇔左岸を何度か渡り返す。
ルートはリーダーにお任せ、遅れないよう付いて行くのに必死である。
思ったほど水は冷たくない。
最深で太腿あたりまでの水量である。

【赤木沢出合】 手前が黒部川


【赤木沢へ入る】 リーダーはへつっている。私はブッシュを高巻く。


【スラブ2段の滝】 


【草もみじにナメ滝が映える】 滑る、滑る。ウォータースライダーに最適


【紅葉の中を遡行する】 水量が少ないので歩きやすい


【大きな滝】 右の草付きを高巻く


【ミニゴルジュ】 エメラルドグリーン!


【斜滝】 特徴ある滝なので、現在地の確認ができる。


【コース半ばから稜線を見上げる】 赤木沢の中間地点


【階段状の滝】                        【最大の滝】
 

【大滝を高巻く】 2段になっている。ここは上段部。


【後ろを振り返ると水晶岳がクッキリ】 大滝から来し方をかえりみる。


【標高2270mの二又では右の支流をとる】 少しは太郎平に近いかなという魂胆。


【薬師岳全景が手に取るよう】


【沢の源頭を過ぎ草原に飛び出す】 ここから稜線めざしてひたすら直登。


【赤木岳】 縦走路に出て一安心するも、この赤木岳で現在地を知る!


【今宵の宿/太郎平小屋に戻ってくる】 明るい内に帰れてよかった。


9月30日(土) 

ついでの駄賃に薬師岳をピストンする。
超度級の眺め、登った価値あり。
居合わせた人達と山座同定に興じる。
噴煙たなびく浅間山もかすかに見える。

【薬師岳から北アルプスがぐるりっと】 剣・立山・白馬・鹿島槍・針ノ木etc


【薬師岳から乗鞍・御嶽方面】


【薬師岳から槍・穂高・鷲羽を望む】 槍から穂高のシルエットは見飽きない。


帰りに寄り道入浴した平湯温泉「ひらゆの森」はお勧め。
リーズナブル&広大。

沢をやるには時期が遅いかなと少々不安だった。暖かい日でラッキー。

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北アルプス:朝日岳~雪倉岳~小蓮華山~白馬岳~旭岳~清水岳

2006-09-10 | 北アルプス
2006年9月5日(火)~7日(木)

9月5日(火) コース・到着時間:北又小屋6:15~イブリ5合目8:17~イブリ山9:53~朝日小屋12:08=13:10~朝日岳14:11~朝日小屋15:00(泊)=
行動時間8時間45分


JR北陸線・泊駅から北又小屋までタクシー1時間。
途中、小川温泉元湯を通る。



 ⇒ 

北又小屋主に登山道状況を尋ねる。
全く問題ない、迷うところも無いとのこと。

【北又ダム直下の吊橋から歩き始める】


1合目から10合目まで合目表示を励みにイブリ山をめざす。
手入れの行き届いた登山道である。
崩れて危険な所はあらたに巻き道を設けてある。
単独行の熟女がゆっくり下山してきた。昨日登った道をピストンしているそう。

【大量に落下しているブナの実】 芽生えているのもある。


朝日小屋の従業員2人が下山してきた。
今夏の勤めを終えて、ネパールに帰国するという。

【ナラの大木】


【イブリ山頂上】 ここで降り出し、雨具を着ける


【広大なお花畑】 朝日小屋まで1.5kmほど延々と続くお花畑。今はチングルマが大群落をなしている。こんな大規模な花園は寡聞にして知らない。


雪渓には、9月というのにハクサンコザクラの群生が見られ、感激する。

朝日小屋へチェックイン。
ストーブの傍らで昼弁当をひろげる。

一瞬、陽が差したのに勢いを得て、空身で朝日岳まで往復する。

【朝日岳頂上】ガスの中、展望なし


9月6日(水) コース・到着時刻:朝日小屋5:45~(水平道)~朝日岳分岐7:16~雪倉岳9:47~鉱山道分岐11:10~三国境12:11~小蓮華山12:51~三国境13:33~白馬岳14:21~白馬山荘14:35(泊)=行動時間8時間50分



⇒ 

栂海新道へ行く2人と別れ、水平道を辿る。
遠く雨飾山・妙高山など頚城山塊が望まれる。
5組ほどに会う。
「ユキクラトウウチソウ」の花が咲いていたはずだが、その時は知らなかったのが残念。

【雪倉岳頂上】 後方、白馬岳と旭岳


三国境で昼食中、雨が落ちてくる。
お目当ての山である小蓮華山をピストンする。
ガスの中、白馬大池方向から単独行男性が登ってきた。

【小蓮華山頂上】 山頂は崩落の恐れがあるため、ロープや赤ペンキで立ち入り禁止になっている


【白馬岳頂上】 いつもの喧騒がない静かな山頂


白馬山荘もガラ空きである。
乾燥室でリュックや靴まで乾かせる。ありがたい。
レストランや暖かい談話室で夕食までの時間を潰す。

富山県に大雨・洪水警報発令との情報が入る。
夕食後から、バケツの水をひっくりかえしたような大雨が降り続く。
TVの天気予報では、前線が停滞しているので明日昼まで大雨が続くとのこと。
もしもの時は白馬雪渓を下山しようと相談がまとまる。

9月7日(木) コース・到着時刻:白馬山荘5:08~旭岳5:59~清水岳8:30~不帰岳避難小屋10:38~祖母谷温泉15:24=行動時間10時間16分



 ⇔ 

朝方、小降りになっている。風速も大したことない。
予定通りのコースを決行することになる。

心配していた旭岳へは明瞭なルートが付いている。

【旭岳頂上】


降ったり、陽が差したり、空模様はめまぐるしく変化する。
雨具着脱は5回を下らない。

旭岳から清水岳間はコマクサ観賞道である。
少々時期はずれだが、まだ咲き残っている。

【雪倉岳から小蓮華山へ続くルート】 清水尾根から振りかえる


【清水岳直下】 植生保護のため清水岳は山頂立ち入り禁止


【清水岳から不帰岳へのルート】 高度をぐーんと下げる


【池塘とイワイチョウ黄葉】 お花畑も続き、飽きない。

 
清水尾根を過ぎると、ピークを踏まずに、次々現れる山々の中腹をトラバースする。
山から山へ移る時、アップダウンを繰り返す。

百貫山中腹から、百貫の大下りが始まる。
ロープ・梯子・鎖が続く。
小沢を何回も渡る。

ロープで崖を下りたら沢という所で、あやうくルートミスしかける。
山道へ入る赤テープを見逃し、そのまま沢を下り始める。
すぐ気付いて元に戻る。

温泉特有の匂いで、祖母谷温泉に近づいたなと分る。

河原で靴・ストック・スパッツ・ズボンの泥を洗い流す。

【祖母谷温泉へ到着】 露天風呂入浴中、豪雨来襲


トロッコ・欅平駅まで全身ずぶぬれで歩く覚悟を決める。
温泉の主が送迎してくれるという。
何と感謝してよいやら!


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北アルプス:西穂山荘

2006-07-29 | 北アルプス
2006年7月26日(水)~28日(金)

コース・到着時刻:7月27日(木)新穂高ロープウェー西穂口9:15~西穂山荘11:49-12:40~丸山13:10~ピーク13:27~往路を戻る~西穂山荘14:10(泊)=行動時間・4時間55分
7月28日(金)西穂山荘5:55~迷い沢7:17~上高地・西穂高岳登山口10:35-11:00~河童橋11:35~上高地バスセンター11:45=行動時間・5時間50分



熟女5人グループでスローな登山を実践する。
計画段階からコースタイムは2倍を見込む。
歩行時間予想は見事に当たる。

目標は西穂独標である。
ガス・雨・風で皆の戦意喪失。
続々戻ってくる他のグループも独標まで到達していない様子。
ハイマツに赤い実が付いていないので、雷鳥が現れる可能性もなさそう。
我々も丸山の先でリタイアーする。

27日(木)

前日26日、東京を夜行バスで発つ。
27日朝6時30分、バスは新穂高ロープウエー第2乗り場に到着。
運転開始を待って、始発ロープウエーに乗り込む。
あいにくの雨とガスで、一番楽しみにしていた穂高連峰眺望は全く望めない。

レインウェアーを着込み、手廻しよく防虫スプレーを振り掛け、歩き始める。
後続に次々追い越される。
花を愛でながら、そろりそろり歩を進める。

【クガイソウ】


【キヌガサソウ】


【カニコウモリ】


【サンカヨウ】


【オオバミゾホウズキ】


【ハクサンフウロ】


【クルマユリ】


お花畑を過ぎると、西穂山荘はすぐだった。

ストーブを焚いてある小屋で、豚汁を注文し、ゆっくり昼食タイムとする。

小屋に荷物をデポし、丸山に向かう。
雨・ガス・風は止みそうにない。
リンネソウの花、満開。
丸山先のピークで引き返す。

【丸山】


【リンネソウ】


【ウサギギク】


【ハクサンシャクナゲ】


【ネバリノギラン】


【トウヒレン】


【シナノキンバイ】


西穂山荘に戻るや、生ビールで乾杯。
ホロ酔いと夜行バスの疲れで、バタンキューお昼寝してしまう。

夕食時、食堂が満席になる程には宿泊客がある。
隣席の5人グループは明日、北穂高岳まで縦走するという。

7月28日(金) 

【霞沢岳】西穂山荘から


午前中はなんとか天気がもちそうである。
朝食を弁当にしてもらい、小屋で食べてから出発する。
ルートは急坂の下りが連続する。

進むほどに焼岳が見えてくる。

【焼岳】


花が両側に咲き、見飽きない。

【グンナイフウロ】


【ムラサキツリバナ】


【ニリンソウ】


【エンレイソウ】


【シラビソの原生林が続く】


やっと平たい道になる。
緑色の実をつけたツバメオモトが群生している。

【イチヤクソウ】


【タマガワホトトギス】


【サワギク】


【センジュガンピ】


【上高地に到着】


【河童橋】


これから入山するグループがストレッチをやっている。
ポツリポツリ雨が落ちてきた。


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