先日の新聞記事で、幼稚園の年長児の担任が、
時間を守ることができない子どもたちの行動に悩んで、
保護者会で「ご家庭でもよろしくお願いします」と話したら、
お母さんたちにも、「家でも大変なんですよ…」と言われてしまった
という話が掲載されていました。
この記事を書かれた岡崎勝先生は、
「やる側」ではなく、「やらせる側」の都合にすぎない
大人自身も毎日、時間に追われるすぎていることも、反省すべき
とおっしゃっていますが、生活を見直してみることも大切かもしれませんね。
私も、子どもが時間を守ることが難しいと相談されることもありますが、
自分で時間配分して、時間内で終わらせたりすることって、
本当は、難しいことなんじゃないかなと思います。
自分でも、なかなかできないこともありますし。
そもそも、時計が読めなければ、あと何分でできるか?と聞いてもわかりませんし、
たとえ読めていたとしても、5分という時間がどれくらいなのか、体感できていないと、
あっという間に過ぎてしまっていたり。
息子も低学年の頃は、まだまだ難しかったです。
本人はできると思っていても、意外に時間がかかってしまったり、
やる気はあるのに、体力的に疲れていてできなかったり、
学校での悩みがあったり、つい他のことに気をとられていたり…
理由はさまざまでした。
マイペースな息子なので「学校で大丈夫か??」と心配した時期もありましたが、
今は、ほとんど自分で時間の管理もしていますし、声かけすることもないし、
時間のことで心配することはなくなりました。
たまに、うっかりしていることはありますけど、
やることも早くなり、できるようになったのねーと、しみじみしてます。
大人が決めたり、指示したりすれば、その時はできるかもしれないけど、
子ども本人がひとりでできるようになるためには、
失敗も含め、自分で考えて決めて行動するという日々の積み重ねが必要だったんだなと思います。
お子さんたちを見ていると、
最初は、のんびりお仕事していて、お迎えの時間になってから、
「まだやりたかったのにー」と不満げに帰っていくお子さんたちもいます。
そういうことを繰り返しているうちに、
「あと何分あるから、このお仕事できるかな」
「時間がかかるお仕事は、早めに始めよう」と考えるようになってきます。
大人が先回りしたりしないで、自分で経験することが必要なのかなと思います。
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