モンテッソーリ子どもの家アイアイ

愛知県刈谷市モンテッソーリ教室です。
子どもたちの主体的な活動を大切にしています。
(since 2009)

時間を守らない子ども

2014年06月23日 | その他

先日の新聞記事で、幼稚園の年長児の担任が、
時間を守ることができない子どもたちの行動に悩んで、
保護者会で「ご家庭でもよろしくお願いします」と話したら、
お母さんたちにも、「家でも大変なんですよ…」と言われてしまった
という話が掲載されていました。

この記事を書かれた岡崎勝先生は、

「やる側」ではなく、「やらせる側」の都合にすぎない
大人自身も毎日、時間に追われるすぎていることも、反省すべき

とおっしゃっていますが、生活を見直してみることも大切かもしれませんね。


私も、子どもが時間を守ることが難しいと相談されることもありますが、
自分で時間配分して、時間内で終わらせたりすることって、
本当は、難しいことなんじゃないかなと思います。
自分でも、なかなかできないこともありますし。

そもそも、時計が読めなければ、あと何分でできるか?と聞いてもわかりませんし、
たとえ読めていたとしても、5分という時間がどれくらいなのか、体感できていないと、
あっという間に過ぎてしまっていたり。

息子も低学年の頃は、まだまだ難しかったです。
本人はできると思っていても、意外に時間がかかってしまったり、
やる気はあるのに、体力的に疲れていてできなかったり、
学校での悩みがあったり、つい他のことに気をとられていたり…
理由はさまざまでした。


マイペースな息子なので「学校で大丈夫か??」と心配した時期もありましたが、
今は、ほとんど自分で時間の管理もしていますし、声かけすることもないし、
時間のことで心配することはなくなりました。
たまに、うっかりしていることはありますけど、
やることも早くなり、できるようになったのねーと、しみじみしてます。


大人が決めたり、指示したりすれば、その時はできるかもしれないけど、
子ども本人がひとりでできるようになるためには、
失敗も含め、自分で考えて決めて行動するという日々の積み重ねが必要だったんだなと思います。


お子さんたちを見ていると、
最初は、のんびりお仕事していて、お迎えの時間になってから、
「まだやりたかったのにー」と不満げに帰っていくお子さんたちもいます。
そういうことを繰り返しているうちに、
「あと何分あるから、このお仕事できるかな」
「時間がかかるお仕事は、早めに始めよう」と考えるようになってきます。


大人が先回りしたりしないで、自分で経験することが必要なのかなと思います。


ぜひ、こちらもお読みください。
モンテッソーリ教育を初めて知る方へ
マリア・モンテッソーリ
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コメント (3)
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イライラは、睡眠不足が原因かも。

2014年01月16日 | その他

叱らなくてもよい子育てを…と思っていても、イライラすることもありませんか?

子どもの行動に原因があるかもしれないですね。
その困った行動にイライラしてしまう?

モンテッソーリ教育を知っている方なら、
「それは、敏感期だから」と思えるかもしれないですね。
環境を整えてみたり、工夫していらっしゃるかもしれないですね。


買い物に行くたびにダダコネをしてしまうなど、
どうしてもその行動をやめさせたい場合は、↓こちらも参考になります。
発達心理学(認知行動療法)の講習を受けて


分かってはいるけれど、それでも、どうしても、イライラしてしまう…

そんなとき、それは、もしかしたら、睡眠不足が原因かもしれません。


先日、息子と出かけ、科学雑誌を見ていたとき、ある内容が気になったので調べてみました。

「ウィークデイに相当するわずか5日間の睡眠不足により、ネガティブな情動刺激(他人の恐怖表情)に対する左扁桃体の活動が亢進することが分かりました。一方、ポジティブな情動刺激(幸せ表情)に対する扁桃体の活動性は変化しませんでした。」

これは、2013年2月14日に発表されたものですが、
詳細は、↓こちらをご覧ください。
国立精神・神経医療研究センター・三島和夫部長らの研究グループが、
睡眠不足で不安・抑うつが強まる神経基盤を解明



睡眠がとても大事なことが分かります。

よく寝てくれるお子さんならお母さんも夜しっかり眠れるでしょうが、
夜中の授乳が頻繁だったり、夜泣きがひどかったりすると、
お母さんは、毎日寝不足状態・・・
ちょっとしたことにもイライラしてしまうこともあるかもしれません。

大変なときは、昼間お子さんとお昼寝したり、ちょっと手抜きをしたり、
誰かに手助けしてもらって、睡眠を確保できるといいですね。

お父さんもお仕事でお疲れでしょうが、
一日お子さんと一緒にいるお母さんも結構疲れるのです。
もし、お父さんがお読みになっていらっしゃったら、
奥様をいたわってあげてくださいね。
お子さんにとっても、プラスになることだと思いますよ。

お母さんの代わりをするのではなく、
お父さんはお父さんの役割があるのですが、
ちょっと休ませてあげるとか、手抜きを許してあげるとか
 ※「父親の役割」は、こちらを参考に→「いのちのひみつ」

反対に、ご主人が睡眠不足の場合もあるかと思います。
思い切って、お子さんを預かってもらうこともいいかもしれませんね。

おじいちゃん、おばあちゃんがお近くにいらっしゃれば、お願いしたりできるでしょうが、
遠く離れている場合は、
自治体によっては、ファミリーサポート制度が充実しているところもありますし、
保育園での一時預かりや託児所、ベビーシッターなどを利用するという方法もありますよ。

息子が低学年のとき、同級生の中に、前の日にゲームしすぎて寝不足だと、
イライラして、八つ当たりしてくる子がいると言っていました。
お子さんの寝不足も、周りに影響しますから、年齢に合わせた睡眠時間が必要ですね。


2021年5月追記
「子育てで眠れないあなたに」(夜泣きドクターと睡眠専門ドクターが教える細切れ睡眠対策)


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「物の整理は心の整理」講演会

2013年09月19日 | その他

先日、息子が学校から持ち帰ったPTA新聞に載っていた記事です。

愛知県小中学校PTA連絡協議会母親代表・役員・理事合同研修会で、
整理収納アドバイザー・ミラクルマジック代表 香田佳江先生
「物の整理は心の整理」という講演会について。

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『運の管理学』によると、
「人間の脳は環境から膨大な情報を受け取っており、
無意識に受け取っている情報が不快であると脳が混乱して、
生活が乱れてくる」

片付いていない部屋は、
イライラを産み出したり、集中力を欠く要因となる。

物の量が把握できることで、結果として脳が楽になる。

物を増やさないために、
一つ増やしたら一つ捨てることを心がけると、
結果として「質」の良い物が残る。

自分に本当に必要な物を取捨選択する心の選択技術の訓練。

自分の決断に自信を持って不必要な物を取り除く、
整理は人生をも変える。

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モンテッソーリ教師の実践上の心得12条の
一番目には、もっとも重要な仕事は、
「環境の整備」
とあります。

もちろん、その子どもの発達に応じて整えるのですが、
整った環境というのは、脳にとっても大事なのですね。
確かに部屋が片付いていると落ち着きます。
そんな環境で子どもたちには過ごしてほしいなぁと思います。

一つの場所に、一つのものを置くようにすると、
場所は取りますが、小さなお子さんでも片づけられますよ。

押入れの中のおもちゃや絵本は、お母さんが管理して、
たくさんあるおもちゃや絵本の中から
お子さんのお気に入りを
いくつか厳選して置いてみてはいかがでしょうか?


私自身、以前は、いろいろな育児書を買って持っていました。
あれこれ試すものの、どれもうまく行かず…

モンテッソーリに出会い、
だんだん、お気に入りを手元に置くようにしたら…
手元にあるのは、ほぼモンテッソーリ関連図書になっていました。
お蔵入りとなった本は、ブックオフへ。

お気に入りの本は、私一人で読んでいてはもったいないので、
会員さんたちには、貸し出しています

自分に本当に必要な物を取捨選択しているうちに、
「自分の人生が変わる」
実感してます。

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自閉症スペクトラム最新研究(サイエンスzeroより)

2013年08月05日 | その他

先日、NHK番組の「サイエンスzero」で
コミュニケーションの根源に迫る~自閉症スペクトラム最新研究~が放映されました。

赤ちゃんは、視力が0.1~0.2くらいで、だんだん見えるようになっていきます。
また、人の目(二つの黒い点)をよく見つめることがわかっています。
しかし、最新の研究の仮説ですが、自閉症の赤ちゃんは、視力がよすぎるので、
人の目以外の他のものに興味が行ってしまうのではないかと言われているそうです。

佐賀市では、アメリカで開発されたESDMという超早期療育を取り入れているそうです。
↓こちらの先生が出演されていました。
服巻智子公式ブログ「人は必ず成長する」
視線が合わなかったお子さんが、だんだん視線が合うようになってきたと
番組では紹介されていました。

高校野球が雨で中止の場合、再放送があるようです。
NHKオンデマンドでも見られます。

番組の最後で、川久保友紀先生(東京大学助教)がおっしゃっていたことが印象に残りました。

 自閉症の人は、人とのコミュニケーションが苦手だが、
 細かい作業が得意だったり、集中力があったり、得意な分野がある。
 お互いが特徴を生かしあっていったら、社会にとってプラスになるのでは。
 一人で同じような小さな丸になるよりも、いろんなタイプの人が重なり合って、
 みんなで大きな丸になれれば、得るものはあるのかなと。

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子育てに必要なことは、「祈りと我慢と見守り」

2011年02月04日 | その他

「子育てに必要なことは、『祈りと我慢と見守り』よ」

二人のお子さんを育てて、お孫さんが4人いらっしゃる
50代の女性から、最近、聞いたことばです。
子どもの進学で悩んでいるお母さんに言った言葉なのですが、
いい言葉だなと思ったので。
きっと、いろんな思いが込められているのだろうと思います。


「こっちに進めば、こうなるだろうし、
あっちに進めば、ああなるだろうし、どうすればいいの?」って。
これは、だれが悩むべきことでしょう?

親が子どもと同じように悩み、
子どもが悩むべきことに口をはさみすぎてしまっては、
子どもは、
「じゃあ、お母さんの言うとおりにすればいいんでしょ」
となってしまう。

その時は、お母さんの言うとおりにしたとして、
後々、うまくいかなかったとき、子どもは、なんていうでしょう?
「お母さんの言う通りにしたせいでこうなった」
って言わないでしょうか。

これって、小さい子どもにも同じことのような気がします。
力のある子は、反発できますが、そうでない子は・・・?

子どもが自分で選ぶ。
自分の行動には自分で責任をもつ。


モンテッソーリ教育は、これですよね。

親ができることは、
子どもが自分で選べるように
その環境を作ってあげること。
子どもが選んだら見守る。


小さいうちから、このことを積み重ねていったら、
大きくなってから、子どものことに口出ししすぎないで
いられるんじゃないかなぁと
心に留めているようにしています。
冷静な心を持ちたいものです。

口出ししすぎてるなーと自分で感じたとき。
ふと、
自分がおばあさんで子どもが中年のおじさんになっていて、
おばあさんが中年のおじさんに小言を言っているのを
想像したら、笑えてしまいました。
「あー、やめとこう」って(苦笑)
気を付けましょう・・・

もちろん、失敗もありますけど、
自分の中に「指針」があると、子育てに迷っても戻ることができます。
私は、保育士資格も取って、いろんな子育て本を読んだのに、
迷いに迷いました。読みすぎて、余計にわからなくなったかも(苦笑)

モンテッソーリ教育を知ってからは、「戻る場所がある」と思えるのです。

わが子のために、もっと詳しくモンテッソーリを勉強したいと
思われる方は、てんしのおうちをおすすめします。

モンテッソーリに関する書籍もご参考になさってください。

 

 

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