モンテッソーリ子どもの家アイアイ

愛知県刈谷市モンテッソーリ教室です。
子どもたちの主体的な活動を大切にしています。
(since 2009)

モンテッソーリのハートバッグの作り方を知りたい方へ

2017年06月30日 | モンテッソーリを初めて知る方へ

藤井四段が幼稚園の頃、100個作ったと話題のハートバッグ。
作り方は、このブログでは紹介していないのですが、
アクセス数が増え、報道の影響力に驚いています。




作り方がいろんなサイトでアップされているようですが、
大人向けのものや、完成品をほどいて作り方を作成したものが多いようです。
本来は、子どもが一人で作れるように、型紙を準備するといった援助が
必要なのですが、そこが抜け落ちているものがほとんどです。

ですから、「本当に3歳のころに作ったの?」
と思われている方もいらっしゃると思いますが、
モンテッソーリ園では、お子さんの敏感期や発達段階に応じて、
段階を踏んで、お仕事を紹介していきますし、
一人でできるように手伝うための細かい配慮もありますので、
難なくステップアップすることができるのです。

ハートバッグは色画用紙、折り紙、フェルトなど
素材は、さまざまなものがあり、編み目も3列だったり4列だったりしますが、
藤井四段が作ったハートバッグは色画用紙で3列だったようです。
(列が増えれば難易度が上がります。)

でも、いきなりこれを作ったわけではありません。
それでは、どんな動きを獲得できていれば、
ハートバッグを作ることができるのでしょうか。

1.紙を折る(角を合わせてピッタリ折ることができる)
2.線を描く(型紙やメタルインセッツに合わせて線を描くことができる)
3.はさみで切る(線からはみ出さないで切ることができる)
4.格子編み(細い紙を交互に編み込むことができる)
など、ひとつひとつの作業ができるようになって、
初めて、組み合わせた作品を作ることができるようになります。

少しずついろんなことができるようになっていく過程は、
子どもは、とても集中しますし、また満足することでしょう。
モンテッソーリ教育は、その過程をとても大事に考えています。
そして、次に使う人たちのために、片付けまできちんとします。
作品がきれいにできたか、たくさんできたか、
は問題ではないのです。
藤井四段は、夢中になった結果として、100個作ったということですね。

ハートバッグに限らず、
藤井四段は、モンテッソーリ園でも、ご家庭でも
その過程をとても大事にされていたのだと思います。

私には、モンテッソーリ園卒の息子がいますが、
何に夢中になるかは、子どもによってそれぞれです。
園によっても紹介されるお仕事は異なります。
息子の園では、このハートバッグはありませんでしたので、
息子は、格子編みをよくやっていましたし、
幾何学立体というお仕事が好きだったそうです。
毎日、うさぎのお世話を一生懸命していたというお子さんや、
砂文字板を指から血がにじむほどやっていたというお子さんもいらっしゃいます。
私が学んだIT勉強会のアイちゃん先生のお子さんは、
ハートバッグは3個程度で、冠を100個作ってきたそうです。
他の子がしているからといって、自分の子も同じようにするとは限らないのです。
ハートバッグの材料を準備して作らせても、それほど意味はないのです。

大人ができることは、
お子さんの「やりたい」と思う環境を用意し、
それを十分させてあげられるよう見守り、援助し、
そして、集中を妨げないことです。

最近、藤井四段がモンテッソーリ育ちということが報道されて、
「モンテッソーリもフラッシュカードも、いろいろ取り入れています」
というお得感を出している教室なども出てきているようですが、
本来のモンテッソーリ教育は、
子どもの発達に合わせ、子どもに寄り添った教育法です。
無理に何かをさせることはありえません。
モンテッソーリ園で、フラッシュカードを取り入れているという園はありません。
カードはありますが、そういう使い方はしません。

作り方を期待した方、ごめんなさい。

モンテッソーリ教育の本質を知っていただけるとうれしいです。



ぜひ、こちらもお読みください。
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藤井聡太四段を育てたモンテッソーリ教育(日刊スポーツ)

2017年06月27日 | モンテッソーリのこと

今、話題の藤井四段、29連勝ですね!!
おめでとうございます

今日の日刊スポーツに
モンテッソーリ教育の国内第一人者相良敦子先生のコメントが掲載されています。

藤井四段の集中力育てた「モンテッソーリ教育」

国内第一人者の滋賀大教育学部元教授の相良敦子さん(79)によれば
「ハートバッグを作るときには色紙の組み合わせを考えて分けたり、
合わせたり、比べたりします。指先を動かしながら脳を使います」。
子どもは自分から「やりたい」という出発点があれば、
何度も繰り返し、黙々と何時間も集中するという。

藤井の場合も「できたという達成感を得て、また別の色の1枚、
もう1枚と何時間も集中していたのでしょう。
集中した後は自立のレベルが高くなっていきます」と相良さん。


1面はもちろんですが、
27面も、ほぼ藤井四段の記事です。

ネット記事には掲載されていませんが、
ぜひこちらにもご注目!

「小さいうちから英才教育を」と
鼻息を荒くするのが親心だが、焦りは禁物。
教育の専門家は、
「親が引いたレールを走らせず、伸び伸びやらせた方が
才能は開花しやすい」と話す。
母親の裕子さんの「前に出過ぎない姿」にも注目。
幼い時期にしっかりと親に受け止められた経験があれば、
子どもは自分で関心のある分野に自然と入っていく。
危ういのは、その逆。

と評論家の芹沢俊介さんは言っています。


子どもの意思を尊重することこそ、
大事なことだと思いますし、
それが「モンテッソーリ教育」でもあります。

藤井四段が夢中になった将棋だから、
おもちゃだから、ハートバッグだから、
と それだけをマネして
やらせてしまうことだけは避けたいものです。

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インファント・コミュニティ(2017年5月)

2017年06月17日 | 【インファント・コミュニティ(1-2歳)】

2017年5月 インファント・コミュニティの様子です。
1歳半~2歳半くらいまでのクラスです。

ポーチのファスナーを開けたり、閉めたりしています。

自由に使ってもよい専用のものを用意していますよ。
中には、お楽しみの小物も入ってます

みんながお気に入りのスポンジ絞り


野菜のお名前(実物の野菜を使います)


スプーンあけ移し


観葉植物に水やり


一穴パンチの研究中

紙を入れる場所がわからなくなり、
構造を確認するお子さん多いですよ。

写真撮るのを忘れましたが、オヤツはパイナップル
果物は香りもいいですね


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午後クラスの様子(2017年5月)

2017年06月16日 | 【午後クラス(3-6歳)】

2017年5月 午後クラスの様子です。

ビーズひも通し



スポイトで色水づくり


絵の具

3原色のみを使って、いろいろな青を作っていました。
混ぜているときのお顔がとってもうれしそうでした

縫いさし


ひらがなスタンプ


ハートバッグづくり

色画用紙を格子状に編み込み、袋を作ります。

ローマのアーチ



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情報を見極める

2017年06月03日 | その他

最近、感じること。

子育ては、
〇〇を使えば、~になるとか、
〇〇をやれば、~な子になるとか、
そんな単純なものではなく、
地味だけど、毎日の積み重ねだなぁと感じます。

だけど、テレビなどは放送時間や視聴者の関心に合わせて、
簡単にわかりやすいように、ひとつのものが焦点にされてしまいます。

それに便乗したものが売れたり、
教室もできたりしているようです。
でも、それも要望があるからなのでしょうし、
その良さもあるのかもしれませんが、
私は、人を育てるのは
モノだけではないと思っています。

モンテッソーリ教育も同じです。
教具があれば、子どもの人格が作られるということはありません。

今は情報収集が簡単になりましたが、
いろんな情報がありすぎて迷うかもしれません。

でも、情報に振り回されないようにしたいものです。
たくさんの情報を見極めることは大変ですが、
大事なことだと思います。

偉そうなことを言える立場ではないですが、
情報を発信する側としても、
これからも、誠意を持って発信したいと思います。

私がやっていることは、小さな規模で、
とても地味かもしれませんが、
やっぱり地道にやっていこうと思います。


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