モンテッソーリ子どもの家アイアイ

愛知県西三河(刈谷市)にある少人数制のモンテッソーリ教室です。
子どもたちの主体的な活動を大切にしています。

「自由」は、「放任」とは違います

2018年07月10日 | モンテッソーリのこと

※以前の記事を加筆修正しました。

モンテッソーリ教育といえば、
「自由選択」=子どもが自分の自由意志で選ぶ
ですね。

 ※こちらもご参考に↓
 モンテッソーリ教育を初めて知る方へ

この「自由選択」の「自由」とは何でしょうか?

「子どもの自由にさせておいていいのか?」
「放任ではないのか?」
と間違われやすいので、ちょっと考えてみたいと思います。

子どもがやりたいことなら、何でもさせていいのでしょうか?
特に小さいお子さんがいらっしゃる方は迷われることが多いように思います。

「小さいものを口に入れる」
 子どもが落ち着くから、
 今まで大丈夫だったから、と
 小さなものを口に入れさせたままの方が、
 意外にも多くいらっしゃいます。
 何かの拍子に誤飲してしまうかもしれません。
 窒息したり、肺に入って手術ということにもなりかねません。
 とても危険ですから、絶対にやめさせてください。

 ちなみに、
 「3歳の赤ちゃんが口を開けたときの
  最大口径は約39mm、のどの奥までは約51mmありますので、
  その値を誤飲防止の目安にしましょう。」と言われています。
 誤飲チェッカーやチャイルドマウス
 というものもあります。
調べていただければ、チャイルドマウスの型紙もあり、手作りすることもできます。
 また、トイレットペーパーの芯が39㎜のものが多いので、代用できます。

 なんでも口に入れて確かめたいというのは本能ですし、
 自由を大切にするのはいいですが、
 飲み込む恐れのあるものではなく、大丈夫なものを与えてください。
 口に入れっぱなしは、顎や歯の成長にも影響しますよ。
 ↓参考にしてください。
 母乳はいつまで?指しゃぶりの弊害は?

 自由に口に入れてもいいものは↓のようなものもあります。
 こちらは一例ですが、塗装なども安全を確認してください。
 Naef/ネフ社 ドリオ
 Naef/ネフ社 ティキ
 こちらでは、1歳半くらいのお子さんから参加されますが、
 2歳前後のお子さんもいらっしゃるので、
 ウッドビーズなど小さなものも置いてあります。
 まだ、口に入れてしまうお子さんも
 いらっしゃいますので、お母さん方には、
 注意していただきたいと思っています。
 ご家庭で、小さなものを扱うときは、近くで見守ってあげてください。

「いすの背もたれを持って押して歩く」
 これは、「押して歩きたい」敏感期ととらえることもできますが、
 不安定なものを押すことは、けがをする恐れもあると思うので、
 やめさせます。お外などで、カタカタや安定した手押し車(?)
 などで思う存分やらせてあげるのがよいと思います。
 ちなみに、モンテッソーリ園では、「床が傷つくから、引きずらない」と伝え、
 背もたれと座面の下を両手で持って、持ち上げて運ぶことを教えます。

「机などにのぼる」
 以前にも書きましたが、子どもの目的がどこにあるか?です。
 机の向こう側の物が取りたい場合は、机を回って、取りに行くことを
 教えればよいのですが、「机にのぼって、窓の外を見たい」と
 いう場合は、危険ですから、やめさせます。
 机などが移動できる場合は、机を移動させれば、のぼりません。
 のぼりたいお子さんは、階段など登ってもよい場所で見守りましょう。

「他のお子さんに危害を加える」
 これは、当然、やめさせますよね?
 こちらに来ているお子さんではありませんが、
 よく他のお子さんを押したりしてしまうお子さんのお母さんが、
 「押したい敏感期というものでしょうか?」と
 お聞きになったことがあります。
 お子さんは、どういう精神状態でしょうか?
 落ち着いているとは考えにくい状態だと思います。
 お子さんのやりたいことは別にあると考えた方がよいと思われます。
 お子さんによって違いますので、観察することが大切ですね。

「他の人に迷惑をかけている(またはその可能性がある)」
 以前、友人から聞いた話です。
 子どもを連れた先輩が遊びに来たとき、
 仏壇の前にある木魚の布で巻いたバチをなめてベタベタにしているのを、
 その子のお母さんは、注意もしないで笑って見ていたそうです。
 これは、極端な話ですが・・・。
 困るものは片づけ、なめてもよいものを与えてあげるとよいですね。

 息子の場合でいえば、石を投げるのが楽しいときがありました。
 人のいないところならいいかな?と軽く考えていたのですが、
 誰かが通りかかるかもしれない、
 石を投げてもいいものと認識してしまうといつでも投げてしまうと
 友人から指摘されて、やめさせました。
 上記の困った行動と同様、
 投げたい子には、投げてもよいものを与えるということです。

 初めての子育てだと、分からなくなることもありますよね・・・
 自分が気づかないことを注意してくれる友人は、ありがたいです。

ここまで、長々と書きましたが、
命にかかわるほど危険なことや周りに迷惑なことを
お子さんがやりたいからとやらせておくのは、
「放任」ではないでしょうか?

今まで許していたことを急に禁止すると抵抗したり、泣くこともあるでしょう。
それでも、小さい子ほど、「制限」は必要です。
また、ルールやマナーを教えていくことも大切だと思っています。

ただ、
できるだけ「ダメ」ということを減らしてあげることが、
お子さんにとって、望ましい環境であり、
「自由選択」とは、
「自由に選択できる環境の中での自由選択」
であり、
お子さんがやってもよい環境や物を用意しておくことが大切です。
(制限の範囲は、発達や年齢に応じて広げてください。)

↓こちらの記事もお読みください。
発達心理学(認知行動療法)の講習を受けて
 
それから、お子さんに注意をするとき、
笑いながら注意してしまう方がいらっしゃいます。
でも、ニコニコしながら、注意をしていても、
お子さんには伝わりません。
大きな声を出す必要はありませんが、
真剣な顔で、声のトーンを下げて話すといいです。
また、短く、わかりやすくを心がけ、
いつまでも言わないようにしましょう。
そして、やってほしい見本を提示してください。

お仕事の最中で、違うやり方をしているときなどは、
お母さん方に
「あんなやり方してるけど、いいの?」と聞かれることもあります。
モンテッソーリでは、「訂正しないで教えながら教えます」。
やり方がわからないのか?
敏感期にあっているか?
難易度はどうか?
など、お子さんの様子を見て判断しています。

ぜひ、こちらもお読みください。
モンテッソーリ教育を初めて知る方へ
マリア・モンテッソーリ
モンテッソーリ実施施設の選び方
情報を見極める
モンテッソーリに関する書籍
家庭でモンテッソーリ教育を取り入れるなら

 

入会ご希望の方はこちらへ。

モンテッソーリ子どもの家アイアイ クラスのご案内