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十和田湖ワークによせて    平成19年11月30日

2007年11月30日 16時20分12秒 | 八戸ワークショップ
十和田湖ワークによせて
平成19年11月23日~25日
八戸カウンセリングセンタ―主催

今回のワークはいつにも増して、お一人お一人の存在を充分に感じたワークでした。
どなたが語っても私に伝わってきたのは、もちろんお話の内容もさることながら、それを言わずにはいられない、その方の本体そのものでした。
友田流に言えば有機体であり、私が言いますと、その方の存在そのものを感じていました。
その存在にいい悪いなどあるわけもなく、語っている方の、真ん中だけをずうっと感じていました。

そんな今の私が、とても気になっていることがあります。それはたとえ語っている方の話しの内容が否定的であれ、肯定的であれ、語っているご本人が自分自身を受け入れ話しているかどうか否かということです。
この自分自身を受け入れて語る人の話は、きいている私がとても楽なのです。
どうもこちらが安心してしまい、フフ~ンって鼻歌を聞く感じできいているようです。だから時々は、すっとばしてきいてしまった場面もあったかもしれません。でもそれでいて、肝心なことはちゃんと心に響いているのです。
逆に、自分自身を受け入れられず語る人には、こちらが強く反応します。
私自身が緊張してなのか、一言ももらさないようにと姿勢を正して聴いているようです。
聴くという姿勢を、私自身もきちんと意識しているかのようです。
ようはどちらでもよいのでしょうが、自分の聴き方が今のところこうなっているのを、
今回のワークで気付かせて頂きました。

それからもうひとつ、言葉についても話させて下さい。
ワークの最後、「世話人から一言」の場面でも多少はふれたのですが、もういちど文字にしてみたくなりました。
よく『初めに言葉ありき』と申しますが、この言葉の意味するところは置いといて、少なくとも私や、私の仲間たちが行っているカウンセリングは、初めに感じありきとでもいいましょうか。
はらでわかるとか、体で感じるとか、言葉にならない感じとか、もちろん悲しいとか嬉しいとかも含めて・・・・
それらの感じをあるいは気持ちを、なん~とか言葉にしていく。
言葉にした時の多少のズレを感じながらも、それでもあえて言葉にしていく。その感じさえ言葉にできたのなら、言葉は単純な記号なのでいつだって置き換えることができる。
1秒前に言葉にしたことでさえ、その1秒後にもっとピッタリな言葉が見つかれば、すぐ置き換えることができる。それぐらいに言葉は記号であり、大切なのは感じそのもの。
また、その曖昧な感じに少しでも近づきたいからこそ、あえてぎりぎりのところで言葉を使う。所詮は言葉だけど、使うときは、できるだけ感じにあったものを言葉にする。
それさえできたなら、言葉は所詮言葉なので、自由に置き換えてもいい。
なんかそれこそ言葉にしたらややこしくもくどくも、難しくもなったのですが、こんなことをワークの最後になって皆様に伝えたくなっていました。

最後に3、4日前に八代さんからメールを頂いて、その返信でも書いたのですが、それにも少しふれさせて下さい。
ワークの中での、私自身の学習者としての厳しい姿勢だとか、責任感について刺激になったというコメントを頂きました。これはとても嬉しかったのですが、これとて今思い返すと、皆様の存在、7年という月日をかけて少しずつ太くなってきた皆様とのつながりを感じられればこそでした。そうでなかったら、あの場面で自分を律して五分五分のところにいられたかどうか、怪しいものです。
私は友田先生や工藤先生、その他たくさんの名だたる世話人と違って、(ここに名前を出すことさえ失礼でしょうが)経験も知識も、何もかもがまだまだ未熟な世話人です。
ただし、その分、皆様のお力や存在(暖かく見守ってもらえてるような)といっしょにワークをしている感じは強いのです。
みなさんの存在を充分に感じられたからこそ、一人で立つことができたのです。しっかり、自分のところに一人でいられたのです。自分を決して曲げることなく、律することができたのです。最後に、これを伝えなくてはと思いました。

今年もお声をかけて頂き、ありがとうございました。私にとっても誠に実り多い学習の場でした。そんな場を皆様といっしょに作れたこと、今になって嬉しさでいっぱいです。
いくつになっても学習することは楽しい、そして厳しい。それを実感できた三日間でした。

                                 橋悦子
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