ファンレター

　先月、４０ねんぶりに、ファンレターを出してしまいました。
戻ってこないので、本人に届いたものと思っています。
４０年前のファンレター先を知っている友人に、変わってないねえと爆笑されっぱなし・・・
自分でも、自分の熱さに笑わずにはいられませんが、どうしても書かずにいられなかった。
いまどき、ファンレターを出す人なんているんだあって、
まっ、人ごとのようでもありますが、楽しいです。


Ｋ・Ｈ様
たくさんの感動をありがとうございます。
終わってみたらスコア的には3-4でしたが、あんなにも興奮して目の前の一挙一動に酔いしれた試合は、長いことＫファンをやっていて初めてのような気がします。
（もちろん、早稲田3年の頃でしたでしょうか、ジャパントップ12の時の試合も圧巻でしたよ～）
これまで何度も何度もあなた様の試合を観て、ミスの少ない卓球に台上技術のセンスがピカイチなのは、素人ながらも知っておりました。
切れっ切れのサーブに、台ギリギリの深いツッツキ、それも必ずや相手の意表をついた返球、華麗としかいいようのないバックハンドはｋさんの代名詞のように、私、勝手に思っておりました。
が、今回の水谷戦はそれに加えてフォア対フォアのダイナミックなプレーまで入っておりました。スポーツなんだけど、卓球という名の芸術を観るようで、ただただ酔いしれてあっという間に時間が過ぎました。
　私ごとですが、思わず“うまい！”を何度も連発して、となり近所の人たちに振り向かれっぱなしでした（笑）。
でもそれくらい酔いしれて、あれで全日本が終わったとしても悔いはない（笑）くらいの1時間を過ごすことができました。
本当に本当に、感動と幸せな時間をありがとうございます。
2年前に田舎（秋田）に引っ越してからは、東京にいたときのようにはなかなか応援には行けませんが、それでもなんとか時間とお金を作ってこれからも応援に行きます。どうか、1日も長く現役でプレーできるよう（１日でも長く観ていられるよう）体調管理をしっかりして、がんばって下さい。
　まだまだ寒い折り、風邪などひきませんように！

高橋悦子

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　

雪の降らない寒い朝のできごとです。

　けさは妙に冷えた朝だった。
私は毎日歩いて仕事場まで通うのだが、道路がテッカテカで、水たまりならぬ雪解けたまりが凍って、厚いガラスのようになっていたのを見つけた。
その氷を足で踏みつけて、ガラスを割ったようにバリバリにするのが、子供の頃のひそかな楽しみだったのを思い出す。
そのため寒い朝には誰よりも早く起きて外に飛び出し、まだ人が踏み潰していない氷のガラスを探して歩いた記憶がある。
ところがどっこい、どんなに早く起きてもそこには先客がいて、ほとんど割られているのが常だった。
稀に残っている氷に出会うとつい嬉しくて、その上に乗って思いっきりジャ～ンプ、バリッ、バリッの音をきくのが楽しくて仕方がなかった。
　
　あれから時が流れて４０年、もしかしたら５０年近く？今では歩いている人もいなければ、そんなことで喜ぶような子どももいない。私が氷の上に乗ってジャンプしたところで見ている人さえいない。
急にやりたくなった！！

あの時代にできなかったバリバリを何度もやりながら、私は一人ほくそ笑んで、仕事場に向かった♪～♪