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八戸ワークに参加して 平成17年11月

2005年11月30日 15時16分44秒 | 八戸ワークショップ
八戸ワークに参加して

 いい旅(他火)になったと、心から思う。食べ物も、温泉も、迎えてくれた人々も、自然も、自由度も、文句のつけようがなかった。
 正直に言うと、僕にとって今回のワークは、「カウンセリング」中心ではなかった。でも、それがよかったのかもしれない。外部から誘われ、内部から行動し、一連の流れに身を任せるように、無駄な力はなく、出会うものに対応していた。だからこそ、充実感や気持ちの明確化が、もたらされたのかもしれない。ふとした衝動に、すっと乗ってみる。その結果が、満足感につながった。そんな経験が、ますます自然への、その一部である自分への信頼に導く。安心できる。
 ワークの最終日、東山魁夷作の「道」が話題になった。そこで僕が思い出したのが、乙女の像を見たこともあってか、高村光太郎の言葉。「僕の前に、道はない。僕の後に、道はできる」。さらに連想したのが、ミヒャエル・エンデの「モモ」に出てくる、道路掃除夫ベッポの言葉。「目の前の一掃きが、大事なんだ」。東京に帰ってきて、改めて感じている。道とは、あらかじめ決められたものではなく、振り返ったとき、ああそうだったのかと気づくものなんだと。
 身近なものから、日々接する人々の間で、できることから、自分を惜しみなく使ってゆきたいと、今、強く感じている。No Where(いつか、どこかで)からNow Here(今、ここで)へ、やっと変身できたのではないだろうか。八戸ワークという、温かい自由なブラックボックスに、自主的に入って、出たことで。

 菊田 和弘
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