彼はあきらかにとばしていた。彼というのはA男さん、今回初参加の方だ。
かなり “カウンセリング” を勉強している方らしく、理路整然とした非の打ちどころがない話し方が、少し気になった。私が10年以上かけて経験だけで(少しは本でも学習はしたつもりだけれど、それでも)習得した何かを、見事に理論としてしっかり理解していることに、感動を覚えた。すごい人もいるものだと思えたら、なんだか急にワクワクしてきた。
今までに会ったことのないような人に出会うと、私は単純に喜ぶくせがある。未知なるものの怖さより先に、いつだってワクワク感が走ってしまう。
思い起こせば、私はこのワクワク感だけを頼りに、カウンセリングを続けてきたような気がする。
そういえばこれだってA男さんの言葉で思い出したことだけど、13年前初めて参加した蔵王でのワークショップは、『ベーシックエンカウンターグループ』という名前で呼ぶらしいのだが、当時の私には知るよしもなく、このワークショップの名前が『ベーシックエンカウンターグループ』と理解できたのはわりと最近だったように思う。
初めの何年間かは、ありったけの自由の中で、少しも思いどおりに動けない自分にイライラしながら、それでも次第に、次のワークショップでは、どんな人と出会えるだろう?どんな場面が待っているだろうか?どんなことが起きて、それゆえ深まってゆくだろう?昨年出会ったあの方は、今年も元気で参加するだろうか・・・・・
こんな気持ちが生まれていき、それをを頼りに参加し続けていたら、いつのまにか、13年の月日がたっていた。同じように、個人カウンセリングを始めたのでさえも、このワークショップの体験があればこそ、三鷹しゃべりばに至っては、気付いたときにはもうやっていた。
今回のしゃべりばは、今までとは、まったく違う空気が流れていた。
ほとんどの人は、他人が自分の居場所に土足で入ることを嫌う。
そして今度は、自分が他人の居場所に初めて入るときに、多少の恐怖や戸惑いを覚える。
そこでなんとか負けじと、お互いがお互いを主張することで争いが起きる。いざこざが起きる。しかし争いばかりでもなく、なんとか折り合いをつけてやってゆこうという気持ちも生まれてくる。色々な葛藤からドラマが生まれ、最後には和解も生まれ、さらには、互いへの信頼が生まれたりもする。
もちろん、そうならないことだってある。どうなるかまったくわからないからこそ、面白い。私にとってのワークショップ体験は、筋書きのないドラマそのものだ。いいえ、それ以上だ。展開が読めないからこそ、いつだってワクワクする。
私は人が人とかかわることで生まれる、決して優しいだけでもない、しかし厳しいだけでもない、ましてや楽しいだけでもない、たくさんの感情を味わいながら、何十回、いえ百回をゆうに超えるほどのワークショップに参加してきた。
何度も何度も涙する人、信じがたいほどに怒る人、それ以上に自分の何かに触れて、喜びを全身で表す人、人…..いびきをたてて、寝ている人だっていた。
友田が始めた “カウンセリング” の醍醐味を、いつだって肌で感じてきた。
誰よりも楽しんできた。
だからこそ、今度は私以外のみんなにも味わってもらいたくて、『三鷹しゃべりば』を始めたと思う。仲良しこよしもいい。ある人にとっては、そこが自分の居場所となって、そこからいつかは巣立っていけるそんな場所になればいい。
そしてある人にとっては、普段は決して出すことのできなかった感情を思いっきり出せる場であったなら。
そしてある人にとっては、少し狭いけど、いびきをたてて眠れる場所であったなら・・・・・
私が、私たちが『三鷹しゃべりば』を始めた原点に、今まで具体的に想いを巡らしたことはなかったけど、A男さんの初参加のお陰でしっかり思い出しました。A男さんが臆することなく、自分を語ってくれたお陰です。今回はほとんど書けなかったけど、もう一人の初参加のA子さんにも感謝です。これからもあなたのままで。
今回参加された方も、たまたま参加できなかった方も、いつも応援ありがとう!
次回の『三鷹しゃべりば』は、お盆休みのために第4土曜日の8月23日(土)となります。
たくさんの皆様のご参加をお待ちしております。
かなり “カウンセリング” を勉強している方らしく、理路整然とした非の打ちどころがない話し方が、少し気になった。私が10年以上かけて経験だけで(少しは本でも学習はしたつもりだけれど、それでも)習得した何かを、見事に理論としてしっかり理解していることに、感動を覚えた。すごい人もいるものだと思えたら、なんだか急にワクワクしてきた。
今までに会ったことのないような人に出会うと、私は単純に喜ぶくせがある。未知なるものの怖さより先に、いつだってワクワク感が走ってしまう。
思い起こせば、私はこのワクワク感だけを頼りに、カウンセリングを続けてきたような気がする。
そういえばこれだってA男さんの言葉で思い出したことだけど、13年前初めて参加した蔵王でのワークショップは、『ベーシックエンカウンターグループ』という名前で呼ぶらしいのだが、当時の私には知るよしもなく、このワークショップの名前が『ベーシックエンカウンターグループ』と理解できたのはわりと最近だったように思う。
初めの何年間かは、ありったけの自由の中で、少しも思いどおりに動けない自分にイライラしながら、それでも次第に、次のワークショップでは、どんな人と出会えるだろう?どんな場面が待っているだろうか?どんなことが起きて、それゆえ深まってゆくだろう?昨年出会ったあの方は、今年も元気で参加するだろうか・・・・・
こんな気持ちが生まれていき、それをを頼りに参加し続けていたら、いつのまにか、13年の月日がたっていた。同じように、個人カウンセリングを始めたのでさえも、このワークショップの体験があればこそ、三鷹しゃべりばに至っては、気付いたときにはもうやっていた。
今回のしゃべりばは、今までとは、まったく違う空気が流れていた。
ほとんどの人は、他人が自分の居場所に土足で入ることを嫌う。
そして今度は、自分が他人の居場所に初めて入るときに、多少の恐怖や戸惑いを覚える。
そこでなんとか負けじと、お互いがお互いを主張することで争いが起きる。いざこざが起きる。しかし争いばかりでもなく、なんとか折り合いをつけてやってゆこうという気持ちも生まれてくる。色々な葛藤からドラマが生まれ、最後には和解も生まれ、さらには、互いへの信頼が生まれたりもする。
もちろん、そうならないことだってある。どうなるかまったくわからないからこそ、面白い。私にとってのワークショップ体験は、筋書きのないドラマそのものだ。いいえ、それ以上だ。展開が読めないからこそ、いつだってワクワクする。
私は人が人とかかわることで生まれる、決して優しいだけでもない、しかし厳しいだけでもない、ましてや楽しいだけでもない、たくさんの感情を味わいながら、何十回、いえ百回をゆうに超えるほどのワークショップに参加してきた。
何度も何度も涙する人、信じがたいほどに怒る人、それ以上に自分の何かに触れて、喜びを全身で表す人、人…..いびきをたてて、寝ている人だっていた。
友田が始めた “カウンセリング” の醍醐味を、いつだって肌で感じてきた。
誰よりも楽しんできた。
だからこそ、今度は私以外のみんなにも味わってもらいたくて、『三鷹しゃべりば』を始めたと思う。仲良しこよしもいい。ある人にとっては、そこが自分の居場所となって、そこからいつかは巣立っていけるそんな場所になればいい。
そしてある人にとっては、普段は決して出すことのできなかった感情を思いっきり出せる場であったなら。
そしてある人にとっては、少し狭いけど、いびきをたてて眠れる場所であったなら・・・・・
私が、私たちが『三鷹しゃべりば』を始めた原点に、今まで具体的に想いを巡らしたことはなかったけど、A男さんの初参加のお陰でしっかり思い出しました。A男さんが臆することなく、自分を語ってくれたお陰です。今回はほとんど書けなかったけど、もう一人の初参加のA子さんにも感謝です。これからもあなたのままで。
今回参加された方も、たまたま参加できなかった方も、いつも応援ありがとう!
次回の『三鷹しゃべりば』は、お盆休みのために第4土曜日の8月23日(土)となります。
たくさんの皆様のご参加をお待ちしております。